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エピローグ

これで完結になります。

ありがとうございました。

 クロードの朝は早い。

以前、街の衛兵として働いてた頃の習慣が抜けず、朝早く起き、鍛錬後詰所に就き、時には訓練をし、街の治安維持に努める毎日だった。

その後、魔王討伐隊へと志願し、そこで多くの魔物と戦った。

魔王は討伐されるも、そこに至る辺りに彼は大きな悔いを残す事となった。


 異世界の勇者、ユートの存在である。

当初は王国の王子達が、勇者として魔王を討伐する為の部隊を募集していた事から、彼等が勇者だと思っていた。

だが実際は本物の勇者が別におり、王子達は唯の飾りであった。

異世界の勇者の力は本物で、強力な魔物を次々と撃破していた。

しかし力は凄かったが、戦い方の基本がまるでなっていない事が気になっていた。

そんな勇者の待遇は一言で言えば悲惨だった。


 戦い方がなっていないため、手間取る事が多々あった物の、戦果はキチンと上げていた。

それにも関わらず、王子達からは労いの言葉どころか、暴力を受けていた。

あれ程の力を持っていながら、王子達に歯向かうことが出来ない事に疑問を持つ。

まぁそれ以前に、大して戦ってもいない王子達の勇者に対する態度に思う所があったが。


 自分と同じ多くの志願兵は、王子達の勇者への対応を見て、余り関わらないようにしていたが、クロードは我慢できなかった。

それからクロードは、それと無く勇者の日常のサポートに徹した。

自分と同じく、勇者を気にかけていた同僚のケールと共に、勇者の世話を焼いたのだった。


 その後、色々な事が起こり、クロード達は魔術師のフランツを仲間に付け、合間を見ては勇者の訓練を手伝った。

力が強いのに、戦い方が下手糞だったのは、そもそも喧嘩すら真面にしていなかった事が原因だった。 

クロード達は少しでも戦えるように、勇者を献身的に支えたのだった。


 正直な所、魔物との戦闘以外の勇者は、余り出来が良い方では無かった。

教えた事の10の内、1か2が出来れば良い方だったからだ。

それでもクロード達は根気よく教えた。

その甲斐あってか、実戦においては教えた事を十全に扱えた。

何ともアンバランスだなと彼等は思った。


 そして大きな戦いが終わった後、相変わらず悲惨な目に遭う勇者の為に、ケールとフランツと共に見舞いに行く。

そこで勇者が異世界から召喚された事と、その能力を知った。

前勇者が置かれた状況とその末路といい、怒りで頭がどうにかなりそうだった。

彼等は改めて、異世界の勇者の為にその身を尽くそうと誓ったのだった。


 そんな彼等の誓いは無惨に砕かれた。

魔王を倒した勇者を救出し、漸く大手を振って帰れると思った所で王子達の横槍が入る。

わざわざ魔王が倒されたかどうか見分する為だと言う。

調べる必要性があるのは理解出来るが、魔王が倒されたタイミングで、魔物の領域内に充満していた嫌な気が晴れ、魔物の姿が見えなくなった事がクロード達でも分かるくらいだ。

