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支部長的解釈

「オレも同性愛者を否定するつもりはありませんが、オレ自身は違います。

 オレには姉がいるので姉系がき……」

 嫌い、とドストレートに言うのは控えておこうか。姉系を必要以上に刺激して、異世界にきてまで姉系に変な嫌がらせされたくないし。

「ちょっとばかし苦手なんです。だからお姉さん系の支部長の色仕掛けは通用しないんです。

 それと、好みの女性はそれとは正反対の妹系ですが、決してロリコンではありません。年齢は上でも下でも構いませんが、見た目は自分より二、三下ぐらいが好みです」

「なるほど」

 自分でも、ここまでいう必要はない、と思わなくもないが、姉系を拒否したときに定番すぎるやり取りになってきたので、聞かれる前に言っておく。

 支部長はオレの言葉に納得したのか、うんうん、と、肯く。

「確かに私は妹系の真逆、そう真逆のお姉さんだ。それは誰もが認め否定することのないお姉さん系だ」

 やたらお姉さんを強調するな……

 もしかすると胸が小さいことを気にした虚乳だからか?

 お姉さん系ってそこが重要ではないんだよなぁ……オレを苦しめるお姉さん系は様々だし……

 ……あ、いや、待てよ……そういえば貧乳のお姉さん系って出会ったことがないな……昨夜の女性も結局は隠れ虚乳だったわけだし……

 そう考えると不自然だよな……やっぱり詩音が? それともさすがにそれは考えすぎだろうか?

 いくらなんでも出会う人までコントロールするとか……もはや神の領域だと思うんだが……

 ……うーん……元女神のことを考えると完全に否定しきれれない……

「で、正真正銘のお姉さん系の本当の目的は?」

 とりあえず考えても仕方のないことは置いといて、再度支部長の瞳をジッと直視しつつ問う。

「……はぁ」

 すると支部長は観念したような表情を浮かべてため息を少し吐き、支部長の方から視線を少し逸らす。

「調査だよ調査。それから君の魔力に期待している、という話は嘘ではない」

 支部長の話し方的に、本当のことを言っているようには聞こえる。

「けど支部長は現場の調査は禁止されているのでは?」

 先ほどヒノさんが言っていたことを思い出す。

 問題ばかり起こす支部長禁止。

「だから何だというんだ? それに今回は単独での調査ではない。ちゃんと討伐協会所属の人間を連れてきているだろう?

 討伐協会では、私の行動に問題があった場合、即座に報告する、という面倒な決まり事ができてしまったからな。

 逆を言えば、報告する人間が同行していた場合、別に現場にいても構わないんだ、と私は解釈している」

 ……わかってはいたつもりだけど……無茶苦茶すぎる……

 自分が法律だ、と言わんばかりの自信に溢れた言葉。

 よくこんな人がこの役職に……あぁ……そう言えば一応優秀な人でしたっけ……

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