自己紹介しましょう2
そろそろストックが、、、
何て言えばいいかな。
怪しさ満点なのは自覚してるし。
仕方がない。
ここは一つ確実に答えられる回答があるのでそれでなんとか繋ごう。
「よし、自己紹介しましょう!」
「は?」
「だから、自己紹介しましょうって。
名前を聞くならまずは自分からって言うし、まずは私からね。
私は、、、」
「まみー!みてみて!これみて~!!!」
「、、、まみーです。で、アレは私のカワイイカワイイゆーです。」
ちょっと苦しいかなー?
でも本名は内緒の方が、何があるかわからないしいいかな。
言霊とかで行動とか縛られる、とかあったらヤだし。
「マミィにユウか。俺はリオン、あっちで解体に勤しんでるのは相棒のルーカスだ。よろしく。」
「こちらこそ、よろしくね。リオンさん。」
「リオンでいいよ。あいつもルーカスでいいさ。」
「じゃあ、改めて。
よろしくね、リオン。」
リオンと握手しながら挨拶を交わす。
「まみー、これみてってばー!」
返事をしない私にしびれを切らしたのか、もう一度大きな声で呼ぶ。
「はいよー、わかった、見に行くからちょっと待ってて。」
「ははは、元気だな。」
「子供は元気が一番!
おとなしかったら、それこそ病気かイタズラしてるかよ。」
おどけて言うと、リオンも、
「違いない。」
そう言って笑う。
「まみー、まだー?はやくー!」
「はいはい、今行くから!
はてさて、今度は何を見つけたのやら。」
「面白そうだな、俺も一緒に見に行きますか。」
ニッコリが増えるのは楽しい。
うちの坊っちゃんは何を見つけたのやら。
リオンさんもニコニコ呼ぶ有理が何を見つけたのか気になるらしく、同行してくれるらしい。
「いいよ。
でもルーカスだっけ、あっちは手伝わなくても良いの?」
一人で黙々と解体作業を進める相方さんの方を指しながら有理の所へ移動する。すると、リオンは肩をすくめながらついてくる。
「あ~いいんだ。あいつの方が得意だし、俺が手伝ったら売れるものも売れなくなっちまう。」
「何?リオンって不器用なの?」
「ズバリ言うな~そこは遠慮して聞かないで察するところだろ。」
苦笑しながら言うリオン。
あははと笑い合いながら、改めてリオンを観察させてもらう。
短めの赤い髪に薄い緑色の瞳、所謂カッコイイ系のイケメンさんだけど、絶世の美形とかそこまでじゃなくて俳優さんで見かけそうなくらいって余計分かりにくいか。
背もちょっと高めかな、170センチは越えてるっぽい。
160センチの私が少し見上げるくらいには、高い。
リオンは歩きながら革の軽鎧も身に付けていく。
そしてすぐに有理の元へ。
「まみー、これみて~!」
そして差し出されたのは、鈴蘭のような草だった。