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震えながら口にした、“貴方”がいたから”わたし”がいる

「月上空に、魔力反応です!」

「――え?」

 月の上空に出現した魔力反応に誰もが注目し、そこに映像術式を向わせた。当然その中には雪乃達も含まれ居て、エミィは咄嗟に。

「魔力反応って新手の魔導師!? 雪乃ちゃん!」

「今見て――っ!?」

 そこに映る姿を見て、雪乃は息を呑む。月の空に浮かんでいたのは傷まみれの四枚翼を背にした金髪の女、その姿を見て誰もが驚いて目を見開く。何せ彼女は魔法の発射準備をしていたのだから。

 既に持っていた魔力は限界に、それでもまだ翼はあると鳴いた鳥の歌。風がある、そして目指して愛した空はまだ遥か彼方、ならば飛ぼう何処までも。それのみを祈り願い渇望したのだから。

「ねえ、聞こえてるよね」

 口にした言葉へと返すのは様々な反応。

『上空の魔導師より、返答が!』

『き、貴様何を!?』

「あの怪獣は」

 一瞬だけ視線を映像に向けてその矛先を迷い無く怪獣に突きだし。

「最強なんだね?」

『な、何を言っている』

『その通りだ!』

 そこにルドレフの映像が割って入り込む。

『あれこそ我が最強にして無敵、スペース・キメラ・プロト! そして我が手によりコンディションは完璧と仕上がっているのだ! 己の無力さを思い知るが』

「分かった」

 ルドレフの言葉を切裂き、真っ直ぐ浅美はその切っ先を怪獣に向けた、それと同時に片方の剣に宿る混沌の力、もう片方に宿る拒絶の力が交じり合い互いに共鳴し合い全てを撃ち砕き消し潰す力となる。

 今、浅美は片目を閉じている。しかし、彼女は纏う風が渦を巻いて何処に剣を向けて何処に当てればいいのかを教えてくれる。浅美は渦巻く風に導かれて撃つべき箇所に狙いを定めて。

「虚空光天撃!」

 剣先に展開された魔法陣に溜め込まれた力が溢れ出す様に弾けて一直線に伸びていく。光線は真っ直ぐに怪獣の顔面目掛けて伸びて、直撃と共に混じり合う破壊の力が怪獣の肉体を飲み込んだ。

 揺れる地下基地、また起こる地震にまた兵士たちは倒れこみ、雪乃は淡々と周囲の空間を凍結させて地震による被害を最小限に食い止めた。

 揺れが止み光が晴れると、そこには怪獣の顔面が一つ融解して崩れていた。その威力を見て顔を青くする彼ら、そしてその攻撃に対して届きもしない筈の空へと牙を向く。最後に浅美は見下ろして一言。

「後二発くらいか」

『ぜ、全実働部隊をポイントA47に集結させろ! なにぃ、残存する戦力が無い!? どうにかしろ、各所から掻き集めるんだ! いいから、あそこを飛んでいるあの小娘を、今直ぐ叩き落せェェッッ!!』

 浅美の呟きに黒服は喉を潰さん勢いで叫び上げた。そして最後に浅美の一撃を見たルドレフは震えそうな声で。

「お、愚かな奴だ。こっ、こんな事をしても我が最強の怪獣を倒すことなどできはしない!」

 叫び返していた。当の浅美は震える左腕を無理やり押さえながら微妙に動く目標に狙いを定めながら双剣の力を操る。混沌の剣から混沌力を、女神の騎士剣からは拒絶の力を同時に引き出す。

 引出した力をまず剣の根元に展開されている術式が制御し、そこから制御された二つの力が強引に混じり合わさり、刀身の中央付近で展開された第二の術式で更に安定させ、安定して交じり合った二つの力を剣先に展開された術式が交じり合った力を圧力を加えながら押さえ込み、一直線に伸びる光線として整える。

