16話
次の階層、背筋が凍り付いた。
虫唾と悪寒全身を駆け巡る。
床全体に広がる黒。
カサカサ動く蟲。
部屋に入った瞬間こちらへ向かってくる。大量の黒く小さい蟲が…。。
即座にラインを10回唱える。
霧散する蟲の死骸を見届けて安堵する。
「吐きそう」
―
無事落ち着きを取り戻し、次の階段を上がる。
確かにあれは嘆く状態に陥った。
―
「あれ、居なくない?」
辺りを見回しても何も見当たらない。
中央には何か紋様が刻んである。
その紋様の中心にいくと、光に包まれていく。
「…あれ?特に何にもないけど」
何も起こったようには…
「あ、回復してる」
よくよくステータスを見てみると回復+上限が少し開放されている。
「HPとMPの上限開放って面白いかも。HP元々少ないから嬉しいけど…」
そもそも攻撃が当たらない分HPが上がってもそこまで嬉しくないようだ。
MPが上がりで魔法の回数が増えるだけでもちょっと嬉しい。
そして次の階段を上がっていく。
―
「あれ…今度は中心に一人…?あれ?ここって敵の量が多いんじゃないの…?」
中央に鎮座している甲冑を着込んでいる何者かがいる。
部屋に足を踏み入れる。
その瞬間、体に衝撃が走る。
壁にぶつかる。
何が起きたかわからなかったが、さっきまで座っていた甲冑が立ち上がり、剣を抜いている。おそらく見え
ない速度での攻撃。
彼女はギリギリ避け切れたみたいだが、少し動揺しているようだ。
回復をして支援を掛け直す。
「あれが一度だけの攻撃ならいいけど…何回も来るってなるとちょっと難しいかも」
目に見えない速度の攻撃は避けられない。ミスティーミストで避けられることを祈る。




