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正解の反応とは?

「それだけか?」

「え?」

 それだけ? とは?

 カップラーメンはそれだけの量で足りるのか?

 お前の力はそんなものか?

 礼儀がなっていない?

 どれもありそうでなさそう。

「なにが、でしょうか?」

 わからないので聞いてみた。

「私はいま、下着とシャツ一枚の姿でお前の前に立っている。何かするべき反応があるのではないか? と聞いているんだ」

 ……なるほど。もしかしてヒロインレースに参加しようとしている? という雰囲気ではないな。

 単純にオレの態度に疑問を持っているのか。

 まぁこういう時の定番反応といえば、慌てふためいて『リリィさん! なんて格好で出てきてるんですか!?』とか『オレを誘っているんですね?』などが挙げられるが……

 しかし詩音で慣れすぎているせいもあってか、リリィさんに限らず、姉系に対してはまるで魂が拒否しているかのように、その手の反応ができない。

 ただ自分の中で疑問もある。

 これが好みの女性、それこそヒノさんだったら、どうなのだろうか? やはり慣れとは怖いもので、あまり動揺することはないのだろうか?

「男女二人屋根の下、テンプレと言える格好で出てきたやったというのに、その反応だ。

 おまえは姉系が苦手と言っていたが、それにしたって無反応すぎるだろ。

 もしかして姉系どうこうではなくて、女性に興味がなさすぎるのではないか?。

 私に手を出せ、という意味ではないが、いくらなんでも枯れすぎだろ」

「…………」

 オレはヒノさんに心惹かれているので、そんなことはないです。と、正直に言えばどうなるのだろうか?

 リリィさんがオレに対する恋愛的な感情が一切ないのであれば、魔導研究に協力することを条件に、二人の仲を取り持ってくれそうな気はする。

 しかしそんなに上手くいくだろうか?

 見事二人は恋人になりました、とかなると、リリィさん的には仲を取り持つことを口実に、あれやこれやと協力させる理由がなくなってしまう。

 オレも多分積極的には協力したくない、と今でも思っているのに。

 だから、のらりくらりと進展せず、研究にだけ協力させられる事態になりかねないので、今は黙っとこ。

「指摘されて考えるぐらい女性に興味がもてないのなら、魔導研究に協力するという条件で、協会に所属するイケメンを3人ほど紹介してやろうか?

 まぁどいつもこいつも、私の胸と会話をしているようなおっぱい星人だが、何かのきっかけにはなるかもしれないぞ」

 やっぱりな条件きた。

「いや、ありがた迷惑なので遠慮しておきます」

 今までの生活の中で男性に対してそういう気持ちが芽生えたことはないので、同性愛者ではないことは確かだ。

 しかし女性に対す興味か……ヒノさんに心惹かれるぐらいだから、もちろんあるに決まっている。

 しかしリリィさんに限らず姉系にこのような態度で接してしまうのは、やはり詩音の責任。

 ……ちょっと待てよ……今冷静に過去に知り合った、それこそ挨拶をする程度の仲でしかな女性を思い返してみると、全て姉系だった。

 普通に考えればそんなことあり得るはずもなく、完全な異常事態だ。

 しかし魔法が存在する異世界にやってきたことで、誰かが……まぁ詩音が犯人っぽいけど……オレに幻覚を見せていた、という可能性が浮上する。

 では一体何のために?

 単にオレの好みを把握していて、絶対に恋愛を成就させないという、オレをいじめるためだけだとしたら、性格が究極に悪すぎる。

 もし幻覚説が正解なら、今まで会った女性に対してそっけない態度を取ってきていたため、もうオレは女性に嫌われている存在なのかもしれない……

 ……もしかすると、元の世界に帰らないほうが恋人ができる可能性が高いのではなかろうか?

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