そんなバッドエンドがあったのか!
【キャスト紹介】
キャスト①
リコリセッタ・ペサディーリャ(愛称リコ)
出身:転生者
IGR/エレメント:悪役/貴族
チートパワー:《幻像の思い出》《おねだり》《バツ能力》
特技:《ドタバタアクション》《リッチ》
得意技能:<当身><乗馬><追跡/逃走>
不得意技能:<説得>
【身体】40 【感覚】32 【知力】35 【意志】38 【魅力】35(アイテム補正込) 【社会】40
F.C内では陰気で怪しい不健康な見た目の見るからに悪役な貴族令嬢。
とある不良中学生男子は、何の因果か彼女に転生してしまった。
基本的には令嬢として振る舞っているつもりだが、
ときどき(?)うっかり前世の言葉が出てしまうことも。
キャスト②
ルイ
出身:現地人
IGR/エレメント:モブ/近侍
チートパワー:《万能》《奥義開封》《影武者》
特技:《戦闘訓練》《かばう》
得意技能:<隠密><近接武器><魔法機械操作>
不得意技能:<乗馬>
【身体】38 【感覚】45 【知力】39 【意志】35 【魅力】31 【社会】32
リコの家、ペサディーリャ家に仕える騎士の子どもであり、リコの乳兄弟。
リコのことは主というよりも、手のかかる妹といった様子で見ている節がある。
元は名前のないモブ従者であり、
元のキャラからしてある意味やりたい放題だった彼女に付き従い、
そのやりたい放題を支えていた優秀なモブ。
主に対してやや毒舌気味だが、忠節心は本物。
---シーン7『新たなる破滅』----
GM:……さて、ミリアリアを見送り、2つの破滅を回避することに成功した二人は、一安心していることでしょう。
ですが、リコさん、そんなところに『破滅のイヤな感じ表』です。
リコ:ええぇぇ、やっぱり、ヴォルフガング闇堕ちルートが生まれた!? *roll*28だから『熱病』か。寒くなくなったら熱くなってきた。我が体ながら忙しいね。
GM:リコさんは熱でクラっとなってしまったのか、一瞬だけ意識が飛ぶ。そこでまた”思い出す”。アカデミーの建物は崩壊し、人々は悲鳴を上げながら逃げ出す。
高笑いする人影と魔族の姿。彼らに立ち向かうアカデミー関係者は次々と洗脳され、やがてアカデミーは魔族の居城へと変貌を遂げるのであった。
ここで情報項目【新たなる破滅】を入手します。これは転生者だけにしか調べられない情報です。
リコ:うーん、今までとは全く方向性の違う破滅の未来だね。
ルイ:「リコ様、大丈夫ですか?」いきなり気を失ったリコ様を支えます。
リコ:「うぅ~ん……大丈夫よ。いえ、大丈夫じゃないわ!」と、ノリツッコミな勢いで先ほど見たビジョンを共有しよう。
ルイ:「アカデミーが魔族に? ……なるほど、相手が魔族ならば遠慮はいりませんね」チャキっと、レイピアに手をかけます。
リコ:「ルイの強さはあたしも認めるところだけど、いくらなんでも多勢に無勢だわ。まずはああなってしまう原因をさがしましょう。いや、あたしが"思い出す"のかしら」
最後の方は小さな声の独り言です。
---情報収集シーン---
GM:それでは情報収集シーンです。【新たなる破滅】の推奨能力は【意志】【知力】、推奨技能は<調査><探索>です。
リコ:転生者でなければ情報判定できないから、キャスト①は『転生者』指定だったんだね。ここは何としても決めたいからね。……馬に乗ろう! いや、常備化している『自転車』でいいかな!?
GM:ちゃんと理由を教えて下さいw
リコ:自転車に乗ることで、前世世界と近い状態になる。つまり、前世世界の記憶を思い出しやすくなるから、だよっ!!
GM:……いいでしょう。自転車にまたがるのも<乗馬>で判定してください。
リコ:まあ、これも失敗しても情報はもらえるんだよね。【身体】の基本値40、得意技能で+20、<乗馬用具>とライフパス:都市貴族の効果で+5+5、合計70%で成功! いけー!!*roll*出目98!?!? ファンブル!!
GM:マジでリアルバツ能力ですね、これはw
ファンブルでもRBPは1点獲得できます(現在RBP11)。ただし、破滅ポイントが+1D10点になります。これはそのままファンブルを出したリコさんに振ってもらいましょう。
リコ:大丈夫、さっき高い出目だったんだから、今度は低い目が出るよ……。*roll*嘘でしょ!? 出目10!!!??
