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幻影道 第四巻   作者: SAKI
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「私の家族」その3

 改めてアスカちゃんの正式入隊の為に幻影守衛騎士団ファントム・ガーディアンズの皆を集めた。今回はあの茶髪の女性の正式な名前もゆいゆいが考えたらしい。


「皆お疲れ様〜♪仕事疲れで申し訳無いけど新しい家族を紹介したくて集まって貰いました〜♪」


 司会はゆいゆいはいつもどうりの天真爛漫な表情でアスカちゃんと茶髪の女性を連れて来る。


「まず初めてに正式名【工咲彩こうさきアヤ】ちゃん!皆もアヤちゃんも名前覚えておいてあけてね♪」


 セーター服で鎖骨から胸元の開いた妖艶な雰囲気のある女性がアヤちゃんか。


 アヤちゃんはペコリと一礼し照れながら自己紹介する。


「えっと………アヤで良いのよね?一応少し前から勝手に入隊させられたけど宜しくね。まだこの星について右も左も分からないし、字も読み書きも出来無いけど頑張るわ♪」


 とても不安要素の多い女性だけどサナエちゃんがいるから大丈夫だろうな、サナエちゃんは文句多いしすぐ怒るけど優しいツンデレだからやることはやってくれると思う。


「続いて昨日入隊した柊明日花【ひいらぎアスカ】ちゃん♪」


 自己紹介を終えると早足でカイト君に抱き付いた、意外と恥ずかしがり屋なのかな?


「は、はい!昨日ユイお姉様から入隊の許可を得ました元アリアンロッド親衛隊シスターズのアスカです、先輩方の力添え出来るように日々鍛錬に励み努力を惜しまない所存です!」


 畏まった自己紹介に皆は笑顔で迎えてくれた、アスカちゃんはそれが嬉しかったのか口を押えて涙を堪えた。


「ありがとうございます、シスターズ入隊した時と違ってこんなにも温かく迎えてくれるんですね」


 アスカちゃんは本当にシスターズでの扱いが酷かったのだろう、祝う事もなく当日から雑用を命じられていたらしい。それが何年も続けていたから怒りが爆発してしまったのだろう。


「普通ならこんな歓迎会もしませんし意外とシビアな騎士団の方が多いかもしれませんね」


「そ、そうなの?」 


「元々騎士団なんて謂わばミッションを協力するだけの連中が一つに集まっただけのメンバーでしからね。私達みたいに誰かの為にとか居場所になるものではありませんからね」


 知らない騎士団情報に驚かせられたけどシスターズが普通だったのかな?


「ま、此処を家と思えばいいんじゃない?アンタは訳あって入ったみたいだけど」


 サナエちゃんは相変わらず棘のある言葉しか話せないのかあまり良い印象は持たれて無さそうだ。


「はい、私はユイお姉様とユカリちゃんを守る為に頑張るつもりです!サナエ先輩は何か理由があって?」


「私は手伝ってるだけ、目的が合致してるし家を貸す条件で一応仲間になってやってるだけよ」


 そう言えばサナエちゃんの目的って何なんだろう?ゆいゆいと同じって事は復讐……なのかな?


「そうなんですか、でも今は一位団結してますから仲間ですのね?」


「一応はね?」


 サナエちゃんは腕を組みながらアスカちゃんに近付いた。


「アンタ家は……無いわよね?」


「はい!ありません!」


 尊敬の眼差しできっぱり言うとサナエちゃんはゆいゆいを睨む、多分この後の展開は容易に想像出来る。


「まさかこいつも育てろと?」


「面倒見てくれるだけで―――― うわっと!」


 何処からか取り出したのか投げナイフをゆいゆい目掛けて投げつけると間一髪で持ち手を掴んだ。


「アンタねぇ………少しは反省と学びを教わった方がいいかしら?またそのデカい乳揉むわよ?」


 胸を鷲掴みのポーズをするとたちまち胸を隠した。


「も、もういいでしょう!?お姉さんのコンプレックスを弄らないで!」


「うっさい!いつもいつも私に押し付けて…その乳房をもっとデカくしてやるわよ?」


「ひいぃぃぃぃ!!」


 悲鳴を漏らすが多分やられたら納得すると分かっててサナエちゃんに怯えてるよねきっと、だって逃げないもん。


「せ、先輩!私、何でもしますよ!」


 いざ揉もうとするとアスカちゃんが袖を引っ張る。振り返ると威圧的な眼差しで悪意ある言葉を発した。


「何でも?」


「はい!」


「んじゃあここで脱げって言ったら?」


「分かりました!恥ずかしいですが頑張ります!」


 凄い物分りが良くワンピースを脱ぎ始める所をサナエちゃんに怒られた。


「ば、ばっか!!何真に受けてんのよ!?」


「だ、だって先輩、脱げって………」


「冗談に決まってるでしょ!?それとカイト!アンタ見たら殺すわよ!?」


 何でと驚くカイトに女の子の目線が集中する。


「アンタ、ユカリちゃんので興奮すんのよね?」


 その言葉に頬を赤らめたユカリはスカートを押えた、更に冷たい目線で見つめられる。


「それはユカリちゃんが可愛いからで下着だけじゃないからね!?」


 弁明しようと慌てるカイト君にアスカちゃんは尊敬の眼差しでカイト君に伝えた。


「先輩もユカリちゃんの好きなんですね!分かります!可愛いですもんね!」


 素直過ぎる彼女にサナエちゃんは頭を押えて溜息を吐く。


「ユイ、また個性の塊を持ってきたわね………」


 これでまた賑やかになるねと喜んだ後やっぱり胸モミモミの刑に処させた。

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