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出会い

 今日も仕事が終わり、家に帰ってポストを見ると手紙が届いていた。

 死んだ親友からのものだった…

 鈴に出会ったのは、小学四年生の時だった。

 夏休みが終わって、二学期が始まったときに鈴は転校してきた。

 そのときのクラスを思いだすと、地獄だったと思う。

 クラスには、富豪の子どもがいた。

 その子は、なかなかの問題児で、自分の思い通りにいかないと「お父様に言いつける」だの「辞めさせてやる」だの、好き勝手、暴れ回っていた。

 確かに彼女の父は、彼女の言ったことを実行できた。実際に彼女に歯向かった人たちは、辞めていったり、転校したりしていた。

 いつしか、誰も彼女に逆らえなくなった。彼女よりも目立たず、彼女に媚びを売って彼女の機嫌を損ねぬようにとしていた。

 しかし、鈴は違った。最初、鈴は彼女に話しかけられたが、とても愛想が悪かった。今思えば、緊張していたせいかもしれなかったが、当時は、彼女だけでなくクラス中が凍りついた。

 だんだん、鈴の顔が赤くなってきた。そのとき彼女は、

「は?なんなのなお前?私のこと誰だと思ってんの?」

と言った。

私からみてもあなたのことなんて、この学校の人しか知らないよ、と思ったが、鈴もそうだったらしい。鈴は、

「どこかでお会いしましたか?

お名前を教えてください。そしたら、思い出すかもしれません。」

と言った。

彼女は、益々腹が立ったらしい。鈴の問いに答えることなく、自分の席に帰っていった。


 次の日、学校に行くと彼女はいじめのターゲットになっていた。違う子から私も鈴のことを無視するように言われた。彼女とその取り巻きは、鈴の物を隠すようになった。

 しかし、鈴は、全く気にしていなかった。私には、いじめを止める勇気も度胸もないため、遠くからじっと、彼女たちを見ていた。

 鈴は、いつまで経ってもいじめを気にする事はなかった。というか、いじめを他人事かのように過ごしていた。

 いつしか彼女達の方が鈴をいじめるのに飽きたらしく、いじめはなくなった。

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