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強敵との遭遇

 どうもみなさん。ガクーンです。

 今回はこの小説初めての戦闘シーンを書いてみました。

 思ったより、戦闘シーンを書くのが難しく、すぐに戦闘シーンが終わってしまったなって思ってます。

 次こそは、もっと臨場感あふれるように書いていきたいなと思ってます。

 では、お楽しみください。

 ルーゼンの森の奥へきたのだが、なぜかモンスターと出会わない。

 他の冒険者の話によると、ここまで森の奥に来れば、ゴブリンの群れを何度も見かけるものだという。俺からすればゴブリンの群れと見かけないことはいい事なのだが、冒険者の感が危険信号を出している。


「うん? あそこで何か動いたか?」

 俺の視線の先には他の木よりも、一回りも二回り大きいがあった。その木には子供一人が簡単に入れるような大きな窪みがあった。


 木の陰に身を隠し、剣を抜いて観察する。


 少し待ってみたが動きは無いので、恐る恐るその問題の木の窪みへ近づいてみる。


 すると、突然小さな影が飛び出してきた!


「おじさん!」


「なんだ! ……? 君が迷子になっていた子かな? もう大丈夫だ。心配はいらないよ。すぐお家へ帰ろうね」

 緊急クエストで書かれていた特徴と同じ10歳ぐらいの黒髪の男の子が、俺の足に抱き着いてきた。

 よっぽど怖かったのだろう。服は所々破けており、目には涙を乾かしたような跡が見えた。

 少しの間、その子供は足に抱き着いたまま離れず、俺も子供を安心させるために大きな木を背にして腰を落ち着けた。しかし、おじさんか、まだ俺はおじさんと呼ばれる年齢じゃないんだけどな…。そう思いつつも、モンスターが出るかもしれないので、剣だけは手に持ったまま、周囲を警戒しつつ、ゆっくりとした口調で子供に話しかけた。


「まず、君の名前はライ君だね?」

 そう私が言うと、俺の顔を見たまま、うなずいた。うん? なぜこの子の名前を知っているかって? そりゃ、緊急クエストの中にこの子の情報が載っているからさ。基本的に、緊急クエストは、基本的に重要なことはその紙に書いてあるから、冒険者ギルドの受付の人の話を聞かなくてもいいことになっている。まぁ、時間があれば受付の人の話を聞いた方が正確だし、分かりやすいからそちらの方がいいんだがね。


「そうか、君がライ君か、ひとまずはおじさんも安心したよ。もう少ししたらここを離れて、町へ戻ろうね? いいかな?ライ君」

 そうすると、ライと呼ばれた少年が


「おじさん、この森には怖いモンスターがいるよ。僕見たんだ…見たんだよ」


「ゴブリンかい? ゴブリンならおじさんに任せなさい。おじさんも冒険者の一員だからさ、そのぐらい簡単に倒してあげるよ」

 そう言いながら、俺は微笑んだ。


「違うよ! あいつはゴブリンじゃない! 前に本で見たゴブリンよりも大きいし、あいつ、ゴブリンを食べてたから…」

 ゴブリンを食べていた? 基本モンスターは、同じ種類のモンスターを食べないことが分かっている。もし、ゴブリンを食べるとしたら、ゴブリン以外のモンスター…、しかし、この森にはゴブリンとレッサーラビット以外のモンスターは出てこないはず。


 !? 違う、一つだけ可能性があるじゃないか、ゴブリンだけどゴブリンじゃない。それは…


「ギャオオオォォォォォォォォォォォォォ!」

 森の奥の方から木をなぎ倒し多様な音が聞こえて、その後に何かの生物が声を荒げるのが聞こえた。


 うん、間違いないな、普通のゴブリンはあんな風に叫ばないし、ここからまだ遠いから問題ないが、肌がピリピリするし、あいつは確実に何かのスキルを使った。ランクFやEのモンスターがスキルを覚えていないのもそうだが、そもそも、この森の比較的浅い所には、スキルを使えるモンスターはいないんだ。

 となると、この声の正体は…ゴブリンの上位個体!

 何かしらきっかけがあり、進化してしまった。または、変異個体のどちらかだな。できれば進化個体がいいが…、どちらにしろ逃げ一択だな。声の距離的に、まだそう近くないはずだ。


「ライ君! ちょっとごめんね、持ち上げて走るけど、君には傷一つもつけさせないから!」

 そう言って、俺は怯えるライ君を持ち上げ、スキル、逃走を使用し森の入口へと向かって、急いで走った。こんな相手はしてられるか! こういう時は逃げるに限る!

 *スキル:逃走;自身の速さを上昇させる。


 くそっ、スキルを使用しても、後ろから聞こえる音に距離を話しているようには思えない。むしろ音が近づいてきているようにも感じる。スキルをずっと使うことは魔力の残量的にも不可能だし、森の外に出るまでには、このままだと追いつかれるかもしれない…、仕方ないか、ライ君を守るにはあいつと戦うしかない。覚悟を決めるか。


「ライ君! 今からおじいさんはあのうるさい奴を黙らせて来るからさ、ちょっとまっててくれないかな?」

 すると、ライは怯えながら

「危ないよ! このまま逃げようよ! それにおじさんが勝てっこないよ!」


「大丈夫さ、おじさんこれでも強いんだよ? 少し待っててくれるだけでいいからさ。なぁに、あんな奴、簡単に倒しちゃうからさ」

 嘘だ、そんなことは無い。ほんとに強い奴はこの町にとどまんないし、加えて俺は死を恐れている。しかし、子供だけは助けたいもんな。


「ホントだね? 約束だよ?」


「あぁ、約束だ」

 そういって俺は、ライ君を木の物陰に隠して、その場所を離れ、大声で叫んだ


「おい! 化け物! こっちだ! こっちにお前の相手がいるぞ!」

 怖くないわけがない。普通のゴブリンなら問題ないが、相手はたぶんゴブリンの上位個体。ランク的にDは確実だ。

 覚悟を決めろ! バン! 私が負けたらあの子はどうなる! あの子が死ぬのだけは絶対にあってはならない。子供は未来の宝だ。俺はいい、だがあの子だけは絶対に家に連れて帰る。絶対にだ!