それに勇者まで連れて行く必要は無いだろう。

魔物が居なければ彼は無力な少年なのだから。


 ならばせめて自分達も同行すると言う、クロード達の提案は却下された。

末端の兵士なぞ、邪魔にしかならんとの事だった。

散々好き勝手やって、勇者の足を引っ張った輩が何をホザくかと思ったが、悔しい事に王子達の力は彼等よりもずっと上であるのは事実だった。

護衛の騎士や魔術師にしてもそうだ。

仕方なしに、彼等は引いた。

それが間違いだったと思い知らされたのは、その次の日の昼であった。


 突如洞窟が崩落し、勇者はそこから逃げ切れず、押し潰された死んだとの事だ。

クロード達は急いで現場に向かったが、入り口は完全に崩れ閉ざされていた。

必死に岩を退かそうとするも、ビクともしない。

応援を呼んだが、却下された。

せめて遺体だけでもと言った嘆願も無視され、最終的には権力で黙らされた。

クロード達は無念の涙を飲んだのだった。


 それから、魔王討伐隊の一員としてそれなりの額の報奨金が渡された。

全てに嫌気がさしたクロードは、衛兵を辞めて故郷へと引き篭もった。

魔王討伐の英雄達に仕えたとされたクロードを、引き留める者は多かった。

だが、クロードは首を縦に振らず、故郷の田舎に戻り実家の農業を手伝う事となった。

傷心のクロードを慰めたのは、幼馴染の女性だった。

元々仲の良い二人だったが、急速に仲を深め、適齢期でもあった為、婚約を交わした。


 そんな中、魔王討伐の記念式典を行っていた王都に、あるとんでもない出来事が起きた事にクロードは気付かなかった。


 ケールはクロード同様失意のまま、孤児院へと戻った。

報奨金はその全てを孤児院の修繕や、子供達の食べ物、衣服などに費やした。

結局彼が出来たのは金を稼ぐだけで、勇者を救うことが出来なかった。

前勇者パーティーの聖女の件もあり、失意の底にあったケールは、これまで以上に神に仕え、子供達の未来の為にその使命を全うしようと誓った。

田舎に引っ込んだクロードと違い、王都に住むケールの元に魔王討伐記念式典の知らせが届いたが、それは無視した。

自分以外にも教会から討伐隊へ志願した者達はいるし、勇者を救えなかった自分に参加する資格など無い。

尤もそれは建前で、勇者を苦しめてその挙句に死なせ、彼の功績を横取りした王子達に対してやるせない感情を抑える自信が無かったからだ。


 式典には、王子達が中心となって魔王を討伐したとの趣旨が載っていた。

異世界の勇者、ユートの名前などどこにも無かったのだ

闘いの中での、犠牲者としてすらも無かった。

あの戦いは奇跡の犠牲者0となっていた。

実際に死んだのは勇者のみで、魔王討伐隊のメンバーには怪我人は出ていたが、死者は一人もいなかった。

こんな欺瞞が罷り通る世の中が、心底馬鹿馬鹿しいとケールは思った。


 恐らく自分が出れば、王子達の愚行と勇者の真実をブチ撒けるだろう。

だが、自分如きでは何かを発言する前に、取り押さえられて終わりだ。

仮に発言出来ても、誰も相手にはしない。


 また、自分だけが処分されるならまだしも、孤児院の子供達まで累が及ばないとも限らない。

結局の所、ケールには何も出来ず、ただ己の無力感を噛みしめるだけなのだった。

これから起こる事を考えると、違う意味でケールの胃がとんでもない事になるので、式典に参加しないと言う選択は正しかったと言えよう。


 フランツは報奨金を使い、故郷で学校を開いた。

学校と行っても所謂私塾であったが。

そこで極めて識字率の低い子供や大人達に無料で勉強を教え、そこそこの資質を持つ者には自身の得意とする、基礎魔法を教えていた。

結局、何も成し遂げられなかったフランツは、せめて子供達の未来や、故郷の為に尽くすと誓ったのだった。

最初の内は、中々上手く行かないだろうなと思っていたフランツだが、過去に魔法学園を卒業し、魔物狩りとしても活躍、更に魔王討伐隊に参加していた彼は、故郷の村では英雄であった。

故に、その薫陶を受けようと村人達が殺到し、フランツは忙しい日々を送っていた。


 前勇者パーティーとの交流や、丸っきりの素人で余り出来の良くなかった異世界の勇者を教えた経験からか、フランツの教えは分かりやすく、住人には好評だった。

これが自分の生きる道だと、フランツは確信する。

そして力と、それを正確に使える知識と精神性の大事を説き、フランツは日々を送った。


 ある日、比較的王都に近いフランツの故郷に、王都で魔王討伐の記念式典が開かれると言う話が入って来た。

フランツはこれを無視した。

行き帰りの時間などを考えると、それなりに長い期間学校を開けなければならないし、正直な所、あの王子達の顔を見たくないと思っていた。

恐らく、クロードやケールも自分と同じ考えを持つだろう。

彼等はあの戦いを通して、固い信頼で結ばれていた。

だが、同時に勇者の一件から、あの戦い後の交流はお互いに避けていた。

まだ、彼等の中では勇者の末路が消化出来ていないからである。


 フランツは記念式典の参加を辞退し、村の住人に今日も教鞭を振るうのだった。




 クロードの朝は早い。

今日も何時も通り早起きする。

違っているのは、いつも一人で起きていた以前と違い、傍らに愛する女性がいる事……でも無い。


「おはようございます。クロード様。こちらがお召し物になります。朝食の準備をしていますので、少々お待ちくださいませ。今日もシェフが腕によりを掛けております」 


 メイドや執事がいる事である。

クロードの実家は普通の家である。

貴族や金持ちの商人でも無ければ、メイドも執事などもシェフすらもいない。

流石に着替えくらいは自分で出来る……むしろ自分でしたいので、用意だけして貰って、召使達には退室して貰った。

着替えながらクロードは呟く。


「どうしてこうなったんだ……?」


 因みにケールやフランツも全く同じ事を言っていた。


 事の起こりは、王国で起きた記念式典だった。

亡くなった異世界の勇者が神として蘇り、この世界の最高神に就任したと言う。

それによってこの世界の創世神の一柱であった女神は、最高神ユートに従属する立場となった。

この出来事で世界中の国や神殿が引っ繰り返る程の大騒ぎとなる。


 また、前勇者と異世界の勇者への王国の仕打ちが明るみになり、更に女神を遥かに超える力を持った、異世界の神々が激怒し、この世界が終焉の危機を迎えていたという話まで出ていた。

