4話
レベルが一つ上がり、HPが回復される。
かなり苦戦はしたがそれ相応の対価を獲れた。
新しい鉄杖で支援魔法を自分でかける。
効果時間延長は1.5倍になった。
どうやら隠し効果で支援魔法の効果も向上しているようだ。“ヘイスト”で移動速度が上昇している。
効果の実感を得られたのでダンジョンから出る。
すれ違い様に他のプレイヤー達がどんどん入っていく。
1人が珍しいのだろう。少し見られている気がする。
足早に街へ戻る。
10時間前とは変わって、人が多くなっている。
老若男女、さまざまな人たちが入り混ざっている。
だが、灰色魔導師はいないようだ。白色魔導師、黒色魔道士は多く存在するのに灰色魔導師は1人だけのようだ。
少しだけ高揚感が生まれる。
この高揚感を持ったまま、ログアウトをする。
遅くまで起きていると親に怒られてしまう。
用意されていた晩御飯を食べ、眠る準備をする。
布団の中に入っても高揚感が抜けきらない。
部屋の電気を消しているから親にはバレないだろう。明日はどちらにしろ休みだ。
真っ暗な中、再びログインをする。
―
夜中になると人が多くなる。
それでも灰色魔導師はいない。
道具屋で薬草だけを買い。フィールドに出る。
今帰ってきている人たちはダンジョンをクリアした人たちなのだろうか。
今度は反対側へ向かう。
草原の次の場所は墓地みたいだ。
街外れの教会の中に入っていく。
厳かな扉を開けると古びた内装が目に入ると同時に少しカビ臭い匂いと腐敗臭のような匂いが、する気がする。
雰囲気だけでも嫌な気分にさせるゲームはすごいと思う。
さらに奥の扉を開けるととてつもなく広い墓地に出る。
自然と歩くスピードが遅くなる。
環境音なのか、それともモンスターなのか、笑い声のような音がたまに聞こえたりする。
そう、だんだんと近づいてくるような…。