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加藤良介 エッセイ集

もしも小説が燃えたなら

作者: 加藤 良介

 はい、皆様こんにちは。

 理屈っぽい"なろう小説家"の加藤良介です。

 今回は、自身の小説が燃えたときの、対処方法について書いていこうと思います。

 なろうで作品を発表している方には、特に参考にしていただきたいですね。

 読者の方は面白半分に覗いていってくださいまし。


 さて、2022/11/20に、私の作品「異世界チート知識で領地経営しましょう」第二章が無事に完結いたしました。

 約一年半にわたる長旅でございましたが、無事に走り切ることが出来ました。

 実に、山あり谷ありで、波乱万丈の第二章でございました。


 第二章始まってすぐに、読者さんのアドバイスに従い、作品の発表ジャンルを変更して大ブレイク。

 一時は日計ランキング一位を連日独占、そのまま週間ランキングも一位、月間ランキング二位も頂きました。

 ランカーになったことで読者数も増え、一日のPV数も50,000オーバーを叩きだしました。

 第一章終了時に4,000程度だった総合ポイントも一瞬で10,000を超え、約半年で20,000にまで爆増。

 正に、大成功の第二章と言ってよいでしょう。


 ですが、良いことばかりではありません。

 去年のちょうど今頃になりますが、この第二章が炎上いたしました。

 それはもうボウボウでして、多数のネガティブな感想が書き込まれるわ、ポイント大量剥奪が発生するわで大変でしたね。


 ( ̄▽ ̄)//いやー。当時はションボリしたもんです。

 私って結構、人より面の皮が厚い方だとは思うのですが、それでも凹みましたね。


 しかし、その後も粘り強く執筆活動を続け、なんとかかんとか第二章の完結までこぎつけることが出来ました。

 炎上後はランキングからも転落し、PV数も激減しましたが、ある一定値をキープすることができ、最終的には総合ポイント30,000オーバーでフィナーレ。

 最終話投稿直後には、約一年ぶりに部門別日計ランキング一位の座も奪還いたしました。

 ありがとうございます。


 自慢ですけど、こんなこと然う然う起こることではありませんからね。 

 一位とるだけでも至難の業なのに、一年後に奪還って。

 私の作品は商業作品ではありません。ただの同人小説です。

 そんな作品が、並み居る商業作品を押しのけての一位ですから、完全に炎上事件から持ち直したといえるでしょう。


 ですからランカー兼、炎上経験者である私、加藤良介めが、炎上した時の対処法についてレクチャーしようと思います。

 似たような話は一年前にも書きましたが、今回はその完成形になります。

 それでは、始まり始まり。




 ・情報とは可燃物である


 小説に限らず、ネットに流す情報の全ては可燃物です。

 燃えるのが嫌な場合は、そもそもネットに書き込んではいけません。

 書き込む場合は、その情報の質にかかわらず燃えると考えましょう。

 ですから、なろうに投稿されている全ての作品が可燃物です。

 燃えたか燃えていないかだけの違いしかありません。




 ・小説が燃える責任は作者にあり


 自身の小説が燃えた全責任は、作者ただ一人が背負うものです。

 他の人には一切の責任はありません。


 ここで、誤解していただきたくないのですが、炎上の罪があるわけではありません。

 そうではなく、ただ単純に、作者としての責任があるだけです。

 ですから作品が大成功したら、その責任も作者にあります。

 作品への責任とは、作者にのみ許される特権とお考え下さい。他の者にはその資格が存在しないのです。


 繰り返しますが、炎上の罪はありません。

 小説とは、そもそもとして燃えるリスクがあるのです。

 たまに、作者は読者からの批判を受け止める義務があると(のたま)う輩がおりますが、無視して結構です。

 そんなものありません。

 あるのは作品に対しての責任だけです。

 これを言うのは、お客様意識をこじらせた痛い奴だけです。


 ( ̄▽ ̄)//お客様なら金払え。財布出せ財布。



 ・燃えたらどうするか


 まず、原因の究明ですね。

 なぜ燃えたかがわからなければ、対処方法もありません。

 原因を特定してください。

 燃える場合は、必ず感想欄でリアクションがあるはずです。感想欄を読み返してください。

 ですから感想欄の開放は必須ですよ。

 たまに閉じておられる方がいらっしゃりますが、これは賢い選択とは言えないでしょうね。

 文句を言う客と、黙っていなくなる客。どちらの対処が難しいかは言うまでもありません。




 ・作品に問題がある場合


 作品内で、ヘイトクライムや著作権、商標権などの法令違反がある場合の炎上につきましては、即座に修正、削除いたしましょう。

 ここに関しましては、議論の余地はありません。

 ヘイトクライムや法令違反は、表現の自由には含まれませんので諦めましょう。

 貴方の失敗。

 修正あるのみです。




 ・作品に問題がない場合


 コンプライアンスを満たしている場合になります。

 ここからの対処法は、様々に分岐いたします。




 ・ノイジーマイノリティーからの嫌がらせの場合


 炎上までいかなくとも、感想欄が荒れることはチョイチョイあります。

 その場合は送られてきた感想を検証いたしましょう。

 ネットには、口と態度はでかいが、めちゃ少数派の人物が泳いでいます。

 このような人物からのネガティブな感想に関しましては、無視を推奨いたします。