 この三連式の魔術式によって構築され、そして最後に解き放たれる奥義こそが虚空光天撃である。

 浅美は残る僅かな魔力を剣先に送り、混沌の剣から力を引出して虚空光天撃の第二発目の準備を行う。しかし、魔力を絞る為に意識を集中させると火傷した左腕が震えだす。大気圏の中で抉れるように焼けた左の腕には既に感覚が無く、左手に至っては感覚が希薄だ。

 脂汗を滲ませながら風に導かれ、浅美はこっちに向って吼える怪獣に。

「虚空ッ! 光、天、撃ィィィッ!」

 血を吐く様に叫んで破壊の波動を撃ち放つ。怪獣の顔面目掛けて飛び出す光線が――。

「ぐぁっ!?」

 伸びると同時、虚空光天撃の反動に負けた左腕が弾け飛ぶ。更に右の機械主翼が砕け散って魔力の糸になって千切れていく。エネルギー状の翼が砕けた所から吹きだして同じ様に魔力の糸となって霧散していく。

 魔法で具現したものは、魔力を練る者のイメージにもよるが基本的に細かい糸状の形が多い。それを強固に固めたモノが魔法となり、外に放出される。浅美の生み出した翼も浅美が魔法を撃つ為に使った魔力として吸収され、形を保てなくなった一部が抜け殻として砕けたのだ。

 空を切裂くように翔ける閃光は怪獣に激突し、強烈な光の濁流が再び怪獣の体を飲み込む。また揺れる月面基地、浅美の一行達は雪乃に集まりそして集まった本人は鬱陶しそうな表情をした。

 地震が止み、光の濁流が弾け飛ぶ。立ち昇る砂煙、煙が晴れるのを誰もが固唾を呑んで見守った。そして煙が晴れると更に体が崩壊した怪獣がその姿を現す。それを見た黒服は少し逝った目で。

「ば、ば、馬鹿、な」

「一体どういうことだ!? どんな手品を使えば、こんな事が!?」

 現実を否定しようとする黒服に、戦況を分析する恐れ戦く部下に目を向ける。

「い、一体如何した!?」

「プロト・キメラの肉体破損率が90%を超えました! 奴の砲撃魔法は寸分の違いも無く同じ箇所に直撃させています! もう一度同じ所に直撃されれば」

『ふざけるなッッ!』

 言いかけた所で、ルドレフが血が滲む勢いで叫び上げていた。

『あの程度で、我が子が崩れるなどあり得ぬッ!』

「が、瓦礫だ」

 ルドレフの絶叫に黒服は叫んだ。指を瓦礫の向こう側へと突き出して。

「瓦礫を撤去して、向こうにいる小娘どもを捕らえるんだ! あいつらを人質に攻撃を止めさせ」

「浅美ッ! こっちは平気だからッ!」

 咄嗟に、雪乃は浅美に向けて映像術式から状況を伝える。

「こっちはこっちで、やる事やるから気にしないで!」

「だから、私達の事は気にしないであんな奴やっつけちゃえー!」

 雪乃の言葉にエミィも便乗し、声援を送る。その対応に黒服は更に青筋を顔中に浮かべると。

「瓦礫を直に撤去しろ! するんだ、早くッ! あれだけの口を叩いたんだ、ならばそれだけの目に合わせても同じ台詞が言えるかどうか見てくれるッ!」

「し、しかし奴の迎撃に向わせたので瓦礫撤去要員は此処に」

「ならば貴様がやれっ! いやもういい、私がやるッ!」

 しかし、当の浅美は全く聞いていなかった。と言うより魔力の酷使しすぎで意識が飛びかけていた浅美にはそんな台詞が届いていない。それでも浅美は無理やり、肩の力だけ出を腕を動かして剣の柄に添えると右手で無理やり左手を押さえつけて固定する。

 朦朧とした意識の中、剣先を手繰り魔法を叩き込むべき相手へと向ける。が、そこへ閃光や銃弾が飛び交ってくる。黒服の指示を受けた実働部隊が浅美の下に到着したのだ。魔法に銃弾が飛び交うも殆ど浅美に当たらずに飛んでいく。

