13話
名前を伏せられ、色々試行錯誤はされたものの、色々特定されてしまった。
ただ、あまりに快適性が見られないため、灰色魔導師は数をあまり増やさなかった。
そして次回のイベントは個人戦ではない。それだけは公式に発表を受けている。
おそらく、ボス討伐などのイベントになればいよいよ役には立てないかもしれない。
それでも、灰色魔導師を辞めるつもりはない。
―
次のフィールドに来ていた。
一人の女性を連れて。
―
「ねぇ、なんで公認プレイヤーのこと隠しているの?」
この娘、なぜかずっと付き纏ってくる。
ヘイストをかけた状態でもギリギリ着いてくる。
盗賊で素早さ特化、打たれ弱くはあるが、持ち前の身軽さで全ての攻撃を避け、確実に攻撃を当てる。
武器が特殊で属性特化。しかも色々な属性を使い分ける。
それこそ、魔導師と同じくらいの属性を使い分ける。
そして、前回のイベント参加者3位の実力を持つ。
元々、パーティーで行動していたものの、単独行動が多い、危険思想が目立つ、最後に個人戦3位というのが
決定的だったらしい。
チームの輪を乱すということで抜けさせられたという。
全部本人は並走して喋っていたことなので定かではないが、危険思想があるならこちらからもお断り願いた
い。
しかしこちらの願いは届かない。
「ねぇ、そういえばさ、私に支援かけたらどれくらい早くなるのか試したくない?」
話を聞いていると純粋に好奇心が旺盛なだけの女の子にしか見えない。
危険思想はおそらく、彼女の嗅覚が鋭いのだろう。
使える武器は毒・出血・麻痺と少し偏りはあるものの、一度攻撃を与えれば一生続く。
継続ダメージの強さは自分も知っている。
麻痺だけは確率付与で確定ではないものの、身のこなしから繰り出される攻撃は反撃不可、結果的に攻撃を
受けずに麻痺を付与するという荒技も使えなくはない。
しかし状態異常はこれから難易度が上がっていくにつれ、耐性なども付与されていくだろう。正直未来が見
えないものの、それはこちらとて同じ。
それならば一緒に行動していけば道が開けるのかもしれない。
そうなるとここまでずっと着いてきた彼女とはパーティーを組んでも良いのかもしれない。
長く目の前にあったパーティーの申請を許可する。
実績:パートナーを取得。




