「First friendship」その2
俺はあの日からの今までの出来事について語ったがどれも記憶の断片的でしか思い出せずここ数日の事はまるで思い出せない。たまに姉さんの名前すら忘れてる時もあるくらいだしこれは大分参ってしまっている。だが確かに覚えているのはガキの頃の姉さんとの記憶だけは鮮明に覚えている、あの笑顔だけは忘れられないのだ。
「成程な、つまりはユイが大好きなんだな!」
「何故そうなる?」
奴の思考回路でそうなったのか解剖してみたいくらいで当てずっぽうな気がするぞ。
「だってよ、どれもこれもユイだけは記憶に残ってるじゃないか?それってつまりユイが好きってことだろ?」
「だがしかし姉さん以外にも記憶に残ってる奴は――――― 」
いると思っていたが他の奴等の記憶が限り無く薄く拙いものばかりだと悟と口が固まってしまう。
「あんなに美人美少女だらけなのに何か感じないのか?」
「何かとは?」
それはと悩むダンテが答え言葉に俺は呆れてしまった。
「顔とか性格?それに項とヘソちらとか太腿にそれと下着の色とか!?胸の大きさや尻のデカさとか?」
「性癖が記憶に残ると思うか?」
確かになと何故納得してるのか分からない、お前が先に言ったくせによ。
「それならなんでお前はユイとの記憶は覚えていられるんだ?顔か?」
「そんなんじゃねぇよ」
「ならでっかいおっぱいか!?ユイの胸を見て惚れる奴のうざンといるだろ?」
「それを知った姉さんがあの世に送った相手沢山いたけどな?」
「ユイは胸がコンプレッサーだもんな!」
「コンプレックスだよ、機械の動力源にすんな」
言い間違いを指摘すると酒が入ってるせいでなのかはたまた奴の頭が飛んでるのか笑い転げる。
「なら他の奴らに聞いてみっか!ユイの印象をさ!」
数分笑い続けるとダンテはサクラ達に声を掛けて事情を話した。
「ゆいゆいの印象??そーだな……優しくて包容力があって…スタイル抜群でそれで頭良くて一言言うなら大好きかな!?」
聞いた奴のネジが飛んでるからまともな回答は帰って来ないな。
「あ、でもでも大人には冷たくてゴミかミジンコ扱いしてる所とか、ご飯食べないし、服選びもダメダメで自分の世話は全く出来無い人なんだよ!子供も為だからと言って誤魔化してるけどゆいゆいは自分以外の物を何でも買ってくるし自分の物は―――― 」
「ストップ、姉さんのこととなると常軌を逸した奴になるんだったな。次だ次」
サクラは本当に姉さんが好きなのは分かった、それだけで良いだろう、次はノアだ。
「え、えっと!!わ、わらし………私はしょ、その!素敵なお姉さんだと思いまひゅう!!へ、えっと!素敵なお姉さんなんでしゅう!!」
おかしいなノアと話と何故か彼女は動揺するようだ少し落ち着けと肩に手を触れると更に動揺して突き飛ばされてしまった。
「ひゃあぁぁぁ!!ご、ごめんなさい!!大丈夫です―――― きゃあ!!」
手を伸ばそうとしてくれたが挙動不審になった彼女はテーブルに置いてある酒をはたいて顔面から浴びる羽目となった。
「あ〜あやっちゃった」
「ごめんなさい、ごめんなさい!!悪気があってやった訳じゃないんです!!」
「いや、いい。ノアは怪我とかしてないか?」
「は、はい!!」
なら良かった、彼女は目を失ってあまり視覚が広くない。動揺して間違う事は仕方ないだろう。
ノアは涙を流しながら謝るもんだから頭を撫でてやるとまた動揺してまた突き飛ばされしまった。やはり嫌われてるようだな。
言葉がままならないので最後にプレアに聞くことにしたのだがこいつは多分印象の事はなんとなく察する、恐らく下品になるだろうな。しかもこいつはお喋りで要らぬ事をベラベラ言う一直線の奴だから内容はストレートのものだろう。
「ユイ?やっぱりあのおっぱいはでかいよね!喫茶店制服さ、ユイだけベストなのにあのおっぱいがブルンブルン揺れてさ!服がかわいそーだよね〜!それで揉んだらヤバい!マシュマロなのに身が締まってて捏ねくり回すと益々柔らかくなんの!服のセンス終わってるしブラとかちょーダサくてマジヤバくない!?しかもちょくちょく口出しすんのマジウザいしデカパイ揺らしてくるから苛々すんだよねー!アレ絶対厄介モンスターっしょ!嫌いじゃないけど絶対あんな大人にはなりたくないよね〜!」
話の内容ほぼ胸の話だと?それに姉さんについての偏見が逸してるしなんか言葉が崩れていて聞き取りにくいぞ?これが現代の女なのか?
「しかもしかも〜!ユイの下着全員白!ダサダサでゆかりんに怒られてしょげてんの!パーツは最高なのに中身が終わってるから台無しじゃん?あ!ユイの裸見たことある!?下着の中身がマジ凄くて〜!特に―――― 」
「プレアさん下品ですよ!ユイさんをそんなに批判しないでください」
いつ終わるのか分からないくらいお喋りな所でノアに叱責されたか。
「えー!いいじゃんか〜!ユイはとことんエロ担当ってことにすれば印象変わるよ?」
「印象操作じゃねぇか」
「ユイはお姉ちゃんなのにエロに耐性無さすぎ、キスしただけで赤面とかピュア過ぎっしょ?」
「だから下品です!」
「文句くらい言わしてよ〜それでさ〜」
何故か姉さん批判数十分間聞かされなければいけないのだ?結局プレアの口は弾丸の如く止まらず最後まで聞かされる羽目となりこれにはダンテとアスカも半笑いしてサクラは呆れていた。




