表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/158

霧崎鋼樹の恋愛

「あ……ありがとうございます。そう言っていただけると私も元気がでます」

 そう言ってヒノさんは笑顔をを見せてくれた。

 よかった。オレのスカした励ましにも、ヒノさんは気分を害した様子はない。あくまで、表面上は、だが。

「……ふーん。

 ほら、いつまで立ち話してるの? 明日のためにとっとと休むわよ」

 自分から話を振っておいてこの態度。やはりこいつこそが悪で間違いない。

「わかったわかった。

 それではヒノさんも体調には気を付けてください」

「はい。ありがとうございます。

 それでは、おやすみなさい」

「はい。おやすみなさい」

 互いに言葉を交わすと、ヒノさんは再びを笑顔をを見せてくれ、受付の窓を閉めたのちに仕事に戻る。

 ヒノさんんは今まで出会った女性とは、まるでタイプの違う女性。

 どういうわけか、同級生の女性には年よりも若く見える妹系がいなかった(同年齢んだからか?)ので、ヒノさんみたいな女性は新鮮に見える。

 そりゃ五つも六つも違えば必然的に妹系どころか妹みたいな年齢になるが、そういうことではなく。

 元の世界でもヒノさんのような女性に出会えていれば生きる活力となるのに、なぜ仲良くなる女性の友人は詩音とまではいかなくてもお姉さん系ばかりなのか……しかも後輩ですら、だ……

 これはある意味、呪われているのでは? と思うレベル。

 そこへ現れたヒノさんという真の女神。

 しかしヒノさんほどの女性なら彼氏はいそうなんだよな……まぁ、仲良くしているぶんには問題ない……と思いたい。

 彼氏の逆恨みでぶん殴られるのは勘弁……

「ああいう子がいいわけね」

 オレが心で葛藤しているところ、悪の化身がそんなセリフを吐いた。

 このセリフだけを聞くと、もしや嫉妬か? と、ありきたりなフラグを確認できるというものだが、こいつの性格からして、それとは全く違うただの興味本位という感情が読み取れた。

 これも、詩音のご機嫌を伺う能力が活きた、と思うと、なんか悲しい……

「まぁな」

 別に隠す必要もないの、素直に認めておく。

 どうせこの世界で一生を過ごすことはない……と思うので、後悔のないよう少しでもヒノさんとは仲良くしておきたい。

 そのためには、チャンスを作るための味方が必要になる。

 元女神、という立場が真実というのなら邪魔することはないだろうし、むしろ協力するべきだろう。と、淡い期待をするだけ無駄か?

「もしかしてロ」

「違うぞ。お前のような女性とは正反対の女性が好みなだけ」

 そう。オレの好み女性は詩音やこの元女神のような巨乳お姉さん系とは正反対の女性。

「だから、それってロ」

「違うぞ」

 周囲に勘違いさせる言葉を発せさせないためのタイミングは難しい。

「姉の話をしたと思うが、オレの好みはその真逆なだけ。つまり妹系であれば、年上でも構わない」

「ふぅん」

 何バカなこと言ってんだ? と、罵られることを覚悟していたが、元女神は納得したように頷く。

「まぁ恋愛は自由だからなんでもいいんだけど。とはいえ、今、犯罪を犯すような恋愛は困るけども。

 まぁ私のポイントが稼げそうなら協力してあげてもいいわよ」

 前半はいい話っぽかったのに、後半で信用がガタ落ちだわ。それに、動機が不純すぎて期待できないどころか、逆効果になりそうな気がしてならない。

「とはいえ、いくら自由とはいえ、私に惚れちゃダメよ」

 その言葉を聞いた瞬間に一気に気分が悪くなり、ぺっ、と吐き捨ててやりたい気持ちになる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