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僕は国語の先生が好きじゃない

作者: 望月輝

僕は国語の先生の事が好きじゃない。

いや、嫌いだ、いや、大嫌いだ。


過去勤めていた学校の武勇伝を授業の初めと終わりに必ず話したがり、さも自分は世界の全てを知ってる神様気取りで生徒にものを教える。


授業内容は分かりやすいのだが、お気に入りの生徒を作っているのがあからさますぎて気色悪い。


それも優秀で、将来有望、リーダー気質、カリスマ性があってクラスの中心である生徒ばかり。



恐らく、僕は高確率でその先生に嫌われている。



……僕も嫌いだしいいけど。


しかし、それで評定を落とされては困る。極力嫌な顔ひとつせず話を紳士に聞く。という行動を取っているつもりだが、それでも僕は先生に好かれない。



ーーー



「はい、このお話でわかる通り、筆者は"ともだち"を大切にしなさいと述べていますね。先生も、昔いた学校でね、刃物振り回しながらキレた金髪ですごくピアスあけてるヤンキー生徒に友情について熱く語ったことがあって____」今は国語の授業中。授業は終盤へ差しかかる。


また武勇伝の話だ。これはもう8回聞いた話。


刃物振り回してトイレで友達刺そうとしたヤンキーを必死で羽交い締めにして、キレたんだろ?最後はみんなに謝って、次の日から髪を黒染めして真面目な生徒になったって話だろう?


「……もういい」小声でそう言ってしまった。


ぴたりと、教室が静かになる。


「……どうしたの?」イラついた様子でぴくぴくと頬を痙攣させながら僕に聞く。


「何が友情ですか、友達ですか」口をついて出てきてしまった。多分今までみんなが思ってたこと。


「は、?」困惑するように眉をひそめる国語の先生。


「古代ギリシアの哲学者アリストテレスは言っています。」


__多数の友を持つ者は、一人の友も持たない__


教室中の空気が張り詰めた。


「あなたにそっくりですね。将来有望そうな生徒に片っ端から媚び売って。先生として、いや、"人"として恥ずかしくないのでしょうか?」


先生の目に明らかなイラつきが見えた。僕は相当まずいことをしているかもしれない。


「恐らく今まであなたが仲良くしてきた生徒たちのほとんどがあなたの事を1番の先生と見た事はないと思います。」


ああ、僕の口は止まらない。できることなら誰か、僕の口を全力で封じてくれ。


「だってみんな、自分を一番に見て欲しい。色んな人に自分と同じような態度とってるの見たらそりゃ1番にする意味が無い。……でしょ?」


もう止められない。引き返せない。諦めるしかない。

教室は静かで、クーラーの音しか聞こえない。


「俺もそう思う」


1人の生徒が、ぽろりと言葉をこぼした。


「……え?」先生が豆鉄砲を食らった鳩のような顔になる。こんな状況でもいい気味だと思える自分が怖くなった。


その生徒は運動神経がよく、顔もそこそこ。カリスマ性がある彼は、先生の"お気に入り"である。


そうして彼は、また口を開く。


「だって俺、別に先生のこと好きじゃねぇし。」


カリスマ性のある彼に周りの生徒がつられてどんどん頷いていく。その度に先生はどんどん追い込まれていく。


「ぅそ、まって、み、んな、先生のこと、好きじゃ、ない、?」先生は既に半泣きだ。


「言いましたよね、さっき。」諭すようにいう。そうして先生の心にはまた傷ができる。


「も、もう、いい!」


先生は、逃げるように早足で教室を出ていく。


「はは、いい気味だ。」



そうして僕はとある式を思いついた。


非権力者×努力=無様



我ながら、良い出来だ。

見切り発車で書いた結果こうなりました。あまりにも変な結末で自分で書いたものの驚いています。


先生を消す方程式みたいなことになってしまった。真似てるつもりは無いです決して。

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