表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/18

はじまりは、禁忌の罪か人の業か

挿絵(By みてみん)

バナー提供:幻邏さま


 これは幻邏神様が作りだしたヒョウリュウジャーを語る物語。グリーンではなく、レッドの中の人が勝手に語る物語だ。時空の相違はあらかじめご了承いただきたい。



 そもそもヒョウリュウジャーとはなに? という人々に、簡単ながら説明しよう。


 ヒョウリュウジャーとはクリームソーダ後遺症を企画し、クリームソーダの世界を構築した、幻邏神様が誕生させし公式ヒーロー。


 漂流者を謳う者がグリーンを名乗り、中の人となった。女神エメラルド様を守る騎士のようだと、皆も褒め称える。


 称賛はグリーンの中の人にではなく、ヒョウリュウジャーの生みの親、幻邏神様に向けられた。グリーンはヒョウリュウジャーセットを着ただけだから。


 しかし女神達には響くものがあった。玩具を見つけた赤ん坊のように、キラキラした目を向ける。そんなクリームソーダ女神達の幸せな波動は、多くの人々をクリームソーダ好きにさせたのだ。 


 グリーンは、選ばれた騎士らしく女神を崇め讃えて、有終の美を飾れば良かったと思う。


 ずっと幸せな世界が続くものだと、みんなが思っていたのだから。


 天秤を傾かせるのは、いつも愚かな人の業。


 グリーンの手記『咫尺天涯戦隊ヒョウリュウジャーの1日』 を発表するまでは────。

 

 何を思ったのか、グリーンはほのぼのと、炎ボーノな緑化運動をしようと思い至ったのである。火中の栗を拾うのではなく、自分から栗となって炎に包まれる。焼け栗炎上芸だ。


 グリルにされたい願望と裏切りの証拠が、この手記に集約されていた。漂流の海にダイブすれば沈むだけ。まさか炎の海に焼かれに行くとは誰も想定していなかったのだ。


 ましてフロートは駄目だと、モモルより忠告されていた。フロートを口にすれば、クリームソーダの加護を失うからだ。


 もっと強くとめるべきだったのだろうか。


 コーラが飲みたいと告げたグリーンには、警告までされていたのに‥‥禁を犯した罪深きグリーン。漂流者の業は深い⋯⋯。

挿絵(By みてみん)

バナー提供:幻邏さま


※ 幻邏さまより作品バナーと、ヒョウリュウジャーのロゴをいただきました。


※ 掲載されているイラストの著作権は作者さまにあります。自作発言やSNS無断転載・無許可掲載は禁止です。


 サブタイトル、最後の部分を付け足しました。業かは、業火に通じるかなと思いました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