6話
「動きいいね」
後ろにいると指摘された瞬間転がっていた。
おかげで攻撃を受けなかったわけだが…少し恥ずかしい。
女性の顔が見られない。
「行こうか」
女性はどんどん先へ行く。怖くはないのだろうか?
奥に進むにつれ、モンスターも強くなっていく。
女性も少し苦戦しているように見えなくもない。
それでも動きは洗練されているように見える。
二体のモンスターがいようが、しっかり二体とも相手にしている。
片方はフレイで攻撃をしながら支援を切らさないように努める。
たまに小さな骸骨が出てきたりするのだが、一撃で倒せるため、問題はない。
というかこちらにくる前に女性に倒されている。
すでに百を超えていると思うが、経験値も1しかもらえず、美味しくない。
段々と霧が濃くなってくる。必然的に女性と近づいていく。
「霧が濃くなってきたね。離れないようにしてね」
こくりと頷く。
モンスターも襲って来なくなってくる。
数分歩いているととても大きな墓が現れる。
霧も濃く、なんて書いてあるか読めない。
どこかに何かあるのだろうか。
探しているうちに女性は墓が動くことに気づいたようだ。
「こっち」
呼ばれた方へ行く。
墓の下には階段が続いている。
おそらく…
「ダンジョンかな?」
首を傾げる女性に頷き返す。
「行ってみようか」
階段のところにある松明を二本取り、渡してくれる。
ありがたく受け取る。
「何があるかわからないからね。念の為」とウィンクをしてくれた。
少し心がキュッとした。
そんなことを思っているうちに女性は先に階段を降りている。
少し駆け足で階段を降りていく。
降りた先には扉が開いていた。