黒氷の破壊者
何やかんやであって宙を舞う瑞穂は懐から術式の折り重ねた物を取り出して眼前に投げ飛ばし、手にしたメイスの先端部分から半分以上の部分を氷で覆い、何かの台座を作り上げ術式を先端に取り付けるとそのまま目の前の結界魔術に向けて突き出し。
「スライディング、ブレイカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!」
激突し、台座に作られた5つのゲージ――内部に仕込まれた五つの封印術式を解除し、展開された術式は結界魔術の術式内部へと侵入し、一回解体しなければ分からないほど細かく進入し、一部の術式機能系統を麻痺――否、凍結させる術式を送り込む。それによって起きるのは、人為的な術式の暴走。
「ま、魔力の制御が利かない!?」
「こ、このままでは結界が」
魔力が暴走し、術式が崩壊、機能を失った結界は罅割れ消失する。そして結界の内部へと自身の体を滑り込ませ、結果として結界を破壊し、この戦場へと降り立つ一人の女。それを見てティンは警察隊一同は度肝を抜かされる。
さらさらと宙を舞う黒い髪、白と紺の服装、手にした氷のメイス。ティンの側に悠然と立つ者。みなぎる魔力と気力を両手の拳をぶつけ合わせ、波動を持って彼女は。
「魔力、気力、全ッ、開ッ!」
体中から弾ける魔力光、漲る気力、今瑞穂は絶望的な状況にありながらも何一つ臆する事無く己の成すすべき事を把握する。
「漆黒の、氷姫!」
「魔王を打ち倒した、勇者」
唐突に参上した氷姫に慄く騎士警察隊、瑞穂は彼らに宣告する。
「上級騎士警察隊。私はオマエ達を――」
大仰に指を差し向け、唯一つの意思を指差し。
「破壊する!」
打ち破り壊す、声高々にそう宣言したのだ。
「み、瑞穂?」
「こ、これはこれは漆黒の氷姫殿」
状況においてかれたティンは瑞穂に問うが彼女は周囲を見据えて黙するのみ。そして警察の一人が一歩前に出て。
「このような場所で貴方様に出会えるとは何たる幸運。しかし、今は有事であり貴方には控えて頂きたい」
「ご安心下さい。貴方に在らぬ事を吹き込む輩は我々警察が始末しますので」
彼らは瑞穂に取り入ろうとしているのか、丁寧な様子で言葉をかける。だがしかし、瑞穂の答えは初めから決まっている。ティンは分かった、何故かと言えば。
此処に降りて来た時からずっと、メイスの先端に取り付けられた氷塊が回転している。
吹雪を纏った氷が回転をして今か今かとその時を待ち構えているのだ。瑞穂は彼らの言葉など、初めから聞き入れてない。何故? 理由なら告げている。宣言しただろう。
破壊する。そういった以上、勇気と決意を持って破壊するのだ。
「ファントム」
「何、貴方は何も言う必要はありません。ええ、貴方の言いたい事は我々が全て心得ていますと」
「スライド!」
叫ぶと同時に瑞穂はメイスを右手で持つと何か訳の分からないことを言っていた男の顔面を氷塊で打ち抜き、更に数人の体を一気に打ち貫く。
訪れる静寂、そして誰かが。
「どうやら姫殿は錯乱しているらしい」
「我らの手で保護し、洗脳を解かねばならないな」
「構わん、氷姫も切り捨てよ! 全員かかれ!」
言って全員が一気に動き出す。銃は無いが、武器を構えて幾つもの上級魔法が飛び交う。そんな中瑞穂はざっとティンと真っ直ぐ目を合わせると短く。
「ティンさん」
口にして手を握り締め。
「背中は任せた!」
「おうともよ!」
此処に始めて、ティンと瑞穂の共闘が成る。瑞穂は一気に放たれた魔法目掛けてティンの手を引きながら突っ込んでいく。
「って、そっちに行って如何するの!?」
「アイッシェング・ボルトォッ!」
懐から術式の塊を取り出しそれを眼前に投げ出し、メイスに氷の台座を作り出して先端に取り付け向って来る魔法に対して。
「スライディング、ブレイカアアアアアアアアアアッッ!」
術式を叩き込みながら遠慮なく飛び込んだ。そして激突し、台座のゲージが五つ溜まる事で封印術式が解除され発動した術式と魔法がぶつかり、魔法が一瞬で瓦解し、そこに瑞穂とティンが滑り込むように洞窟の広場の一角へと飛び込み、メイスで近くの者達を殴る飛ばし、斬線が踊り周囲の敵を薙ぎ払う。
そして更に魔法の追撃、それに対しても瑞穂が前に出る。左手に術式を付与しながら突き出し。
