Ep:1 I want go with
事故で昏睡状態になった彼氏を助けるためにとある少女が賭命遊戯と呼ばれるデスゲームに何度も参加してお金を稼ぐ。そんな物語である。
この世界は理不尽で残酷だと常々思う。
あの有名だった芸能人も流行り病でころっと死んでしまったり、大好きだった祖父母も急に死んでしまったりする。
なぜ人は死ぬのだろうか。
なぜ人などの生き物には[死]という概念があるのだろうか。
「なぜ死を作ったのか。」
そう神へと問いかける。
もちろん返答などあるはずもない。
ここはゲームなどの世界ではない。だからこそ返答が来るはずもなく
どこにもぶつけようがないこの気持ちが私の中に残った。
「誰も死ななければみんな幸せに生きられるのにな」
そんなことを考えている今は着々と過ぎていく。
そんな間に冬が終わりかけたこの頃、事件は起こった。
私が生まれた頃から高校生になる今までずっと一緒に過ごしてきた幼馴染そして彼氏でもあるの洸が入院したと言う電話が来た。
何やらヒロは意識不明の重体らしい。
話を聞いた所によると洸は信号無視をしてきた暴走車によって轢き逃げをされたらしい。
私は洸のことが心配で仕方がなかった。
祖父母だけでなく、洸までも亡くしてしまうのではないかと。
私は今年の冬に祖父母を亡くしてからまだそんなに時間がなかったため人を亡くすことに対してとても大きなトラウマを抱えていたのだと思う。
そのため彼氏である洸まで亡くしてしまうのではないかととても恐れていた。
洸はその時昏睡状態であったため彼の意識を取り戻すためには莫大な資金が必要だった。
だからこのようなことをしてしまったのだろう。
賭命遊戯に参加すると言うことを....
このゲームは平気で人が死ぬ。
それを見て富豪たちが賭けをして楽しんでいる。
いつの時代だってそうだ。貴族は今のギロチン刑を見せ物として楽しんでいた。
今だって同じなのだろう。金持ちは命を使って遊び、私たちはこうして命をかけてゲームをしている。
私は洸を助けるためにこのゲームをやり始めてはや30回目になった。
気がついたら知らない場所で横たわっていた。
「ここが今回のゲーム会場か」
私はそう呟いた。
そして私は少し周りを見渡す。
少し奥に4人の少女が焚き火を囲いながら座っていた。
「すみません待たせてしまいましたか?」
私はそう問いかける
皆はこのゲームに参加しても顔色一つ変わっていない私を見て少し驚いているように見える。
確かに皆理由があって参加しているのだろうが、何回も参加しているやつなんて早々いないのだろう。
しばしの沈黙が続いた後一人の少女が答えた。
「いいえ私たちも今集まったばかりです」
「ところであなたはこのゲームに参加しても顔色一つ変わらないんですね」
私はこう答えた。
「ええ、私はこのゲーム初めてではないので」
またしばしの沈黙が続いた。
この沈黙をなんとかしようと私はこう呟いた
「よければ自己紹介しませんか?」
「私は光華って言います。よろしく」
「では次あなたが自己紹介してくれますか」
私の目の前に座っていた少女が答える
「え、えっと私雪って言います。このゲームは初めて参加します。よろしくお願いします。」
雪は隣に座っていた少女に自己紹介を頼んだ。
「えーと、あたしは麓って言いますよろしく。このゲームに参加するのは三回目くらいかな」
凛は目の前に座っていた少女に自己紹介を振った。
「あっ、あっ私は凛って言います。急に連れて来られて何が何だかわからないんですけどよろしくお願いします」
麓は最後の少女に振った
「私彗よろしく」
そうか細い声で言った。
このゲームではプレイヤーネームが用いられる。つまりプレイヤーネームじゃない名前を言っている凛は本当に突然連れて来られたのであろう。
そんなこんなでゲームが始まった。
続き制作のモチベーションになるので感想など書いていただけると嬉しいです。短めのものを細かく分けて出します




