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え?転生するんじゃなかったの?

 「うーん、ここはどこだ!?」

 と、ズキズキと痛む頭を抱えて、ミズキがぼやいた。すると、何処からともなく声が聞こえてきた。頭の中に直接聞こえてくる感じでもある。


 「火雷 水木さん、あなたは、この世界とあなたの世界との間に出来た亀裂から、ここに、落ちてきました。」


 しばらくすると、視界が戻ってきて、ぼんやりながらも見えるようになってきた。すると、鼻先にえらく綺麗な顔が見えたのだが、ミズキは思わず吹いた。

 「な! なんあんですか、あなたは!? なんで、目の前に!」


 「あら、失礼しました」

 と、その女性は音もなく滑るように離れていった。


 「私は、イシュタル。女神イシュタルです。」

 「先ほども言った通り、亀裂から文字通り、落っこちてきました。一体、あなたたちの世界に何があったのでしょうか?」


 その問いかけに、ミズキは、覚えがあるというか、原因の真っただ中に居たのは、自分だ。そして、その原因を作ったのは自分…じゃなく、花蓮だ!

 「あの~、実は、自分たちの世界で、時空間に衝撃を与えるような爆破が起きてしまい。それが原因かもしれません。」


 その返答を聞いたイシュタルは眉をひそめて、

 「時空間に衝撃ですって?それで、ここの時間の流れが不安定になったと?」

 「確かに、亀裂を塞ぐ時に気が付いたのですが、そちらの世界でも時間の連続性が失わていたのに気が付きました。」


 なんてこった、ひょっとして、俺は自分たちの世界を破滅させたのか!? しかし、影響範囲は限定的なはずだと思いを巡らせてい居ると、イシュタルが

 「大丈夫です、亀裂周辺のみ、そういった状態でした。そして、亀裂を閉じたので、時間の連続性は元通りになっているはずです。」


 ミズキは、ほっと胸をなで下ろした。

 「え!?でも、イシュタルさん。亀裂を塞いだって、それって、もとの世界に戻れないってことですか!?」


 噛みつくような、ミズキの問いに、イシュタルは

 「そうなりますね。しかし、あなたの死…いえ、ここへ来ることは、予定されていないことでした。なので、特別に異世界に転生してもらい、第2の人生を送ってもらいます。」


 なんか、ラノベで聞いたことがあるような展開だけど、なにかチートな能力をもらって、素敵な異世界生活を送るやつなのかな?

 「イシュタルさん、ということは、転生特権的なチートな能力を付与してもらって転生できるんですか?」


 それを聞いたイシュタルは、なにか申し訳なさそうに

 「いえ、そのような特権はありません。予定外の転生なので、平凡な人間として、転生してもらいます。」


 「ちょっと、待った!せめて、王族や貴族の子供とか、だめなの!?」


 「いいえ、今回は、予定外なので、一般市民です。」


 「そんなぁ…」

 と、がっかりした口調で、ミズキはうなだれた。


 「ただ、前世の記憶は残したまま、転生してもらいます。5歳までには、前世の記憶を思い出すはずです。」

 「それでは、転生してもらいます。」


 イシュタルが祈り始めると、ミズキの体が白い光に包まれた。そしてほどなく、青い光に包まれた。その様子に、イシュタルは、慌てた様子で

 「こ、これは! 転生ではなく転移の力! そして、時空の歪が! な、なぜ!?」

 「あなたは、こちらに来るときに時空に作用する何らかの力を纏っていたのかもしれません。このままでは、転生は叶いません。あなたの纏っている力を最大限に利用して転移してもらいます。このままでは、あなたの第2の人生自体が始めれるかさえ怪しいです。私のできることとして、私の最大の加護を与えます! その力を利用して、転移した世界で生き延びてください!」


 「えっと、イシュタルさん!? 自分はこの後どうなるんですか?」


 「転生ではなく、転移です。転移ですが時空の歪を伴った、転移です。どのような世界に転移するかは、私の力では制御できません!それほどまでに、あなたの纏っている時空に作用する力が強いのです。女神として幸運を祈ります。」


 

 そして、青い閃光に包まれた。


 その閃光を目の前に、イシュタルは呟いた。

 「おや、別の光がもう一つ。あれは??」

 そして、その光に吸い込まれるように、イシュタルの意識が遠のいていった…


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