「Evening darkness 」
影となり裏口からはすんなり入れた、裏口の扉は蹴り飛ばして侵入し中へ入る、そこにはまだ見ぬ生物兵器や謎の培養液が入ったポッドにそこには見覚えある敵の顔があった。
「オルカ…か」
姉さんが本体を殺したのは覚えてはいるがやはり作成したクローンも死滅するわけではないようだクローン複製装置さえ壊せばいいのだがそれが見当たらない、一つ一つ確認してると前線が持たないだろう、何千の敵を相手にしているんだ彼女達でも長くは持たないか最悪死亡するだろうな。
「ならこいつの出番か…」
腕部に着けている腕時計型レーダー装置、あの時と使ったモノとはまた別のレーダーだ、装置を押すと電磁パルスが発動し全システムを強制シャットダウンさせる優れものだ、更にそこから縦横百八十度スキャンを行い機械や装置の在処を全て示すことが出来る代物だ。
工場は真っ暗、薄暗く無音。響く音は靴音のみ、俺は一気に駆け出しと何処からか人の声が聴こえ暗いせいでパニックになってるようだ。
「な、なん―――― 」
俺は音の正体を見破りそいつの喉元を切り落とした。他にもいたが取り敢えず首を切り落として絶命させておいた。
俺の右目は最初から何も見えていなかった、だが真っ暗な場所だと何故か目が見えると判明した俺は作戦を薄暗くなっていく宵闇の時間辺りから決行している。完全に暗くなるとそれは奴等にとって死を意味する、そしてその実績で誰かさんが俺を【宵闇の暗殺者】なんて言っていたな、肩書なんざどうでもいい、どうせ記憶に残らないのだからな。
だから俺はこの暗い世界で生き残れたどんなに敵が強くても闇の中からの攻撃は防げない、暗殺に特化しようと思ったが人殺しの方が俺には性に合っている、暗殺以外は真っ向から殺し合う、それが俺のポリシーであり唯一俺が感じる快楽なんだ。
首を切り落とす爽快感、心臓を握り潰す前に鳴り響く鼓動の躍動感、臓物を抉り出す恍惚感は誰にもわからない、この感覚は殺すたびに蘇る、何度でも…
俺は誰にも気づかれることなく生きている人間を楽しみながら屠ってやることにした、作戦を忘れる程にな。