「プロテクト・ゼロフィールドッ!」
展開された防御術式、触れた魔法はその瞬間に存在ごと凍結する。それこそ。
「じ、時間凍結を防御に使っただとぉッ!?」
警察の一人が叫び、瑞穂は術式を右手で殴りつけて凍りついた魔法ごと打砕き。
「だが、直接叩けば!」
そこに魔法に連携して数十人の前衛が剣を槍をそれぞれ構えて瑞穂の元へと殴り込んでくる。それに対して瑞穂は冷静に先程魔法に打ち込んだように同じ術式を取り出し。
「アイッシェング・ボルトォッ!」
さっきと全く変わらない動きで術式をメイスの先端に取り付けて槍で突くが如く前に突き出して。
「駄目だ瑞穂、魔法を潰す魔法で連中を」
「そんな物、意味は無い!」
ティンは、警察隊が瑞穂の攻撃に意味は無いと叫ぶが瑞穂は構わず術式を展開し、球状の空間が広がる。それに触れたものは問答無用で凍結していき。
「な」
「ん」
「だ、とぉう!?」
生み出された凍結空間に飲み込まれていく数十人の警察隊、そして飲み込んだ凍結空間に皹が駆け巡る。
正に、空間粉砕。
「フリージング・ブレイカアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!」
砕かれた破片ごと多くの人間が吹き飛んでいき、瑞穂は更にメイスの先端に巨大な氷解の塊を取り付けてハンマーの形にするとそのまま近くの人間を殴り飛ばして右手を突き出して人が密集してる場所へ。
「月光劇!」
月明かりの元、月光の紋様を描いた魔法陣が展開され。
「雪原の」
吹雪舞、構えていた銃使い部隊が何もする事無く氷りつき。
「協奏曲!」
瑞穂の叫びと共に砕け散った。ティンはその間、瑞穂の圧倒的とも言える戦闘力にただただ圧倒されてろくに動いてない。
「つ、強っ!? 瑞穂って、こんなに強かったの!?」
口にして、そもそも全力戦闘を行う瑞穂と隣に居た覚えなど一切無い。その時の戦い方も基本的にメイスをぶん回したり殴り飛ばしと、こんな風に魔法を連打しているところは見たこと無かった。
ティンは剣を握り直して構え直し。
「んじゃま、あたしも行くか!」
駆け出して瑞穂の攻撃の手が薄い箇所へと切り込んでいく。瑞穂の下へと次々に警察が飛び込んではハンマーで纏めて薙ぎ払われ、それによって他の者達に叩き込まれていき。
「コールドプライヤーッ!」
そして氷で出来た巨大なプライヤーを作り上げて前の敵を挟み込み、そのまま数人を圧着して周囲の者へと投げ込み。
「居た、指揮官! ティンさん!」
「はいよ!」
瑞穂はその中で格好がやけに豪華になっているものを見つけるとティンに声をかけ、その者の前に居る警察達を閃光が駆け巡り、一気に意識が斬り飛ばされる。そこへ瑞穂が一気に踏み込んで距離を詰めて。
「これで決める、フロスト・スパイラル・ブレイク!」
瑞穂は両手を広げ、暴風のように吹雪が二人を包み込み誰も邪魔の入らない空間が展開される。瑞穂の広げた両手が凍て付くほどの冷気を纏わせて更にその上で両手に術式を付与させ、それを組み合わせようと押し付けあう。しかし互いに拒絶反応が出てるのか、反発しあうようで直にはあわず。
「Etarma etverba vulnerant Etarmaッ!」
呪文を口にして組み合わせながら腕を交差させ、瑞穂の眼前に生み出された巨大な氷の削岩機の取っ手を握り締め、凍てつく波動が放たれ、見事に指揮官は氷結に飲み込まれてしまい。
更に連携して削岩機の横、瑞穂の背中、各所から吹雪が噴出して回転運動を始め、それを推進力として瑞穂は突進。
「Disce liiiiiiiiiiiiibensッ!」
喜んで学べ、そんな格言を吼えて瑞穂は凍てつく指揮官に突っ込み、動かぬ人間に削岩機を叩き込んだ。
弾ける氷の破片、削る進む血肉の感触、ダイレクトに腕に伝わる感触が瑞穂の侵入を遮っている。だが、瑞穂はそれが如何したと言わんばかりに押し込み。
人間を、氷ごと、削り、砕いた。
「これがオマエの、Acta est fabulaッ!」
捻れ倒れ伏す人間を背に置いて瑞穂は彼の退場を宣言し、周囲を見る。ティンの手によって次々と首を切裂かれ心臓を貫かれた者達が現れるがそれでも誰もが。
