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みんな違って、みんないい
「なんだ、生きてたか」
「ま、ますますひどいな~」
「死んでたほうが、身ぐるみくらいははげたんだけど」
「さらに、ひどくなってないかい?そもそも死体のセーラー服なんて着たいのかな?」
「なに言ってるの、火種にするだけよ」
「人の脂がしみてるとよく燃えるよな」
「もう、そんなにボクを亡きものにしたいのかっ!」
「ボク?」
「ボクっ娘?」
「イタイ子じゃん」
「ほっとけよ、そんなところに喰いつくな!」
「絶滅危惧種かと思ってたけど、世界が滅びても生きてたんだな」
「ほら、ぶりっこってしたたかだから」
「あー……」
「そんな話はいいから、助けてよ!」
セーラー服――もとい、ボクっ娘は手をパタパタと振った。
「えー?」
「助けてなんか、なるのか?」
「世界のために滅びなさい」
「キミらに人の心はないのかッ!特に最後に言ったヤツ!」
「助けるったって、助けてなんかあんのかよ?」
「ふ、ふふ……そんなこと言っていいのかな?」
「うん?」
「このままだと、大変なことになるんだよ?」