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幻影道 第四巻   作者: SAKI
20/44

「Front」

☆★☆★ 工場前門


「うひゃあ〜〜凄いね〜まるで豪邸じゃん!」


 炎星は火山の噴火によって埋め立てられた陸地が多く、その中でも人工的に作られた街以外は整備されておらずその中でも主に金属鉱石や宝石が採掘されていて高価な価値として高く取引きされているのだが他の星ではこういった鉱石を加工や鋳造するのも炎星でしか造る職人がいない為わざわざ雇ったり頼んだりする費用も掛かるせいで結局は元の鉱石よりも高い金額で儲かってるのが現状だな。だがそんな場所とは裏腹にこの工場は一切整備されてない謂わば危険地帯に建造されていて周囲には化け物もチラほら…その為防御シェルターで囲っていて傍から見れば難攻不落の城に見えなくもない。こんな場所で身構えてる間に敵が寄ってきたので取り敢えず叩き潰しておいた。


「でもこれどうやって中に入るんです?内側から鍵かかってますよ?」


 門を叩くが特に何もない、専用の何かが必要なのか?


「んじゃあ私は一人で作戦に移る、さようなら」


 予想はしていたがサクラは自身の腕部に付いてるアンカーを壁に突き刺して自力で登って行く。


「ゆ、ユカリさん!単独行動は!!」


「うるさい、アンタ達と一緒になんて嫌よ」


 ノアの叫びもサクラには届かず内側まで登って何処かへ行ってしまった。


「私、風魔法で浮けますけど…プレアさんは…」


「俺も影さえあれば移動可能だがプレアは無理だな」


 二人は移動手段がある中プレアにはそういった移動系魔法は持ち合わせていない、瞬間移動っぽいのはあるが壁だと激突するからな。


「いいもん!アタシはアタシなりのやり方で通るもん!!」


 ノアに鼻で嗤われて沸点の低いプレアはすぐに怒り導き出した答えは…拳を引き、猛スピードで壁にパンチしやがった。


「おらあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 プレアは俺達の中でもトップクラスの筋力を誇っている、あの姉さんよりも馬鹿高いパンチが高速で放たれるんだ後は察しだろうな。


 見事に爆音と破壊音が全体に響き正門シェルターごとぶっ壊した。


「ふっふーんブイ!」


 瞬間ノアがプレアの顔面チョップされた。


「な、何やってるんですか〜!?」


「だってこれしか無かったし!!」


「本来ならローグさんが闇魔法で移動した後に私達が前線で事を大きくするのにまだ裏口にさえ辿り着いてないじゃないですか!!」


「あっ…そう…だっけ?」


「詳細見てないんですか!?」


「面倒くさくて…てへ☆」 


 コクリと舌を出しながら笑うプレアに対して敵の陣地からは怒号のような声が聴こえ、工場の中から生物兵器やら武装した人間がぞろぞろと姿を現す。


「囲まれるのは時間の問題か」 


「ど、どうしましょう…??こんなに沢山は無理ですよ〜!!?」


 あたふたするノアを落ち着かせようと肩を掴んだ。


「ノア、プレアとならやれる筈だ、援護を頼むぞ」


「は、はい!ろ、ローグさんの激励感謝します!」


 言葉を発するとノアはとても嬉しそうに武器を構えた、プレアは剣を担ぎながら戦闘態勢になる。


「ありがとございます“私”の王子様………」


 ぼそっと呟いてノアも戦闘態勢になる、よく分からんが頼もしい奴等だな。


「作戦は半ば壊れたが計画を実行するぞ、任せるぞノア、プレア」


「行ってらっしゃいませ、ローグさん!」


「後はアタシ達最強コンビに任せな☆」


 ウインクするプレアと同時にノアも銃に切り替えて前線へと狩り出た、俺は裏口から侵入すべく影となった。

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