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8月32日

夏のあの日出会った

君の瞳に吸い込まれた

暑いのに長袖だった

まるで手首に何か隠してる

でも、それだけだった


長い前髪を掻き分けて

君の顔を見つめる儀式

赤くなった二人の顔を

題名のないノートが遮る


それは君の持ち物だった


君は小説を書いていた

たくさん詩も書いていた

この秘密を知っているのは

宇宙でたった一人だけ

銀河で僕一人だけ


だから僕も力になる

“ふたり”というセカイを

クーピーで彩ってあげる

綺麗だねって言わないで

ありがとうって言わないで

こんな絵、大したことないよ




別の日、夏の詩、恋の詩

読み終わって僕は聞いた

「したことあるの?」

「今してるよ」

その時、瞳が近付いてきた

呪いの口付けを交わした

夏みかん、レモン、サイダー

多分、どれかだった


またね、またね

ふりんしないでね

うわきしないでね





夏休みの宿題が残っている

お母さんには内緒にしている

遊びと書いてイジメと読む

そんな教室に僕は戻るよ

また君に巡り会えるなら

死にたくても少し平気だから…


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