27/29
27話
「それが武器?」
漁師の彼が持っていたのは街で売っていた武器。
鉄製の銛。
金がなかった分、鉄製で落ち着いたが、それより強い者があったみたいだ。
別の職業の武器がどんなを売っているかがわからないが、三段階あるうちの2番目だったらしい。
右手に銛、左手に釣竿。
乗る船は…
「漁船…?」
「朝一番だといい船らしいんだけどね…。あとはこれくらいの漁船で1組のパーティーしか乗れないらしい」
―
「魚…釣れないなぁ」
高速移動しているし…無理だろう。
このスピードで釣れるなら今まで1匹釣れているだろう。
「あ、きた」
竿がしなる。
「え?」
船が傾く。
…。
海面を見ると途轍もなく大きな影が見える。
これって…普通は見れないイベントだったり…。
100%負けイベの予感がする。
影が濃く…。
大きくなっていく。
「何だこれ…」
3人の目が大きく開かれる。
「あれってさ…リヴァイアサンとかって言われるやつだよね…」
見たことのないHP量。
圧倒的な威圧感を放つ“それ”はこちらを見下していた。
勝てるはずがない。
運が低いが故の負けイベか…。
「あれは美味しくないだろうな」
漁船の上に登り、銛をぶん投げる。
直撃、そしてHPが削れる。
ほんの1%くらいだろうか…。攻撃高めでも1%…。




