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形勢逆転

「はぁ……」

 絶望的な状況にため息をつくしかない。

 仕方ない。

 気合い入れろ。

 正直、使い手である自分でも有効範囲はよくわからないが、ただ『使える』という感覚しかない。

 これは今後訓練すればなんとかなるのかもしれないが、この能力ってどうやって訓練すればいいんだ?

 辻切みたいなことするわけにはいかないし。

 まぁそれは後々考えるとして。

「ブレイク!」

 集中して女性だけを狙ったつもりだが、発動直後、元女神と女性の髪が微かに揺れる。

 まぁ仕方ないよね。

 次の瞬間、二人の衣服が縦に割れてはらりと落ちると、女性の肌があらわになり、巻かれていたサラシも遅れて落ちる。

 ……隠れ巨乳を隠していたのか、ただ激しい動きをする際邪魔だから巻いていたのか。いずれにせよ、ますますもって女性に対して興味が失せる。

「……んな……」

 あまりにも予想外のことが起きたためか、女性は元女神を押し付ける力を弱めてしまう。

「ふんんぬうううりゃああああ!!」

 その一瞬の隙をついて元女神は力任せに身体を起こし、形勢を逆転される。

 さすが。

 恥辱よりも勝利とポイントを優先させる元女神。

「くっ……」

 そしてそのまま女性を押し倒して馬乗りになると、

「バッド・ネックス!」

「っ!?」

 元女神の強烈なビンタが女性の頬に直撃すると、女性の身体から力が抜け、抵抗する手が元女神から離れて地面に接地する。

 ……それ、もしかして魔法なの?

「今回は形勢逆転を作り出したことが評価されるから大目に見てあげるわ。

 でも次は注意しなさい」

 元女神は視線こそこちらに向けず、機嫌悪そうな口調ではあるが、おそらくポイントを得たことで、その言葉からはあまり怒気を感じない。

 まぁ助けてやったのに怒られるのも理不尽というものだが。

 それにこっちは魔法素人なので、巻き込んでしまったのも不可抗力だ。

「…………」

 元女神は女性に口元を見せないように左手で覆って何か囁いた後、即座に衣服が元に戻る。

「……な……」

 その光景に女性は驚いたようで、多分目を丸くしてるのだろう(体勢的に二人の表情は見えない)

 そして心なしか、元女神の肩が落ちているのは気のせいではないだろう。

 先ほどの天界とのやり取りからもわかるように、衣服を直すなど天界からの助力を得た場合、元女神の報酬あるいは資産がどんどん減っていく仕組みなのだろう。

 女神の衣服って日本円にするとどれくらいの値段になるのだろう?

 まさかとは思うが、オレが破った分を後から請求するなんてことはないよな? 

 ……こいつならやりそうで怖いんだよなぁ……

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