 理由はと言えば、黒服が行き成り命令したことによって飛行ユニットの用意が済んでもいないのに集まったことだ。おかげで目の前のキメラ・プロトを刺激せずに援護射撃という無茶振りをさせられているのがこの状況だ。よって、銃撃や魔法の射程範囲ギリギリから撃つしかないのだ。

 しかし、例え届いたとしても。



 ――諦めたよ……とっくに、諦めた。諦める事を、諦めた。



 その言葉が、かつて勇気ありしと認められた者が口にしたあの言葉が。この言葉と、あの背中がある限り、浅美は決して。だからこそ神に愛された鳥は永遠を飛び続ける。

(忘れない――あの人がいたからこそ、わたしが今こうして此処に居る)

 右目を見開き、舌を噛んででも意識を保つ。痛みなんて無い、感覚は希薄でも出来ることは全てやり切る。視力は既にあってない様なもの、視界がぼやけ過ぎて前なんて見えない。でも風がある、風が導いてくれる。か細い風だけども何をどうすればいいのかは風が教えてくれる。

 魔力はこめた、僅かな混沌力も搾り出す。ならあとは、如何するかなんてただ一つ。狙いを真っ直ぐに、ほぼ片腕だけだけど真っ直ぐ構えた。

 そして、狙うべき敵を確りと定めて。

「虚空ッ!」

 焼け付いた左の瞼を無理やり開き、両目で確りと認識して、剣から溢れる力を束ねて一つに固め、剣先から最後の一撃を。

「光、天、撃ッッ!」

 解き放たれる破壊の力、全てを飲み込み無にする閃光が真っ直ぐ怪獣に伸びて。

 そこで遂に浅美の左足に魔法の一撃が直撃する。その影響で抑えていた左手が吹き飛び、次々に魔法が銃撃が浅美の体を蹂躙していく。更に維持魔力を吸い取られた翼も連鎖的に崩壊を始めていき、羽は千切れ飛び、浅美の体が爆発に飲み込まれていく。

 だがしかし、それでもと浅美は残った右手に力を込めて更に魔力を注ぎ込んでいく。ボロボロになろうとも、砕け散ろうとも。

 駆ける閃光、虚空より生まれる天の光が怪獣を呑みこんでいく。腕を天に伸ばし、せめて一矢報いると吠えあげる。しかしその咆哮も空しく、虚空に溶けて砕けていく。誰もが固唾をのんで見守る、これで倒せねばもうあの怪獣と戦える者が誰もいない。フロースの呼び戻しは不可能、雪乃達にそんな芸当は出来ない。浅美の一撃で砕く以外に望みは無いのだ。

 そして、双剣の先から光は途切れて伸びた閃光が残らず怪獣に注ぎ込まれて爆発を起こす。その閃光を地震が起こる基地の中で眺めていた雪乃は揺れる画面の中をじっと睨みつけ。

「くっ……! やつは!?」

「浅美ちゃんは!?」

 地震が鎮まる中、それよりもとエミィとユリィは映像術式の中を覗き込む。立ち上る砂煙、弾けた閃光の中、徐々にそのシルエットが浮かび。

「怪獣が!」

「倒されている!」

 晴れた砂煙の中、身体が溶けてバラバラに砕けた怪獣の姿が浮かぶ。そんな画を見て喜ぶ二人よりも雪乃は。

「浅美はッ!?」

 見事怪獣を叩き潰した英雄の姿を探していた。そして浅美は虚空光天撃を打ち終えるとそのまま気絶した。彼女を狙う銃撃も、魔法も浮力を失って徐々に落ちていく浅美を見て迎撃に成功として攻撃を一度停止する。背にした翼は既に半壊、機械主翼は粉々に砕け散って、生の副翼はボロボロに千切れていく。新生された宇宙、神翼天包は此処に来てようやく崩壊する。