「どうせ、あたしは……オレは……何もできないんだ……っ!」ダンッと壁を叩く。
せめて【フラグ:みずからの無力感】は回収させてw(現在RBP12)
GM:はいw
リコ:でも、何かできることがあるはず! そう思って、駐輪場へ駆け出します。
ルイ:「ちょっ、リコ様、そんなお体でどこへ行かれるというのですか!?」
リコ:「だーもう! 全然思い出せねーから、オレのチャリ機に乗ンだよ! 何か分かるかもしれねーだろ!」
前世の言葉丸出しで、駐輪場へダッシュ。自転車に跨るも、ドレス姿ではうまくバランスが取れず、すってんころりんと転ぶ。でも、その衝撃で"思い出す"……という流れでどうかひとつ。
GM:思わぬところで熱き展開になりましたねw それでは、以下のことがわかるでしょう。
(いろいろ省略しまして)誰のルートにも入らないことで至るこの強制バッドエンドは、ユルゲン男爵を倒すことで回避できることでしょう。
情報項目【ユルゲン男爵の居場所】を入手しました。
リコ:ルイくんのルートには入っているだろうに、『モブ』じゃダメなのか!w
高熱と負傷でボロボロになったリコは、なおも声を荒げてルイくんにこう言おう。
「ルイ!!! 『ユルゲン男爵』だ!! そいつさえ倒せばあんな破滅エンドなんてぶっ壊せる!! お前にしか頼めない!!」
ルイ:鬼気迫るものを感じて、もはやツッコむことはしません。
主だけでなく、国を、そこに住む人々を守るのが、騎士のとしての務め。
「……っ、お役目、賜りました!!!」
主の体が心配ですがここで駆け寄ることは彼女の本望でないと思い、ぐっと堪えます。自らを騎士の子であると奮い立たせて。これで、【フラグ:騎士の誇り】を回収します(現在RBP6)。
GM:【ユルゲン男爵の居場所】の推奨能力値は【身体】【感覚】、推奨技能は<追跡/逃走><捜索>です。
ルイ:無理に得意技能に持っていくことはしません。けれど、《万能》は使わせてもらいます(残り使用回数1)。
【感覚】45%、《万能》の効果で+15%だから、60%で成功です。*roll*出目88か……届きませんね。
リコ:大丈夫! ファンブルじゃない!w
GM:RBPを+1して、以下の情報を獲得します。(現在RBP7)
(いろいろ省略して)
というわけで、ユルゲン男爵はパーティー会場にいます。
ルイ:「リコ様、ユルゲン男爵は今夜のパーティーに出席するとのことです。天使像を持ってくるとのことでしたが、リコ様の言う通りならば、それがきっと悪魔像に違いありません」
……っとと、リコ様は今、何処にいますか? まさか、まだ自転車の下敷き?
リコ:自力で医務室に行ったかなぁ。今度は一応怪我したし。
GM:そうですね、ではこういうのはどうでしょうか。ルイくんが情報を集めに行ったすぐ後に、フランシス王子が通りがかり、自転車の下敷きになっているリコさんを発見します。
「これは一体、どうされたのですか!?」
リコ:リコ×フラルート来た!?
「フランシス王子!? お、お恥ずかしいですわ、おほほ」
GM:リコさんの自転車をどけると、怪我をしていることに気づきます。
「これは酷い。すぐに医務室に行って手当をいたしましょう。歩けますか?」
リコ:「あたし、こう見えても体は丈夫ですわ。これくらい、何ということはないです」
GM:「しかし、今朝のこともありますし……ん? ちょっと失礼」
フランシス王子はリコさんの額に手を当てて、高熱が出ていることに気づきます。
「これのどこが『何ということはない』なのですか。……っしょ、と」
フランシス王子はリコさんを、いわゆるお姫様抱っこで抱き上げました。
ルイ:きゃー、これ、スチルになるヤツですねw
リコ:「な、何をなさるのですか!?」声だけ抵抗しようw
GM:「こうでもしないとあなたは素直にしないでしょう。大丈夫です、連れて行く場所は医務室ですから」
リコ:「ああああああ、当たり前でしょう!!」
GM:……と、こんな感じで医務室に運ばれていました。
ルイ:リコ様、ご自分もすっかり乙女ゲーを……w
リコ:「あなたなら分かるでしょう。あたしはこれくらいの怪我なんて本当にどうってことないんだから。コホン、夜のパーティー会場だったわね。よし、行くわよ!」
GM:「盛り上がっているところ悪いけど」医務室には朝と同じくマルティナさんがいます。「アナタ、ここにやってくるの、今日で2回目でしょう? さすがに今夜一晩は安静にしていなさいな」
さあ、マルティナさんを<説得>しましょう。どちらが挑戦しますか?
リコ:ありがとう、GMのくれた機会を無駄にしないよ……!
リコが《バツ能力》を使おう。<説得>は不得意技能だからね。今回は【意志】で<説得>するよ。
「あたしが平気と言っているのだから大丈夫なのよ。あたしたちは、パーティーに行かなきゃいけないんだから! この世界を救うために!!」(現在RBP13)
GM:その説得を受けて、マルティナはふ、と小さく笑います。
「よく分からないけど、まあ、いいわよ」朝と同じように手を振って送り出します。
そして、あなたたちが去った後に、小さくこう言うことでしょう。
「面白い子だこと」
リコ:何か意味深だね?
GM:マルティナさんの設定がちょっと、ね。
ルイ:(ルールブック該当箇所確認)はー、へー、ほー……。