「あ、あの女を止めろッ!」
「騎士に構うな、氷姫に標的を絞れ!」
そんな指示を飛ばす。ティンは更に踏み込もうとした瞬間に。
「ティンさん伏せて!」
響く瑞穂の声、ティンは素早く身を伏せると直後に瑞穂を中心として何かが、熱波みたいなものが放たれ。
「あつ、熱ぅ!?」
「な、何だこれは、あ熱い!?」
周囲の敵を一気に焼き焦がした。何が起きたのか、ティンはまさかとその答えを割り出す。
そう、熱量保存の法則だ。
ティンは昔、孤児院で習った座学を頭から引っ張り出す。要するに熱とは分子運動であり、その分子運動が止まる事を人は冷たい、動いてる事を熱いと感じる。魔法による凍結や発火は恐らく魔力と言うエネルギーでこの常識を超越してるのだろうが、しかしそれでもこの法則に則れば、瑞穂の魔法は何処から熱を追い出して氷を生み出していることになる。
となれば後は単純だ。自分の周囲にある熱を止め――否、追い出すのだ。氷点下、それこそ絶対零度の領域に至るまで。そこまでして掻き集めた熱を一気に周囲に解き放つことで氷の魔導師でありながら熱を操って見せたのである。
更に瑞穂は目の前に集めた冷気を渦巻かせ、それを突風として。
「コールドストーム!」
叩きつけて一気に冷やしながら打ち上げ、更に瑞穂は踏み込んでその者の下に潜り込んで。
「天昇、龍砕拳ッ!」
拳を突上げながら跳び上がり、5人ほど纏めて一気に打ち砕き貫く。瑞穂は着地し、その背後に撃ち抜かれた者達がぼとぼとと落ちていく。当然その時に狙われないようにティンがフォローするのを忘れない。
瑞穂は手にしたメイスの先に氷塊を取り付け、側面から吹雪が吹き出しドリルのように回転運動し、瑞穂はそれを槍投げの構えを取り、更にその軌道線上に術式を置く。
それこそ、貫通滅砕。
「ファントム・スライド!」
遠くに居る魔導師目掛けて氷塊を吹雪を推進力として撃ち出す。狙われた魔導師は直に防御術を展開して防御するも氷塊が直撃すると同時に防御術が内側から瓦解をはじめ、無効化して貫き次々と人体をぶちぬき後衛を一掃する。
警察も警察でそんな瑞穂に側面から攻撃を仕掛ける。体勢を立て直して槍を構えて瑞穂に突撃するもその瞬間に槍衾を飛び越えてティンが一人の首を貫き、次に隣の首を払い、更に返す刃で首を裂く。
一気に三人、ティンは刹那の間に残るもの達の首を心臓を切り裂き貫き、更に反対の方へと回り込んで剣戟乱舞、瑞穂の邪魔をする者は誰一人、例外なくティンの剣にのみ込まれて倒れ伏す。
瑞穂は撃ち出した氷塊を砕き、更にメイスの先にリングをつけ、その中にリングを生み、その先にリングを生み、氷のリングとリングが繋がり合う、鎖を生み出す。そして瑞穂は単なる鎖を生み出さない、その先に取り付けられたのは巨大な氷の球。
鎖につながれた巨大な氷球はおまけと言わんばかりに棘と言うか杭が生え、瑞穂はそれを思いっきり、周囲を一切気にせずに振り回す。
その様を見た警察は。
「い、今だ! 銃士隊、撃てーッ!」
「瑞穂!」
瑞穂が氷球を振り回し始めた瞬間に伏せたティンは無防備な瑞穂に向けて悲鳴にも似た声を上げる。そして肝心の瑞穂は。
「一」
確りと地面を踏み締め、足を凍結させ。
「球」
空を切って回転する氷球の高度を下げ、同時に轟く銃声。
「入」
ティンは素早く飛び交う銃弾に素早く加速術式のギアを引き上げて銃弾の嵐から跳びぬけ、同時に瑞穂は氷球で撃ち込まれた銃弾を弾き飛ばし、それを見た警察は直に次弾を撃つもそれよりも早く、瑞穂は振り回していた氷球を投げ。
「魂ッ!」
鎖に繋がった氷球は遠心力に導かれ、広範囲に渡って警察達を巻き添えにして全てを薙ぎ払い、瑞穂はそれら全てを纏めて。
「こちら、E地点! 現在氷姫と戦闘中、至急応」
増援の指示を出していた者に送りつけた。しかし、増援の指示は既に出ていたらしく更にぞろぞろと現れるが。
「とおおおおおおおりゃあああああああああああああああああああッッ!」
再び瑞穂は氷球を引っ張り振り回して叩きこむが。
「待って瑞穂、味方の事も考えて!」
「え?」
回避運動に終始するティンの文句が飛んできた。瑞穂はそれが如何したと言わんばかりに暢気な調子で返してくる。
「いやいや、え? じゃない! 味方も巻き添えとか洒落にならないよ!」
