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いつも読んでいただきありがとうございます。次回は9/21(土)投稿予定です。
ティティルリアとサディアが対峙して数秒、思わずティティルリアは自分の家の玄関の扉を閉める。
待って・・・・ん?何でここにいるわけ?
ティティルリアは心の中で自問する。
昨日彼の婚約者と名乗る子が現れて釘を刺された事にティティルリアは安心していた。
よし、これで必要以上に接触はしなくても良くなっただろうし、何より自分の婚約者が良い顔をしていないのだ。
彼女から彼に無闇に接触することをやめて欲しいと頼むだろう。
そうなれば自分はこれ以上顔を合わせる苦痛にあわなくて済む。
確実な未来に安堵と嬉しさでいつもより酒を呑むペースを早め、たらふく呑んで昨日は上機嫌で帰った。
それなのに、朝早い時間からのインターホンに迷惑そうに扉を開ければ、当事者の彼が目の前にいたのである。
そして今に至るわけだが・・・。
「うっ・・・やばっ、呑み過ぎた。」
急に動いたせいで昨日呑んだ酒が逆流してきたのを感じ、思わずしゃがみ込むながらティティルリアは口元を抑える。
うぇ〜・・・気持ち悪っ。
どうしたもんかと思っているとすぐ側でノック音が聞こえた。
「失礼、スペンサー嬢どうされた。」
サディアである。
どうやら彼はまだ目の前に立って待っていたようだ。
何で、ここに来たのか分からないけど帰ってもらおう。
気持ち悪さにさっさと帰って欲しかったティティルリアは自分の胃を刺激しないように口を開く。
「悪いですけど、今は帰ってください。ちょっと今体調が良くないんです。」
嘘は言っていない、二日酔いも立派な体調不良である。
そう言って数秒沈黙が降り、そして数十秒経過する。
・・・帰ったのか?
少しだけだが胃が治まったティティルリアが顔を上げたその時だった。
「げっ?!」
咄嗟に後ずさる。
見れば、何故か自分の家の玄関の扉のドアノブが赤く変色しているのが見えた。
明らかにあの色は熱による変化だと気がついたティティルリアは青褪めた様子のまま徐々に熱で変色どころか変形しているそれを見つめた。
「待って・・・これ防壁魔法施してたよね?」
ちょっとやそっとではびくともしないはずの扉が何故炎の魔法を受けているのか。
・・・いや、溶けるなんてマグマの熱量。
そう思っているとあれよあれよと扉はまるでアイスのように溶けていくように無くなりその扉だったモノは小さな火を纏い少し煙を出しているただの塊と化していた。
思わず喉がヒクッとひくついて動く。
そして入ってきた人物の足が見え、思わず見上げた。
「スペンサー嬢、大丈夫か?」
いや、大丈夫かって聞いた方が良いのはお前の頭じゃないのか?
再び気持ち悪くなってきて再び青褪めてきた顔色でティティルリアは入ってきたサディアに悪態をついた。
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