滅亡待った無しの状況は、ユートが神々に助命を嘆願し、それが受理されユートがこの世界の神となる事で乗り切れた。

そして、散々な仕打ちを受けた上で殺されたユートが、この世界の助命を願った理由、それがクロード達の存在であった。

彼等無くしてこの世界は救われなかったと言う事だった。


 結果、クロード達はこの世界を救った大英雄、最高神の友人、世界三大聖人として奉られたのである。

クロードの故郷の田舎に聖堂が建てられ、その一角にクロードは家族と婚約者の幼馴染と住む事になった。


 ケールの孤児院も大神殿へと変わり、ケールは己が所属していた宗教において、教皇よりも更に上の聖人として崇められた。

因みに女神を最高神として奉っていた宗教は、トップはユートに変わったが、実務は女神が担当しているので、教義内容はほとんど変わっていなかった。

尤も、王侯貴族及び教皇などの権力者に対して、あんまり調子に乗るなよ? と言う一文が加えられたが。


 元王国の重鎮と元王子達のやらかしが原因で起きた一連の出来事もあり、貴族達はそれを骨身と肝にしっかりと刻み込んだ。


 フランツの私塾は巨大な学校へとなっていた。

平民なども学べるように門戸を広げた結果、後に大陸一の巨大学園都市へ発展する事になる。


 フランツはここで、教鞭を振るっていた。

近年の魔法士は、才能があるが故に基礎が疎かになりがちであった。

基本をすっ飛ばしての魔法の行使によって、かなり大雑把な運用が成され、結果的に魔法の発展が停滞していた。

この事に危機感を持つ魔法士もいたが、流れを変える事は出来なかった。


 そこでフランツである。

三大聖人の一角で、最高神ユートの魔法の師であり、基礎魔法を極めた人物が、魔法の基礎を重視しているのである。

皆、そこに乗っかかった。

これにより、基礎魔法の徹底的な習得が重要となり、結果的に魔法学の発展に成功した。


 三人はユートとの再会を喜びつつも、自分の分を遥かに超える超好待遇に困惑していた。

尤もユート自身が元の世界では一般人であった上に、勇者になった挙句、神になったという事実を踏まえると、あまりどうこう言える立場でも無かった。

最近は暇なユートがちょくちょく下界に降りてきており、そこでお茶をしながら世間話をしたりしている。

クロード達の住む地は聖地扱いであり、そこに神殿や聖堂がある為、降りて来やすいんだとか。


「クロードさん、ケールさん、フランツさん、オッスオス。特にフランツさんはお久しぶりで」

 

 実にフレンドリーな態度で接する最高神。

最初は恐縮していた三人だが、今はもう慣れた。

本来離れた場所に住む三人だが、流石ユートは最高神だけに任意の場所に彼等を召喚する事が可能であった。

今回はクロードの住む聖堂での集まりだった。


「ああ、こんにちは」


「お疲れ様です。ユート様」


「久しぶりだな。最近は講義や何やらで忙しくて、時間が取れなくて済まないな」

 

「気にしなくてイイですよ。学校の授業とか大変だろうし、俺の暇潰しで仕事に支障を出させたらこっちが申し訳ないです」


 神になってもそれなりに常識は捨ててないユートは、彼等の仕事やプライベートには干渉しなように気を付けている。

これを無くしたら、あのクソ共と変わらないからだと思い、自重しているのだ。


「最近、凄い事になっているようじゃないか、フランツ」


 クロードは基本、農作業に従事しているのでそれなりに時間は取れている。


「私の所の子供達の様子は如何ですか? 何分なかなかにヤンチャな子達でしたから……」


 ケールは超絶VIPの立場であるが、相変わらず孤児院の子供達の世話をしている。

面倒を見ていた何人かの子供達は、フランツの学校に入学していた。


「ああ、世界中から色々な俊英達が集ったお陰でな。私の基礎魔法講義など今更受ける必要も無い者達ばかりなのだがな……。それとケールの所の子達は中々良いぞ。平民の子達の面倒を良く見ているし、貴族の子息達も一目置いている」