「巻き添えになる人と一緒じゃないからやってるんだけど」
「もっと事前に打ち合わせをしろぉぉぉぉぉぉっ!」
ティンは瑞穂の無計画ぶりに流石に突っ込んだ。瑞穂は瑞穂で悪びれる様子は微塵も無く寧ろ。
「それくらい臨機応変に応じて。人生半分がアドリブだよ」
「あれ、もしかしてあたしこいつと組んだ事自体が間違ってんのか!?」
そこまで口にして、ティンはかつて浅美と三人で旅をしていた頃に彼女が瑞穂に言っていた事を思い出す。協調性の無い、広範囲だが近距離から中距離などと言う言葉を思い出す。彼女とパーティを組んでいた者は良く組み続けられたものだと逆に関心を覚えた。
しかしそれでもそんな事情を無視して警察はお構い無しに襲ってくる。瑞穂は槍で突いてくる相手には氷の斧で受け止め流して切裂き、斧には小回りの利く剣と切りかかる相手には槍に変化させて剣のリーチ外から突き刺し、槍には面の広い斧と襲ってくる相手には斧より小回りの利く剣で切裂く。
ティンは剣一本で、槍で突かれれば流して切裂き斧なら懐に潜り込んで突き刺し剣なら攻撃をさせてからカウンターで首を落とす。
瑞穂は次々とその場に合わせて槍、斧、ハンマー、場合にはメイスに何もつけずに棍棒として振り回す。臨機応変、とはいったが寧ろ状況に合わせて宣言自在にもほどがある攻撃を先程から行い続けている。
そして、ティンは一気に5人ほど切裂き道をあけるとそこには戦闘開始時から指揮を取っている警察が。
「見つけた!」
「き、貴様ら、私を守れ!」
「往生際が」
指揮官Bは一歩下がり自身の護衛を固めるがティンは加速術式を全開にして護衛に現れた6人全員に向けてナノ一秒以下の瞬間に状況を飲み込み、瞬時にこの状況における彼ら全員の急所を点として捉え、更に発生するように線を結び、複数人の体目掛けて軽く跳躍して距離を詰め、すれ違うように全ての点に斬撃を叩き込む。
これこそ、致命の閃光。名をつけて。
「クリティカル・フラッシャァァァッ!」
輝くような斬線が、見事6人の体を蹂躙し駆け抜けた。本来、一人に十数回は切り刻むのだが、人数が人数ゆえに一人5・6回に抑えられている。
「くそ、邪魔すぎる!」
「いや、それでいい!」
苦い顔で悪態付くティンに、瑞穂は寧ろそれでいいと返した。瑞穂の方へと見ると幾つ者術式を展開し、それを全て愛用のメイスに送り込む。
瑞穂は術式を取り込んだことによって発光し始めるメイスを握り締め、その先端に氷塊を生み出し、更に錬氣による筋力強化までも行う。
これこそ、万物圧壊
「フロストル・メガトン・ハンッマァァァァァァァァァッッ!」
氷の魔力光を放つハンマーを構えて周囲の警察を薙ぎ払う。
「ハンマー・セット!」
瑞穂は腕を交差させ、空いている左手で氷の巨大な釘を手に、ティンが切り開いた道を駆け抜ける。周囲は人アンド人、護衛で固めたと言うことはそれだけ逃げ場が無いということ。瑞穂はそこに跳躍して逃げ場を失った指揮官Bの胸に釘を突き刺す。
「コールド・ロック!」
更に瑞穂はそこに釘をハンマーで打ち込み、地面へと。
「そこを動くな!」
決して逃げられないように、深く深く二度打ち込んだ。同時に出る氷の波動に瑞穂の妨害に出る護衛達は勿論、釘を差し込まれた指揮官Bまでもが氷りつく。
指揮官Bは何かを言いたそうにしていたが瑞穂の打ち込んだこの釘は凍結術式の塊だ、体内から死なない程度に水分を奪い、対象物の身動きを封じるもの。これでこの男は一歩も動けず、ただ黙って事の成り行きを見守るより他に無い。
今、二人の間を邪魔するものなど何も無い。
瑞穂はハンマーを両手で確りと握り締め、男の眼前に持って来ては振り上げ、何時もの決め台詞を。
「ぺしゃんこになれええええええええええええええええええええええええッッ!」
叫び、遠慮も容赦も、情けも無く、氷り付く男の体に叩き込んだ。
氷が砕け、衝撃波が駆け抜け、衝撃に脆くなった体を粉々に撃ち砕き、更に瑞穂は錬氣を流し込みながら更に押し、潰す。
その瞬間に衝撃波が周囲を走り、凍て付いた者たちを同時に薙ぎ払い、世界を静寂が包み込む。
瑞穂は男を叩き潰した事を確認するとメイスに取り付けた氷を砕きメイスを一払いし、潰した男に一瞥をくれて背を向けた。
んじゃ、次回。