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幻影道 第四巻   作者: SAKI
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「Destroyer」その3

 本調子でもないサクラは援護に回り防いだ後に反撃するカウンター戦法でチクチク戦うが少しずつサクラの様子が変わり息苦しくなっている。喉元にある痣は真っ赤に染まり今にも噛み千切られる手前のような痣を残している、長期戦は向かないがサクラを守りつつ攻めるのは危険が伴う。そしてついにその策が決壊してしまった。


 蹌踉めいたサクラは足を崩しギャリスは猛スピードで駆け巡り切り刻む、抵抗する間無くサクラは地に伏せて倒れてしまった。


「ひゃっひゃっひゃ!」


 髪を掴み喉元に刃物を突き立てようとしたが最後の力を振り絞って避けようとしたが喉元を切られ大量の血が流れる。


「ちっ、余計な事を」


 こうなれば姉さんに叱られる前にぶちのめす他無くなってしまった、仕方ない手加減無用で一方的な殺戮を見せてやろう。


「当たるよ!!」


 ギャリスに向かって投げつけた五百円玉ぐらいの大きさのチャクラムを投げつけるとギャリスは避けて突進する、だが仕掛けもないと思ったのが期待外れだ…指に巻いてあるピアノの線を思いっきり引っ張るとチャクラムは俺の手元に戻って来る。


 戻って来るタイミングで俺は無作為に拳を打つと奴は後ろに下がった。


「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!」


 項にチャクラムが直撃しても尚突撃する様は狂人なのかタフなのか分からん、だがもう遊ぶことの出来ない人間だと思うと悲しいもんだ。記憶には残らないが殺した感覚は覚えておこう。


「特性能力解放………【無限泡影】」


 ギャリスはフランベルジュを俺の心臓に突き立て殺されてしまった………彼は高笑いをし、もう一度殺してやろうと剣を振りかざした…………という儚い夢の中で溺れるように消えて行った。


☆★☆★


 捕まえれば少しは金になったのだろうが金稼ぎはこの際どうでもいい、後は残った片方も潰すだけだ。


「一体何が……?」


 誰にも分からない能力に啞然とする奴を殺そうとしたが何処からか下の階から誰かが登ってくる足音が聴こえてきた。


「援軍か?」


 その音に反応したラヴクラフトは逃げるように踵を返し分断した場所へ逃げて行く、逃がすものか。


「し、シスターズです!!そこの方!お待ちを!」


 奴に追いつこうとしたが後ろから声が聴こえて振り返るとそこには年儚い少女が見合わない程の大剣を片手に持っている。髪はピンク色に瞳は空色とパステルカラー。服装はシスターズ特有の制服で肌は顔と首元以外全て黒一色で固められているが下はロングスカートが脚を動かしやすく工夫されている。

確か肌を露出していたり丈が短い奴もいたがこの少女は丈が短くミニスカートのような着こなし方をしている。


「ちっ、急いでる、邪魔はするな」


 早く追って殺さねばと思ったが少女は首をぶんぶん振った。


「前線にいる少女達はボロボロになりながらも戦い続けていました、そこの女の子も重症と見えます。なので貴方も治療を受けるべきです!」


 しつこいと殴ってやろうと思ったが姉さんにどヤされると思えば作戦は中止となってしまうか。


「ちっ」


 あの野郎…運が良いな、殺されるまでの延命だと思えよ。


 彼方にいるラヴクラフトに舌打ちしながら少女がいる場所まで戻ることにした。

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