「Sisters」その2
女の子は重々しく口を開いて語ってくれた、それには悲しさしかない物語が待っていた。
子供の頃、私は大好きな両親を事故で失くした。母は優しくて欲しいものなら何だって買ってもらえた、怒る時もあるけどそれでも大好きだった。お父さんは博識でいつも色んな知識を教えてくれた、お酒を飲むと厄介だけど大好きだった、でもそんな幸せはある事を切っ掛けに失った。
光星は近代化の星で便利な乗り物なんかも走っていてその不慮な事故で買い物していた私達を轢かれてしまった。運転手は酒を片手に猛スピードで飛ばしていたらしく捕まった後、元女神である【ダヌ】様が処刑成された。
私の損傷は酷かったが両親は全身を引き裂かれバラバラで即死していて私もその事故が原因で腕を失った。本来なら私も即死だったはずが運良く生き残ってしまった。継ぎ接ぎだらけの私をダヌ様が治療魔法で継ぎ接ぎを消しくれたお陰で不気味な見た目こそ無くなったものの私の腕は帰って来なかった。
私は自分を呪い“私が死ねば良かった”と毎日のように”殺してください“と神様に祈ったが神様は許してくれなかった。
全てを失った私は絶望し自殺しようとした所で【シスターズ】の騎士団団長【ホーリー・グウィディオン】によって保護された。そして彼女に剣士として心得を教わり女の子という物を教わりシスターズ入隊記念として私に義手を付けてくれた。
私は団長様に忠誠を誓いシスターズの新米として生きていくことを志を持っていたが現実は悲しかった。
義手を見るなり物珍しさにシスターズの皆様は私を【ロボット】だと笑い者にされた。唯一副団長【ブリギッド】様だけは私を笑わなかった。快く迎えてくれて感謝しても仕切れない厚意は今でも忘れていない。
だけどそれ以外からはひたすら苛めを受けている。義手を蹴られたり飲み物を零されたり私の頭から度数の高い酒を満遍なくぶっかけられ脅迫恐喝殺害予告され私に対しての虐めは何十年も続いている。団長様に助けて貰おうとした、けどそれは淑女を目指す試練何だと無理矢理押し込んで言えなかった。
発言したら何されるか分からない、恐怖が勝りもう私はモルモットとして生きて行くことしか出来なくなった。
☆★☆★
話す度に涙が流れる彼女に私は同情することしか出来なかった。息も出来ず内気な性格も相まってシスターズの人達からはバカにされ、弄ばれ心はもうとっくにへし折れていたんだ。
「ごめんね、こんなお話して。確か君も新米なんだよね?」
どうにか話題を変えようとしたら目を真っ赤にした女の子から私に聞いてきた。
「うん、私はサクラユカリ、私もさ、騎士団になる前までは貴女と同じような状況になったことがあるんだ♪」
女の子が話してくれた同等になるか分からないが過去の事を話した、そして私が本当は何者なのかも分からないことも。
「そっか、何だか似てるね、私はアスカ、宜しくね♪」
場所は違くとも境遇が似てるのは確かだ、このことは仲良くなれる気がする。敬語を止めて互いに手を握る。
「いいなぁ、ユカリちゃんには優しいお姉さんがいて………」
ゆいゆいことについて話すとアスカちゃんはとても羨ましそうに見つめていた。
「そ、そんなことないよ!アスカちゃんのお母さん優しそうだし!私には親がいなかったし……」
「そ、そうかな?えへへ♪」
アスカちゃんは照れ臭そうに腕を動かしたその時一瞬にして顔が真っ青になってしまった。
「あがががが………!!」
突飛過ぎる出来事に私は驚愕したさっきまで笑っていた少女の顔が酷く歪み、まるで首を絞められたように泡を吹き地面に転がりながら藻掻いている。
私はすぐにその場を離れ、助けを求めてシスターズに声を掛けた……だが……
「あいつの事は放っといていいよ?構ってちゃんなのアイツ」
嘘だ、アスカちゃんは今にも死にそうに藻掻いているのに何でヘラヘラしてるの!?私はアスカちゃんのいる仮施設に駆け寄り言葉を掛ける。
「アスカちゃん!!アスカちゃん!!」
駄目だ………呼吸が荒く死んでしまいそうだ。何がどうなってるのか分からないまま彼女は意識かなくなってしまった。




