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プロローグ

4作目です。

異世界召喚勇者物です。

チート勇者ですが、碌な扱いをされてません。

ちょこっとパロネタがあったりします。

主な舞台は異世界なので、ハイファンタジーにジャンルを変更しました。

ハイファンとローファンの区別は難しいです……。

「でりゃあああああッッッ!!!!」


 一閃。

気合と共に振りぬいた剣は魔物を両断する。

決まった。

会心の一撃と言って良い手応えに恍惚とした気分になる。

ポーズも決まってバッチリだ。

そんなちょっと良い気分に浸っている俺を現実に戻す、ヒステリックな声が響く。

はぁ……もうちょっと堪能させてくれよ。

俺は憂鬱な気持ちで声の主の元に赴く。


「遅い! グズグズするな! さっさと戻れ。クズがっ!」


 クソ……マジでムカツクわ。

なんでこんなクソミソに罵倒されなきゃならねーんだよ。

ちゃんと仕事してるだろ。

普通は労いの言葉をかけるもんだ。

後方で偉そうに踏ん反り返ってるだけの癖に。

そんな内心を隠して俺は申し訳無さそうに謝る。


「すいませーん。ちょっと疲れが出まして」


 頭を下げる俺に衝撃が走る。


「いっで……」


 足元にパサリと扇子が落ちる。

どうやらこれをぶつけられたらしい。

正直めっちゃ痛い。

コブになってないか? これ。


「言い訳は聞きません。貴方の為に我々の貴重な時間を無駄にする事は許しません」


 凛とした声が響く。

先ほど俺の頭に扇子をぶつけたご令嬢様のお言葉だ。

なーにが時間を無駄にするなだ、アンタ等の存在が一番無駄だろ。


「フンッ、今後はもっと効率よく戦うのだな」


 そう言うのは最初に俺を罵倒した王子様だ。

マジでやってらんね。

効率も何も、つい最近まで戦闘どころかまともな喧嘩すらしたことのない人間にそんな事、出来る訳ないだろ。

訓練すらやってねーんだ。

文句の一つも言えず、言いなりになってるのがマジで惨めだ。

ホント、最悪だぜ。

あーあ、勇者として異世界に召喚されたのにこんな扱いになるなんて、夢にも思わなかったわ。

ありがとうございました。

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