【緊急クエスト】ゴブリンの王国
どうもみなさん。ガクーンです。
今日は2話目の投稿になります。
では、お楽しみください。
【緊急クエスト】ゴブリンの王国が発行された次の日、ルーゼンの町は朝から活気に満ち溢れていた。
なぜ、ルーゼンの町はいつも以上に朝から活気に満ち溢れていたかと言うと、町にいる冒険者たちの多くが、緊急クエストを受ける前に腹ごしらえや、道具の購入などで金を落とすので、町の店が朝早くから店を開け、今が稼ぎ時だと言わんばかりに声を張り上げたり、冒険者たちを見送ろうと、町の人々が大通りに集まるなど、言うなれば小さなお祭り状態になっていたのだった。
~午前8時半頃~
冒険者たちは冒険者ギルドの前で今か今かと、ある人物を待ち続けていた。
その中の一人であるバンも、バーンフレイムを腰に掛け、ゴブリンジャイアント装備を身に付け、ある方向を見つめていた。
「今日は凄いな。どこを見ても冒険者ばっかりだ。それに、この町にこんなに冒険者がいたなんて……、おっ、もうすぐ始まりそうだな。柄にもなくワクワクしてきたな。こんな大勢でクエストを受けるなんてもう当分ないだろうし」
バンがそう喋ると、冒険者たちが次々と喋るのを止め、皆がある一点を見始めた。
皆が見つめるその先には、縦横3メートルぐらいの大きな台が置いてあった。その台には階段がついており、その階段を上る人の姿が見えた。その人数は二人。まず、一人目は……
「みんな、よく集まってくれた。冒険者ギルド、ルーゼン支部長のガリッシュだ。よろしく頼む」
そしてもう一人は。
「そして、俺に隣にいるのは皆も一度は聞いたことがある名前だと思う。そう! 槍の勇者の異名を持つ、王都のギルドから派遣されてきた、クリス・アリザードだ!」
そう、力強くガリッシュが冒険者たちに説明すると
「ご紹介にあった通り、クリス・アリザードです。みなさん、よろしくお願いします」
クリスは澄まし顔で話すと、冒険者たちは歓声を上げた。
歓声が小さくなるまで待ったのち、ガリッシュは皆に「静かに」と声をかけると、周りの声が収まったのを確認し、話を始めた。
「今日お前らに集まってもらったのは、皆も知っている通り、ルーゼンの森に現れたとされるゴブリンの王国を壊滅させるためだ。あいつらをこのままにしておくと、森にいる動物やゴブリン以外のモンスターが減少するのはもちろんの事、この町にも悪影響が出る恐れがあると考えた俺は、早急にこの事態を抑えるために、お前たちの力を借りたいと思った。どうかこの町を救うべく、力を貸してはくれないか?」
そう、冒険者たちにガリッシュは問いかけると、冒険者たちは
「当り前じゃないですか! 俺でよければ力になりますよ!」
「あぁ! あいつらを好きにさせとく訳にはいかないからな!」
「私、頑張っちゃうわ~」
等の声があちらこちらから聞こえた。
「みんな、助かる。じゃあ、今から概要を説明する。ゴブリンの王国とみられるゴブリンの住処はルーゼンの森を入って2時間歩いたところにあり、そこまではクリスが先頭を歩いていく予定なので、皆はクリスについて行ってくれればいい。目的地に着いたら、クリスとスラッシャーズ以外の皆はパーティを組んでゴブリンたちを討伐し始めてくれて構わない。あと、一緒についていくギルドの職員が笛を吹くので、その笛の音が聞こえたら戦闘開始の合図だ。それじゃあ、俺からは以上だ。あと20分ほどしたら出発するので、それまでは各自好きにしてもらっていて構わない。では、解散」
ガリッシュがそう話して階段から降りていくと、冒険者たちは、地面に座り武器の手入れを始まる者や目をつぶって何やら呟いている者。そして、俺のように素振りを始めるものなど、各々が好きなことをし始めた。
それから20分後、ガリッシュが皆に最後の確認を取って、クリスが先頭に立ち、ゴブリンの王国へと冒険者たちは足を進め始めた。
町の人々も、これから戦闘に行く冒険者たちにエールを送るように、喝采を浴びせ、冒険者たちを送り出した。
道中、ゴブリン以外のモンスターは見られず、数回、ゴブリンの群れと戦闘が行われたが、クリスが一瞬で片付けていった。その様子を見ていた冒険者たちがクリスの事を本当の強者だと、改めて理解したのは言うまでもないだろう。
~ルーゼンの町を出てから2時間後~
冒険者の前方には、村よりは大きく、町よりは小さい、ゴブリンの王国と思われる住処が発見された。ガリッシュは町で待機のため、冒険者たちの中で一番ランクが高いクリスが、冒険者たちを集め、最後の確認をし始めた。
「ここからでも分かる通り、あのゴブリンの住処がゴブリンの王国だと思われる。正確な数は分からなかったが、最低でも500はいるだろう。では、本題へ入る。まず、私とスラッシャーズ以外の冒険者たちは笛の合図と共に、あの中にいるゴブリンたちを引き付けてもらう。ある程度引き付け、ゴブリンの数を減らしたら中へと侵入し、各々でゴブリンたちを倒してもらって構わない。私とスラッシャーズは頃合いを見計らってゴブリンキングとゴブリンジェネラル等を討伐するので、それまでどうか死なないように気を付けてほしい。私たちも、ゴブリンキングたちを討伐したらすぐさま駆けつけるのでな。では、何か質問があるやつはいるか? なんでも答えよう。」
そうクリスは話して、質問されたことに丁寧に答えると
「他には何もないか? ないようだな……、では5分後に笛を吹く。皆の無事を祈る」
そう言い残し、クリスはその場を後にした。
その頃バンは、自分自身の最終チェックを行っていた。
「うん。大丈夫、心も落ち着いているし、何なら余裕もある。上位ゴブリンはクリスさんたちが受け持ってくれるし、俺は自分に出来ることだけをやるだけだ。」
そんなことを言っていると、後方の方から笛と思われる音が聞こえた。
「おっ、始まったな」
その音を合図に、冒険者たちは我先にとゴブリンの住処へと突入していくのだった。
お読みいただきありがとうございました。
ぜひ次回もよろしくお願いします。




