「覚えてまた忘れて」
アスカ達の歓迎会は大いに盛り上がったみたいだ、彼女もまた戦力の一部としてこれからも活躍を期待するか、夕方になるまでの続いた後、俺は途中で自分の仕事をする為にサクラ達から離れて自宅で作業することにした、少し疲れたがまた明日作業を開始すれば終わるはずだ、この記憶は俺にとってどう影響し、忘れないかは分からない為に予めノートには出来事を書き込んでおいた、明日の俺はどう行動するのか。そして何処まで記憶が残るのか瞼を開けた時に判明するだろう。
そして俺は瞳を閉じて死んだように眠りに付いた。
☆★☆★ 翌日
朝の光は嫌いだ、眩しくて苛々する。ベッドから起き上がり俺は“一冊のノート”を見つけた、こんな物誰が置いたのだろうか?どうせ大したものでは無いのだろうて内容は読まずデスクの引き出しにしまった。
全く誰が知らんが人の物を使うとは面倒な奴だ、そう言えば炎星の作戦はどうなったのだろうか?姉さんは家に居ないし喫茶店にでも行けば誰かいるだろうか?
俺はこうして喫茶店に行くとそこには知らない義手をした女がサクラと話していた。
「あ、先輩!おはようございます!」
そして知らぬ奴に声を掛けられたか……どうなっている?掛ける言葉を模索してる所でカウンター付近にある部屋から姉さんが飛び出して来た。
「あ、良いところに!ちょっとおいで!」
すると無理矢理連行され事の経緯を説明された。
成程、俺はまた記憶が無くなっていたようだ、知らぬ情報や炎星攻略も無事完了したらしい。
「ということは……“あれ”も覚えてないか♪」
説明し終えると姉さんはなんの事かとても嬉しそうだ。
「何なんだ、あれって?」
聞くが首を横に振って何でも無いと笑った、知らぬが仏ということか。触れる神に祟り無し、深く掘り下げない方が身の為か?曖昧な表現に違和感は覚えるが見に覚えの無い記憶を捏造されては此方が圧倒的不利になる、ここは言葉を懐にしまっておこう。
「ローグちゃんはその“役”を演じないとね♪お姉さんに任せて貴方は“役”を演じれば問題もんね♪」
何を今更?姉さんが先に言い出したんだろ?そんなガキの頃を掘り下げても意味なんか無いのにさ。
「取り敢えず周りに合わせつつお姉さんの指示に従えば何となく分かるはずだから今日も頑張ろっか♪」
「承知」
その事だけ言われるとまたいつもの日常が戻って来る、記憶をして忘れて、それを繰り返す。変わらなく終わらない旅はまだまだ続く。誰に何を言われようが俺は俺だ。その事実は記憶が無くても忘れない、記憶の欠如は大きいが俺は別に何も感じていない。
記憶なんて必要ない、どうせ忘れるんだ、覚えない方が楽だ。
幻影道 第四巻 宵闇の暗殺者 終




