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希望探し  作者: SRX
3/4

彼女とはじまり

「うわぁぁぁぁぁ!!」


私はこの声で起きる事が多い。

龍の叫び声。

彼がこんな感じで起きるときはだいたいあの事件の事が夢に出てきたときぐらい。

彼は何も言ってはくれない。

たけどそれ以外に彼が苦しむ事など思い当たらない。

私は自分の部屋から出て、彼の部屋の前に行く。

大丈夫?というために。

何回もやろうとした事。

だけど一回もできなかった事。

ドアをノックするまえに必ず頭のなかによぎる彼の言葉。

おはよう。

彼は何事もなかったかのようにただおはようと挨拶をするはず。

それが私にドアを叩く勇気をなくさせる。

そして私は静かに自分の部屋に戻った。

彼に対して大丈夫の一言もかけられない私に私は悲しくなった。

彼は私をたすけてくれた。

彼はその事を覚えてないのかもしれない。

たぶん覚えてないと思う。

でも、彼が言った言葉が私を救ってくれた。

そんな彼に私は何もできない。

だから私はせめて彼の挨拶を笑顔で返そうと思う。

それが今私ができる唯一の事だから。

私はいつもそう思ってまた布団に入る。

何も考えずに。

そうしていても何故か涙が流れてくる。

彼の事を思うといつも泣きそうになる。

悲しいとは違う感情。

でもそれと似た感情。

わたしは今でもこの感情が分からない。

だから涙が流れてきたらとにかく泣いた。

すこしたつとどドアから音が響いた。

「美沙?」

この声は母の声。

「入るわよ」

ドアが開く音。

母がわたしに近づいてくるのがわかった。

母は勉強机のまえにある椅子に座るとわたしの手を優しく掴んだ。

また涙が出てきた。

だけどすぐに止まった。

私はゆっくりと目を閉じて夢の中へ行った。

その夢はたぶんあたたかいだろうなぁ。

何故か私はそう思えた。





ある日曜日。

お昼時。

ある青年が街を歩いていた。

「すいません、ここら辺に上里 理沙さんのおたくはありませんか?」

その青年は散歩をしている老人に聞いた。

老人は上里 理沙の家を知っていた。

老人は親切にその青年に彼女の家を教えた。

その青年は老人に笑顔でお辞儀をして、さっていった。

その青年は老人に言われた通りに道を歩いた。

そこし歩くとそこに上里と書かれた表札がある家のまえについた。

「やっと会えるな。長い間探したがまさかこんなところにいたとはな。上里理沙、いや…神山龍。」

その青年はそうつぶやいた。

そして、その青年はその家のインターホンを鳴らした。

その家から人が歩く音が聞こえる。

その音が近づいてくるのがわかる。

ガチャ。

ドアが開く音。

そのドアから出てきたのは久しぶりに見た上里理沙だ。

「あなたは!」

「やあ、上里理沙さん。少しはなしをしようじゃないか。」

その青年は笑顔で言った。


題名を漢字二文字でやろうとしましたが、今回のやつに当てはまる題名が思い浮かばなかったので、ああいう題名になりました。なんかすいません。

あと人の感情を想像して書くのはすごく難しいというのが改めてわかったかんじです。女の子の気持ちはわからないですね。自分男なんで。

できれば感想お願いします。

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