 気を失い、爆散するように落ちていく浅美を見た雪乃は。

「拙い! 幾ら月に大気と重力が無いって言っても、術式で疑似的に星の引力が生み出されている! このまま落ちたら」

「た、大変だ! あの高さから落ちちゃったら」

「今すぐ外に」

「出て間に合う訳無いでしょう!?」

 なんて言い争いをしていると、誰かが落ちる浅美をそっと抱きとめた。その者は抱き止めた浅美を見つめ。

「ごめんね、遅くなっちゃった。でも、よく頑張ったね」

 そう、囁いた。雪乃は突如現れたイレギュラーに驚いてその者を注視する。まるでロボットの様な恰好をしたものだ。何かの変身ヒーローモノの世界からやって来たのかと言いたくなるほどの。しかし、突如水野モニタが一行の前に出現し。

『やっと見つけた、無事だね皆』

「は、はい。ですが、何だか変な人が来て」

『変って、一応開発したの僕なんだけど』

「は、はい? 開発?」

「ば、馬鹿な」

 水野の苦笑にユリィが頭を捻ると今度は黒服が恐怖に戦いていた。その機械のをスーツとして纏う武装に、そのスーツを纏い戦う者に覚えがある。

「こ、此処に来て何故ゼクス・マキナが……はっ、貴様か水野裕一!? と言う事は貴様、因者(ファクター)か!?」

『そうだ、今回の件が起きてから僕は早急に手を打たせてもらったよ。尤も、流石に地上から月までの移動だから、正直間に合うかどうか微妙だったけど』

 黒服が今度こそ絶望に染まった表情を見せた。更には周囲に居た部下が。

「た、大変です! 近くに大多数の魔力反応を確認、反応パターンからして騎士警察かと!」

「う、嘘だ。月中を覆っていた怪獣は? 港は我々の実働隊が、暗部が押さえていた筈だ。何で、何で」

 部下の報告に黒服は壊れた機械の様に何でと繰り返し始める。



 時は数分前、浅美が怪獣を攻撃している最中だ。フロースは月の港の防衛線で戦っている時、奇妙な場所を見つけた。複数人がとある個所にかたまって攻撃しているのだ。フロースは不審に思い、周囲の怪獣を無造作に風で広範囲に薙ぎ払うとその密集隊の元に向かい、竜から降りて。

「すいませんどうかしましたか!?」

「この奥が、転移術式の出口になっているんだがテロリストが中に立て篭もって」

「魔法で突入は?」

「どうやら対魔術結界を展開した上に中から魔力で物理防御力も上げているようで」

 見れば、ハンマーで何度も断続して叩いている。それを見て。

「爆破は?」

「何分、中は繊細な術式で構築されています。もしも傷をつけてしまえばそれこそ修復に時間が」

「分かりました、ウィン形状変化暴風ッ!」

 言うとフロースは手にした槍の形状を変化、突撃槍と言うかドリルのような形の槍に変化させるとそのま構えて突撃する。世界を薙ぎ払うほどの暴風が吹き荒れ、立て篭もる扉をいとも容易く打ち壊し。

「あ、あんた聞いてたのか!? 無理に」

「形状変化神風!」

 突入すると同時に槍の形状を変化させてフロースは瞬時に中に居る者達を次々に貫いていく。部屋の中の者達を全滅させれば直に次の扉を蹴り開けると何かをする前に彼を蹴散らし。

「これで良いですか?」

「あ、ああ! 助かった!」

「よかった、じゃあ私は奴らを蹴散らしてきます」

「協力に感謝する!」

 言ってフロースは何故か敬礼をしてくる彼らに敬礼を返すとそのまま部屋を出て竜に跨り再び空の戦場へと戻った。

 当人は最後まで気付かなかったが、この集団は月基地に駐留していた騎士警察隊で、フロースの活躍によって地上で出撃準備をしていた騎士警察隊が月に転移出来るようになったのだ。



 突如現れたロボットスーツは音声拡散術式を起動させると。

『私は騎士警察隊特殊課所属、柊捜査官である。廃棄基地内に居る者達は全員武装を解除し、直ちに投降せよ。繰り返す、廃棄基地内にいる者達は全員武装を解除し、直ちに投降せよ! これに従わぬ場合は武力制圧も厭わない!』

