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幻影道 第四巻   作者: SAKI
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「朝の来ない夜はない」その1

☆★☆★ ユカリ


 私とゆいゆいだけの秘密を最後に別々の道へと戻ることにした、ゆいゆいの方ではサナエちゃんが激怒なのでたっぷり絞られることを理解しながら私は一言謝るとゆいゆいは楽しそうに笑った。


「大丈夫大丈夫〜お姉さんに任せなさい♪」


 最近になって思ったことがある。ゆいゆいは天真爛漫なのでは無いのではないかと、無理して笑ったりお姉さんだから頑張ってるような笑顔をしてる気がする。何故そこまでして笑ってるのかは分からないけどゆいゆいは自分の事を話す人じゃない、きっと何かしら理由があって天真爛漫になってるんだろうけど探ることすら許してくれない。


 ゆいゆいはこちらに何も情報を渡す気は絶対に無い、自分の口から言うまで一切言わない。だからかゆいゆいの誕生日は誰も知らないらしく、何を考えているのか理解不能で誰もゆいゆいの素性は知らない、ローグ君は無口だしもう殆どゆいゆい自身の話は聞いたことが無いな。


「ゆいゆい、ゆいゆいもたまには私達を頼ってね?私達は家族だし辛いことな――――― 」


「あっ、ごめん!そろそろ行かないと本気で怒られそうだから帰るね!」


 ゆいゆいはまるで遠ざけるように消えて行った、どうしてだろう……心が一番モヤモヤするのはゆいゆいとの会話な気がする。一番モヤモヤしたくない相手なのにゆいゆいに対して何も知らないんだろう?

疑ってる訳じゃないけど何処か違和感を感じる。ゆいゆいを探ってみるか?


 だか私は一つの問題に直撃した。


 ゆいゆいは勘付くのが異様に早い、もし探ってると気付かれたら恐らく止めるように言われる。しかも私とゆいゆいはいつも一緒にいる、更にゆいゆいからは私の【癖】、【行動パターン】、【趣味】、【弱点】、【苦手】、【好きな物】全て把握しているらしいから多分絶対に勝てない。大人しく自分で言ってくるのを待つしか方法が無い。


「それは一体いつになるのやら」


 ゆいゆいは家族全員のデータを全て記憶していると把握している程の徹底さに私は諦めることにした。仕方なく皆の元へと帰ろう。


☆★☆★


「おかおか〜!何話してたの?」


 ノアちゃん達の元へと戻ると早速質問責めか……適当な言葉で片付けると先程までいなかったらローグ君が帰ってきていた。


「今ダンテからこの後一杯誘われてなお前も来るか?」


 まさかローグ君からのお誘いに私はコクリと頷いた。


「よし、集めたデータは後々姉さんから言い渡される事だ。今日は取り敢えず引き上げるぞ」


 おー!と言葉を合わせるとアスカちゃんは不安そうな目で見つめる。


「えっと……私…は皆さんのお邪魔になると思いましので先に帰っても……」


「だーめ!先輩の酒が呑めないの?」


  プレアちゃんの発言にすかさずノアちゃんが突っ込む。


「パワハラですよ、アスカさん、何か用事か事情があるんですか?」


「い、いえ!でも私……その……腕無いですし」


 腕が無いから迷惑を掛けるとアスカちゃんは主張する。その言葉に私達の元へとは一切動じなかった。


「それが何か問題なの?」


「だって私・・・ロボット――― 」


「だ・か・ら!それがどうしたの?」


 言われる意味が理解できていないアスカちゃんにプレアちゃんはむっと怒った。


「アスちゃんはアスちゃんっしょ?腕が無いから迷惑だなんて理由にならないからね?」


「えっ??え!?」


 そして片方の腕を掴み私達の方へ引っ張る。


「もう家族だしカンケーなくない?今日は楽しくお祝いパーティーだ!!」


 アスカちゃんは最後まで訳の分からないままダンテさんが指定した酒場まで移動することになった。

 

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