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幻影道 第四巻   作者: SAKI
16/44

「Villain」

「次に今回のメンバーは・・・」


「はいは〜い!ぶっ壊すの得意のプレアちゃん行きた〜い!」


 率先してくれるのは助かるがプレアは手間暇掛けるからな…


「プレアさんは黙ってください、私も今回は出撃出来ますのでお任せします」


 ノアか、騎士団唯一の遠距離か、悪くないな。


「・・・・あ、ごめん…考えてたら眠くなっちゃった」


 目を向けた矢先サクラは眠たそうに目をゴシゴシしている、最近は店も忙しくなったからかサクラの仕事と学問で疲労がかなり溜まっているようだ。


「ユカリちゃん大丈夫?」


 そっと寄り添う姉さんにサクラは眠たそうに答えた。


「う、うん…大丈夫…私も行けるよ」


 今回はサクラを控えた方が良いかもな、とても眠そうだ。


「私も問題ないわ、カイトも大丈夫よ」


 サクラに気を利かせたのかサナエと頷くカイト。


「あ、お姉さんは今回はパスね作戦日の日は色々と処理しないといけない仕事があるから」


「ゆいゆい……来てくれないの?」


 今にも寝そうな程瞼が重そうに閉じたり開いたりするスパンが短くなっていく、察した姉さんは優しく頭を撫でると一言謝る。


「ごめんね、それに店を開けるとも敵が襲撃しに来た時に家を守れないでしょ?だから今回はパスなの」


「そっか………………うん………分かった」


 コクリと頷くと姉さんはサクラを抱き寄せて後頭部を優しく擦る。寝てもいいよと合図だった。


「ありがと………ごめんね………私……………最近…………………眠い……………………」


 そして墜ちるように徐に姉さんの胸の中で眠っていった。それはまるで小動物が母親の温もりを感じて安心して眠っているようだった。


「作戦はユカリちゃん抜きでやろうか♪」


 姉さんは抱きながら一旦休憩室に行こうとしたが俺はその肩を掴む。


「いや、一緒に居てやれ。どうせアンタ今回は部外者だ、このまま付き添ってやるのもいいだろう」


「え〜お姉さん抜きでやるのぉ〜?大丈夫なの?」


 その言葉に返すことが出来れば良いのだが都合が悪いことに俺は曖昧な言葉しか作れない。


「さぁな、ノアにでも聞くとする」


「もぉ〜ローグちゃんはお姉さんが居ないと大変なんだから〜変に気を遣わなきてもいいよ?」


「そうだな、だかたまには覚えてやる必要がある。心配するな」


 俺の記憶が有るのか無いのか明日になるまで分からない、覚えてるかもしれないし覚えていないかもしれない、そんなあやふやな脳だが約束だけは覚えてる確率が高い。だからそれに賭けることにした。


「見栄っ張りさんね〜そんなキャラじゃないのに〜」


 元々俺は裏方は嫌いだ、前線に出る方が好きだ。その中で最も強い奴を探して叩き潰すという命のやり取りをするのが俺の流儀だ、その代わり弱い奴には興味も無いから殺すことはしない。それでも抵抗するというのなら容赦なく消すが基本的には見た目で判断するのが主だな。


「俺は元々暗殺が主だし戦うのが好きなんでな久し振りに前線に出させてもらうぞ」


「ふーん、何だか悪役っぽいね!」


「元々俺等悪役ボジションだよな?」


 確かに!と姉さんは何故か楽しそうだ。


「だからさっさと姉さんは帰るんだな、此処から先は俺達が決める」


「お〜!悪役でハブられるのが何だか癪だけどローグちゃんがやりたいって言うなら仕方ない大人しく帰るね〜♪」


 上機嫌になった彼女は了承してサクラを抱きながら俺達と別れることにした、一応カイトもサナエにも帰らせても問題ないか。


「一応聞くけど私達を抜いた理由は?」


 と思ったが先に理由を言わなければならない状況になってしまったな。


「お前等は休憩室にいる女性に色々と教えてやれ、何もかも一気に教えられてパニックになられても困るからな時間を掛けて手取り足取り教えるようにしろ」


 その言葉にサナエはあっと頭も抱えた、どうやら盲点だったようだ。


「デカ乳め、覚えておきなさいよ…」


 反感と恨みを買われたが俺は覚えていないだろうから気にすることはないだろう。


 俺達はサナエとカイトを帰らせた後、今回の作戦について詳細に話すことにした。

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