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希望探し  作者: SRX
2/4

日常

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

撃った…俺が『奴』を…あぁぁぁ!

急いで自分の手を見る。

自分の手は『奴』の血では濡れてはいなかった。

「はぁ…はぁ…はぁ…、夢か…」

最近よくみる夢。

『奴』を殺したあの時のこと。

もう思い出したくないこと。

『奴』とともに消し去りたい過去。

「はぁ……はぁ……」

ゆっくりと呼吸を整える。

少しして俺は時計を見た。

その時計は四時半を正確に示していた。

この夢をみる時はだいたい目覚めるのは早い。

俺はゆっくりと体を動かして、布団から出る。

そして着替える。

この動きはもう何回やったか分からないほどほぼ毎日行っている動作。

いつもとほぼ変わらない動き。

そして俺は椅子に座り、机に向かい、シャーペンを持ち、勉強を始める。

そう、俺は高校二年。

そして俺はゆっくりとシャーペンを動かしていった。



時間は七時半をすぎた。

俺は約三時間の間、問題を解き、赤ペンをもって、答え合わせをするという一連の流れをずっと繰り返した。

さすがにつかれた…。

そろそろみんな起きた頃だろうな。

そう思って、一階に降りて行く。

俺の部屋は二階にある。

扉を開け、階段をおりる。

一階におりて、洗面所に行き、顔を洗う。

洗面所を出ようとすると、人とぶつかりそになった。

俺は避けてその人におはようと言って、この家での食事処の部屋に行く。

その人はおはようと笑って俺に言い、洗面所に入って行く。

その人、いや、彼女は上里 美沙という名前だ。

彼女は俺と同じ高校二年で、同じ学校に通っている。

クラスも同じである。

俺は彼女と彼女の母親に助けられて、今生きている。

感謝しきれないほど助けられた。

この親子がいなければ俺は確実に死んでいただろう。

恩返しをしたいが、何をすればいいか分からない。

そんなことを考えながら、俺は食事処の部屋に入った。

そこにある机には朝食が並べてあった。

そして、椅子に上里 理沙さんが座っていた。

理沙さんは美沙の母親で、俺を保護してくれた人でもある。

あの事件のあと、俺は一人になっていた。

そこに理沙さんがきて、誰にも預かってもらえなかった俺を引き取ってくれた。

そこらへんの手続きは知らない。

というよりかはあの事件から引き取られるまでの記憶がほとんどない。

「おはよう、龍くん」

理沙さんが気づいたのか俺に挨拶をしてくれた。

「おはようございます」と、俺も挨拶をした。

ゆっくりと椅子に座り、朝食を食べ始める。

すぐ後に美沙がきて、朝食を食べ始めた。

俺は食べながら、朝にやった問題の事を考えた。

考えながら食べていたら、いつのまにか食べ物がなくなっていた。

俺は食べ終わったのでごちそうさまでしたと言って、食事処から出た。

俺は部屋に戻り、準備をして家を出た。

家から学校までは歩いて十分くらいの距離で、坂などはほとんどない。

俺は歩いて学校行き、学校について、教室に向かう。

時間は八時十分くらいだった。

俺は教室に入り、自分の席に座った。

そしてカバンから勉強道具をだして、問題をとき始めた。

この時間帯はまだ人がそんなにいない。

じょじょに人が増えてくる。

区切りのいいところで、HRの時間になる。

担任からの連絡事項を聞いてHRが終わる。

そして五分後授業が始まった。

授業を真剣に受ける。

そして授業が終わる。

そして休みが入る。

その間も勉強。

これを五回くらい繰り返す。

そして最後の授業が終わり、俺は帰る。

そして夕飯まで勉強をして、夕飯を食べて、そして勉強をして、風呂に入り、布団に入る。

家でも学校でも挨拶をする事以外はほとんど人と話さない。

人とは何を話せばいいか分からないから話さないだけ。

勉強が好きなのではなく、俺を引き取ってくれた理沙さんへの恩返しに何をすればいいのか分からずに、とりあえず勉強を頑張ってみようかと思い、勉強をしているだけ。

こんな感じなのが俺の日常。



なんか家がどうなっているか変なのになってしまいました。すいません。

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