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人間の持つ”凶器”

作者: 宝城 輝陽

2023年現在、未だ消えない凶器を振りかざす人々。

今までの日本からこれからの日本に向けて、私が思う目を向けていかなければならないことです。

皆さんとともにより良い国にしていくために、是非私と一緒に人の持つ凶器について考えていきましょう。

 地球で暮らしている我々にとって「凶器」と言われ思い浮かべるのは、ナイフや拳銃などの他人の命を奪えるものでしょう。ですが、私は人間の持ちうる凶器は必ず形を持っているとは思いません。

 例えば逆に、あなたが幸せな気持ちになる時はどのような場面でしょうか?今までの努力が結果として表れた時?愛している人に「愛してるよ」と愛をささやかれた時?これらには、重複している部分が存在します。それは、他者による自己の”承認”です。人間は少なからず「誰かに認められたい」といういわゆる承認欲求を抱えています。かくいう私にも、承認欲求があります。

 私は幼い頃から、やれば少しの期間でなんでもできてしまうような子供でした。私の家族はその期間の短さや私自身の普段のやる気のなさから、褒められるということはゼロに近かったように記憶しています。そこから私は、親に認めてもらえるように今でも努力を続けています。

 さてここまでで、「どうしてその話が最初に言っていた人間の持ちうる凶器という話題につながるのか、関係ある話なのか?」という疑問が皆さんに生まれたと思います。しかしこれらの話は、全て人間の持ちうる凶器に深く結びついています。

 人間の持ちうる形の持たない凶器、察しの良い人であればもうその答えは思い浮かんでいるのではないでしょうか。その凶器とは、”言葉”という凶器です。現在の社会では、SNSなどのインターネット技術が世界的に広まっています。例としてTwitterを挙げて考えてみましょう。

Twitterは、今や芸能人や配信者、一般の方など、幅広い層の他人が利用しているSNSツールです。

その中でTwitterにはトレンドをまとめたページがあり、今世間で注目されている物事が一目でわかります。そのトレンドの項目一つ一つを細かく見ていくと、賛辞を述べる文を多く目にすることでしょう。しかし、その中にはその物事、またはそこに関わっている人の誹謗中傷をして人から注目を浴びようとしている人、また、その人を意図的に陥れようとしている人が少数ですが存在しています。私はそのような行為をする人がいることに悲しみを覚えます。

 言葉は人をも殺してしまう力を孕んでいます。有名人に対する誹謗中傷や、学校で起こるいじめ、それらに用いられる暴力的な言葉は、被害者を精神的に追い込んでいきます。それが原因で自殺を図ろうとしてしまう人もこの世の中にはいます。あなたが何気なく発した暴力的な言葉は、人を簡単に殺してしまう力を持っているのです。

 我々が生活している日本という国は、「おもいやりの国」として幅広く知られています。ですがその内情は、人の気持ちを考えず、自分の承認欲求を満たすために暴力的な言葉を意図も簡単に発してしまう人を内包している国です。人は大部分だけを見て判断し印象付けてしまう癖がありますが、今こそ細かい、少数に目を向けていくことが重要であると私は考えています。今この文章を読んでいるあなたが、これからの生活で他人の気持ちをよく考え、自分の言葉に責任を持ち、その言葉の意味を自分で理解できる人になってくれることを願っています。この国を正真正銘「おもいやりの国」へ、私たちがしていきましょう。

 

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