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みんななかよし!  作者: 結城コウ
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限られた資源を有効活用しよう

「あっ!……なんだ、フィルターだけか」


「いや、流石に落ちてるやつはやめとけよ」


「なんでよ、今時、食糧とかなら落ちてても食べるでしょ」


「……どうせ、しけって火がつかないだろ」


「ないよりはまし。火がつかないなら、着くまで試してみるだけ」


「……」


どうしようもねぇな、こいつ。


「それはそうと、瓦礫とゴミばっかりでまともなものないね」


「死体もあるだろ」


「もはやゴミよ。こんな状況で人の尊厳なんてある訳ないじゃない」


「……」


例えそうであっても、同意はしたくない。


俺達兄妹より、幼馴染の方が突き抜けてしまってるらしい。


「なに言ってるの」


と、そこで妹が反論に回った。


「なにが?」


「死体はゴミなんかじゃない」


妹にはまだ、そんな感性が残っていたのか、と少し嬉しくなった。


「どうして?」


「なにか役にたちそうなもの持ってるかも知れないじゃない」


…………ま、そんなところだろうとは思ってたけど。


「確かに!おじさんの死体とか、ヤニも持ってそうね」


幼馴染は目をらんらんと輝かせた。

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