 なろうの機能、ブロックやミュートを使って排除してください。

 真偽の検証は、貴方の主観で構いません。

 (; ・`д・´)//「こいつ、荒らしだな」と、感じたら即削除。関わるだけ時間の無駄です。

 作品も変更なしで続けましょう。

 ノイジーマイノリティーは炎上にまでは発展しないものです。精々、サブ垢作って凸ってくるぐらいです。




 ・ある程度の広い階層からのネガティブな感想の場合


 作品には問題がない。しかし、多くの読者からの不評の声が聞こえ、ポイントも剥奪されている事態です。

 こうなると対応が一気に難しくなります。


 ここでの、対処方法は二種類です。

 作品を修正するか、しないか、です。


 しない場合は、そのまま走り抜けましょう。

 付いて来てくださる読者さんだけを連れて先を進みます。

 これも一つの道です。


 もしくは放置です。

 燃えたまま放っておきます。

 どんな森林火災も一年もたてば鎮火します。それと同じです。

 鎮火した後に、再開すればいいだけとのことです。



 次は修正する場合の対処方法です。


 ① 全削除


 すべてを無かったことにします。

 短編なら文字通り一字一句残らず消え去り、連載の場合は最新話は無かったことになります。

 なろう小説は全てがデジタルデータですから、指先一つでサヨウナラ。

 見事、炎上事件は消え去りました。蒸し返す奴はほっときましょう。

 ある意味一番イージー。


 ② 部分修正


 燃えた個所を手直しします。

 ちょっとしたシーンや、大して重要でもない出来事の場合に可能です。

 後書きとかに、修正した旨を記せば話は終わりです。


 ③ 大幅修正


 作品の根幹にかかわる部分が燃えたときです。

 これは難しい。

 ひじょーに難しいですよ。

 正に私の場合がこれでしたからね。なんと主人公の行動理念が炎上したのです。

 流石にこれは無かったことや、部分修正ではすみません。大幅な改修作業が求められます。

 ( ̄▽ ̄)//いやー。しんどかった。


 ここでも二つに分岐いたします。



 ・読者に寄り添う


 読者の意見に従って、即修正。

 これで万事解決です。めでたしめでたし。

 悪く言えば読者に迎合し、作品を修正することですけどね。

 (゜Д゜)ノあえて言おう。これが出来たら貴方はプロフェショナル。


 お客様、第一主義。

 被害を最小限度にとどめる、賢い選択と言えるでしょう。

 いうほど簡単ではありませんからね。これは。

 作品に思い入れがあればあるほど、難易度も上昇いたしますから。



 ・ごり押し


 一見すると修正なしと同じように見えますが、実態は全く違います。

 修正なしは炎上を無視して前に進みますが、ごり押しは無視しないで前に進みます。

 こっちはアマチュア。

 甘ちゃん野郎の道です。格調高く言うと、アーティスト。


 炎上した理由を、説明や描写の不足として、その燃えた個所の描写をより深く掘り下げるのです。

 正にいばらの道です。

 因みに私が通った道がこれです。

 通った人間が言うのもなんですけど、皆様にはお勧めいたしません。

 この修正のためにだけに、多くの時間と労力が投入され、物語が予定の分量の三倍にも及んだからです。

 十話で終わる話が、三十話になる計算です。


 ごり押しの利点は、作者の満足度は高くなることですかね。

 ねっとりと主人公の行動理念について描写いたしましたので、相対的に作品の質も上がりました。

 しかし繰り返しますが、いばらの道です。

 結果的にはよかったとは思いますが、お勧めしません。



 ( ̄▽ ̄)//こんなもんですかね。


 燃えたら燃えたで、しゃーないと割り切る心持も重要です。

 万人に受ける作品なんてこの世に存在いたしません。

 しかし、貴方の作品は今ここにしかないのです。どちらが重要であるかは分かりますよね。

 炎上程度で作品を投げ出すのはもったいない。何らかの方法で続けるべきでしょう。

 私は続けました。


 私は「異世界チート知識で領地経営しましょう」炎上事件から、第二章最終話までお付き合いいただいた方々を、読者ではなく「戦友」と呼ぶことにしています。

 正に共に戦ってきたからです。

 燃えたとしても、分かってくれる方はいらっしゃるので、腐らず続けましょう。

 諦めたらそこで試合終了です。



 要するに、

 (; ・`д・´)//最後は気合と根性だぁー。

 (。´・ω・)。えーっ。



              終わり

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 ご意見ご感想などございましたら、お気軽にどうぞ。基本的に返信いたしております。


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― 新着の感想 ―
>情報とは可燃物である ハートが撃ち抜かれました 寺山修司も悔しがるセンスあるセリフ ひさびさに心底痺れました
[良い点] 第二章完結お疲れ様です。 興味深く読ませていただきました。 こういう作品があれば、意図せずに炎上が起こった場合の参考になりますね。 作品に盗作や差別表現やなどコンプライアンス的な問題があっ…
[良い点]  どうも。完走、お疲れ様です。万人に受けようと、受けまいと、加藤さんは、“ゴリ押し”でも、結果を出されているのですから凄いです! 作品に向き合う姿勢が、素晴らしいです。私も、見習わなければ…
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