 と、告げていった。雪乃達は誰もが安堵の息を漏らし、そして近づいてくる沢山の足音を耳にする。

「騎士警察だ! 全員武装を解除し投降せよ!」

「雪乃さん! 騎士警察ですよ! 見てください、黒服一行が次々に逮捕されていきます!」

 ユリィは騎士警察がテロリスト達を確保していく様子を見て雪乃に知らせるが、何故か雪乃は暗い表情を見せる。ユリィは不思議に思いつつもエミィが。

「おーい、こっちの方も助けてー!」

「瓦礫の向こうに人がいるのか?」

「そうでーす! 瓦礫を退けて下さい!」

 エミィの頼みに騎士警察隊は即座に対応し、複数の術式を展開しながら瓦礫の撤去作業をする。そして一行の下へと辿り着くとエミィが歩み寄って。

「有難うございます!」

「いえいえ」

 と、エミィはその両手首に何かをかけられたのを感じた。見ると、何故か手錠がかけられていて。

「え、えええ!?」

「エミィさん!? 何で手錠が」

「落ち着きなさい、ユリィス」

 雪乃は溜息混じりに立ち上がると騎士警察に手を出して手錠をかけられた。

「ほら、ユリィスもさっさと手錠をかけられなさい」

「ちょ、ちょっとどうしてですか!? 私達、何も悪い事なんてしていませんよね!?」

 ユリィの慌てふためく姿に雪乃は更に呆れ返った様子を見せる。

「よく考えなさい、今私達は何処にいる?」

「え? え、えっと、月の基地ですか?」

「そう、でも此処はただの月面基地では無いでしょう?」

 言われたユリィは手錠をかけられつつ、そしてかけた相手が微妙に申し訳なさそうな表情を見ながらうーんと頭を捻るとあっと。

「本来であれば、爆破処理された筈のある筈の無い廃棄された月面基地です。と言うことは、如何いう事で?」

「へえ、爆破処理されてる筈だったんだ此処。まあつまり、政府機関にとっては此処はあってはならない場所ってこと。それを見た私達はぶっちゃけいって即御用扱い、一応冒サポ登録してるから私達は何も知らないって言えば、まあ時間は掛かるだろうけど今は逮捕でしょ」

「な、成る程……では私達は一度大人しく捕まっておくべき、と言うことですか」

「今はそれが懸命……」

 納得するユリィに雪乃は疲れきった表情で天井越しに宇宙を仰いで。

「やっと、終わったか」

 浅美さん虚空光天撃ばっか使い過ぎぃッ! な最近の話、実はこれにもわけがあったりします。

 そもこの虚空光天撃、実は浅美の持ってる固有技の中では最も特殊な仕様の技となっています。どういう感じか、と言われると数少ないというかほぼ唯一のダメージ計算が高倍率な技なのです。

 ゲームに詳しい人ならすぐにそりゃ便利だと思うでしょう。意味が分からんて人に言えば、1ヒットに対するダメージ倍率がこの技だけ非常に高いのです。他のと比べると。

 分かりやすい比較として双剣時の必殺技のダメージ倍率を見ると分かりやすいです。


 LV1虚空光天撃・300×13=約3900

 LV2風皇舞空裂剣・120×42=約5020


 となっており、見ての通り虚空光天撃の方が総合ダメージが低いですが、一発だけなら虚空光天撃の方が倍以上も上、と言うか浅美の固有で縛れば単発だとこれが最高ダメージです。このお陰で単純な倍率上昇などの恩恵を受けやすいなどの利点があり、何より虚空光天撃は遠距離技で燃費も良好と言う利点も。

 事実、上記の技を二回連続で使うとコンボ補正によって虚空光天撃の方が圧倒的な火力になります。え、LV2が涙目?

 こっちはこっちで消費のいい物理必殺と言う利点があり、物理に弱い相手ならLV2の方がバカな火力が出ます。

 基本的にLV1に相当する技は『序盤から終盤まで通用する便利技』とか『火力以外にも使い勝手がいい要素がある』と言うものばかりなので非常に使いやすくなっております。


 それではまた。

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