「何だかんだで良い感じに回ってるようで何よりですわ。それはそうと、クロードさん、奥様の御懐妊おめでとうございます!」


 今回四人が集まったのは近況報告と、クロードの奥さんの第一子懐妊のお祝いを兼ねていた。

因みにクロードの結婚式は国を挙げて行われ、更にユートと女神の祝福により歴史に残る祭事となった。


「ああ、ありがとう。後ほど妻にも会ってやってくれ」


「ウッス。それと男の子だったら俺が、女の子だったら女神が名付け親になるよ?」


 サラッと重大発言と女神に対する無茶ぶりをホザくユート。


「はは……ああ、よろしく頼むよ」


 感覚がマヒしかけてるが、この世界では神より直接名を賜るという事は、有史以来初めての事である。

王侯貴族や歴代教皇さえも成し得なかった歴史的偉業を、簡単に口にする最高神にヤレヤレといった態度を取れる三大聖人も割と大概であった。


「そういえば、ケールさんやフランツさんはどうなの? ぶっちゃけ、相手が多すぎて絞り込めない?」


 既に結婚しているクロードは別として、ケールとフランツはまだ独身であった。


「そうですね……。私は神に仕える身でしたので、生涯独身を貫く覚悟でしたが……」


「え~、別に良いんじゃね? ケールさんは沢山の子供達の面倒を見て来たんだし、自分個人の幸せを求めたって罰は当たらないよ?」


 当の神様の言い分である。


「ははは。そうですね。もう少し経ったら、考えてみます」


 後に嘗て面倒を見ていた美人姉妹に求婚される男、ケールである。


「私としては、今はそういう気分にはならないな」


 フランツは今はとても充実していた。

己の出自と才の無さに劣等感を抱いた彼だが、今はこうして大勢の者達に自分が修めた基礎魔法を教える立場である。

おまけに世界を救った英雄などという過分な栄誉まで持っているのだ。

今はプライベートよりも仕事が第一である。

勿論、ユート達との交流も大事だが。


「ふーん。ま、結婚する時は教えてね。盛大に祝福するよ?」


「「それは勘弁して下さい(くれ)」」


 流石にあの壮大な光景は荷が勝ちすぎる。

クロードの結婚式はそれ程までに絢爛豪華な催しだった。


「ハハハ……」


 クロードの乾いた笑いが聖堂に響いたのだった。




 おまけ


「そーいえば、アレってどうなったんだっけ?」

 

 王国は解体され、今は君主のいない土地となった。

残った真面目な貴族や領主達がなんとか上手く統治している様だけど。

ただ、クロードさん達が住む所は聖地とされ、俺のお膝元でもあるから、治安が滅茶滅茶良くなったらしい。


「ああ、アレですか」


 アレとは俺を散々苦しめてくれたあのクズ共である。

真実の暴露によるざまぁの後、その処遇は人の手に委ねていた。


「今もまだ生存は、していますね。尤も、死なせてあげた方が幸せだと言える状態のようですが」


「OH、そうだったんだ。てっきり獄中で死亡していたとばかり思ってたわ」


 それにしても死んだ方がマシって……まぁ、一切の同情は湧かないけど。


「んー? でもあれ、神って人の真っ当な信仰心だけじゃなく、嘆きや苦しみと言った負の思念も力に変換されるんじゃなかったっけ?」


 悲惨な状態での負の思念はかなりのエネルギーになるそうだけど、そう言うの全然感じられないな。


「ええ、その通りです。ですが、貴方様はアレ等の思念を受け止めたいですか?」


「いや、絶対にNoだなー」


「ええ、そうでございましょう。ですので、それ等は皆、破壊神の残骸に喰わせています」


「あー、あの。最早人格すら無くなった成れの果てにかー」


「ええ、元々そういう思念を信仰とは別に力にしていましたので。ちょうど良いかと」


 因みに破壊神はもう、どんだけ力を得ても、神には戻れないし、得た力は女神のお仕事に使われるので電池扱いだ。


「……以前の相方の末路に思う所は無いの?」


「いえ、特には。寧ろ邪魔が無くなってスッキリしましたわ。長い間、破壊神の行動に頭を悩ませていたので」


「ああ、そういうものなんだ」


「はい。世界を形作る為に協力していたとはありましたが、実質はお互いに足を引っ張り合っていたとも言えますからね」


「はえー、んじゃあ今ってどうなの?」


「正直、とても充実しています。やるべき事、やりたかった事は多くありますし、貴方様に自由にやらせてもらって感謝しておりますよ」


「そっか、そりゃあ良かったよ。今後ともよろしくね」


「はい。こちらこそよろしくお願いいたします」 


 そう言う事になった。

ありがとうございました。

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[一言] 読了しました、面白かった。 悲惨な目にあっている主人公ですが、どこかのほほんとしたキャラだから最終的にクソ王子を直接ザマァしなかったことが良い終わり方になっていると思います。 某盾勇者とか…
[一言] あ、地雷の作者さんだー、と読みました。読み応えありまして満足です。 ユートの扱いの酷さにマジで泣きました。死因は王子たちだけど女神も共犯みたいなもんだよね。せめてもう少し対人間への防御力を与…
[良い点] 神様の度量見せた
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