「Cae1」
学校と言うのは大変なもんださっさと登校しないと上の人間に理由や文句等を言われるとはサクラを送り出す際に俺が素朴の疑問を言ったのが原因なんだろうがあまり良い顔はされなかったな。
「たかが知れる人生経験に何の価値がある?」
姉さんと二人きりの時言葉が漏れた。特に意味など無く答えなんか求めていない、求めたとしても終着点は虚構だ。だがそれでも姉さんならどう答えるのか謎の期待をしていた。
「う〜ん、お姉さんは価値なんか無いと思うよ?人生経験で上も下も存在しないし結局は同じヒトなんだからそこから個人がどう学ぶのかどう堕ちるのか勝手よ。真っ当に生きてればそれなりの人生は送れるんじゃない?」
相変わらずどちらの意見にも傾かない言葉だな。
否定もしなければ肯定もしないそれが彼女の人生経験だ。
「ローグちゃんってたまに下らないことを考えるね?そんな無意味な事考えるより幸せなことを考えよーよ?頭使うのは仕事だけにして普段はアホらしくした方が楽しいよ?」
「アンタはいつまでアホを演じてるつもりだ?」
「うふふ♪いつまでも♪」
にんまりする笑顔に溜息を漏らすが今は仕事する時間だ雑談はこれまでにするか。
「マツキから受け取った携帯には妙に調べ上げられた資料があったな姉さん少し貸せ」
姉さんから携帯を借りて下着泥棒の資料を開く、時間や盗む物の特徴や常習犯や単独行動なのか徹底的に調べられている。
「女の下着は主に十代から二十代の物を盗むらしいな」
「そ」
「やけに素っ気ないなさっきはあんなに殺気立たせてた奴には見えねぇな」
姉さんは特段下着には興味無いが資料を見るだけで嫌な顔をしている。
「大人ならどうでもいいけど子どもの盗むのは感心しないな……もしユカリちゃんの下着を盗んだらお姉さんバラバラにしちゃうかもね」
「警察沙汰にする気か?」
「まさか!お姉さんがそんなにおっかなく見える?」
その言葉に偽りが無いから首は振れない、だから言葉だけ濁して先に進むことにした。
☆★☆★
「最初の事件はここの大人の下着が盗まれたのよね?」
大人だけやけに低温ボイスだがここが発端だ、全ての資料を読むと全部で四十件となったのでこの街で一番被害が大きいのが朝顔通りだと言う。徒歩で二十分、夜間になると街灯が少ないから格好の盗みポイントだろうな。
「そしてここで必要なのは、ローグちゃんの面白改造ソナーだね!」
俺の出番だも言わんばかりによいしょされるが相手にするのが面倒なのでさっさと検知して見るか。
右腕に付けてる腕時計のような物を押すと半径百メートルに起こった出来事を数値で可視化させる。
消費が激しい程数値が低く、高ければ高いほど消耗された事が少ないということだ。
「う〜ん思ってたより特に何もないね?」
壁や道路、家や家具等の数値が低いのは時の流れで分かるがこれと言って特に目ぼしいのはないな。
「これを虱潰しにやるのか・・・・」
四十件もやるとなると面倒だと思った矢先姉さんは何かに気付いたのかもう一度検知してくれと頼まれもう一度スキャンする。
「ローグちゃん、意外と犯人は近くにいるかもね☆」
データ上では変わってはいないが姉さんは閃いたような表情で次の場所に指定した。
「はっ?」
その場所とは思いもよらぬ場所だった。