 音が鳴りやむ。すると近くの木が突然弾けた!


「なにっ! いっっって!」

 転がりながら、木の破片からよけようとしたが、運悪く、左肩に当たってしまった。しかし、不幸中の幸いか、利き手側である、右肩じゃなかった分、剣は振れる。


「ふぅ、問題はないな。左手もしっかり握れるし…、で、俺の相手はどんな奴っっって、どんだけデカいんだよ! 俺よりも余裕でデカいじゃないか。こりゃ、まじでやばいな」

 俺の身長は182cmあるが、あいつはあれよりも余裕でデカい。3m近くあるんじゃないかあいつ?

 しかも、普通のゴブリンは緑色なのに対し、あいつは紫色ときている。しかも、ガリッシュさん並みの筋骨隆々だし、100キロはあるんじゃないかと思われる丸太を片手に持っていて、軽々しく振り回している。あの丸太に当たったら即死だろう。こりゃ、当たってほしくない相手に当たっちまったな……、ゴブリンの変位種で決定だな。


「お前の名前は、オーガにしよう。オーガみたく筋肉だるまだしな。って、こんなこと言ってても仕方ない、じゃあ、俺から行くぞ!」

 オーガの丸太の範囲内に入らないようにし、木の近くへ誘導する。すると、オーガは丸太をバンに当てようと大振りで振ってくる。しかし、オーガとバンの間にあった木に遮られ、手が一瞬止まる。その一瞬を見逃さなかったバンは、すぐさま相手の背後へと移動し剣を振り上げた。


「はぁぁぁ!」

 スキル強打を使用しながら、相手の足めがけて振り落とした。


「硬すぎだろ! 浅くしか切り付けられないとか! ってあぶなっ」

 オーガの足の筋肉は以上に発達しており、浅く傷つけた程度で剣が止まってしまった。

 その瞬間オーガはバンの顔めがけて手を後ろに振りかぶってきた。


 俺はギリギリのところでかわすと、剣を持ってオーガから離れた。


「やっぱつえーな。ほんとこの世界はハードモードすぎるよな。ってかどうすればあいつにダメージ与えられんだ? っておいおい、それはやばいって」

 バンがどうすればオーガにダメージを与えられるか考えていると、オーガは口の中を赤くし、バンめがけて火を吐いてきた。

 

「ゴガァァァァァァ!」

 バンは木を盾にするように、木の後ろに隠れたが、火の勢いは収まらず、木を弾き飛ばした。


「ぐっ! かはぁっ!」

 もろに体に攻撃を受けてバンは、地面を転がり、途中で木にぶつかり止まった。一瞬気を失ったが、すぐに気を取り戻し、片手を地面につきながらオーガの方を見た。オーガはさっきの攻撃でクールタイムが必要なのか息を荒げて、バンを探しまわっていた。


 はぁはぁはぁ、これはやばい、もう一撃食らったら絶対死ぬ。この世界のゴブリンは火も吐くのか?ほんとやばすぎだろ。でも、オーガはさっきの攻撃で俺を見失ったから今はチャンスだ。こんな死と隣り合わせの戦闘をしたのは久しぶりだな…、これってもしかして、レベル上がってたりしないか?


「ステータス」

 そう呟き、自分のステータスを確認した。


 名前:バン・アルフレッド


 レベル:11

 体力 :12/42

 魔力 :6/18

 物理攻撃力:21+5

 魔法攻撃力:13

 物理防御力:24+10

 魔法防御力:15

 速さ :28

 補正値:16

 幸運 :22

 

 スキル:強打、逃走、プロテクト

 EXスキル:挑戦者

 装備:鉄の剣、皮の胸当て、皮のズボン


 体力は12か、魔力は6…、それにしても、レベルも久しぶりに上がったな。そりゃそうか、俺はこんな強敵と戦ったことが無かったからな…、いつもは格下ばかりとの戦いで、命の危険をこんなに感じたことは一度もなかった。後、いつの間にかプロテクトってスキルも覚えたな、いつもなら喜んで新スキルを使い始めるんだが、今はどんな効果かもわからないスキルを使って、魔力を無駄にするなんてことはできない。

 くそっ、どうすればいい。魔力が残り少ないから逃走を使うにしても町まで逃げるのは無理だ。冒険者の助けもおそらく来ない。

 となると、俺にはスキルの強打とプロテクトしかない。しかも、プロテクトってスキルは効果がいまいち分かってないからむやみに使えない。だから消去法的に強打しかないか。

 いや、一つだけあったな…、その名は…


「EXスキル……挑戦者」

 ふとその言葉を声に出すと…


「っっっっっ!? なんだこれは!」

 その時、普通ではありえないほどの力が湧き出すような感覚に陥った。いや、ありえないほどの力が体全身からみなぎったのだ!


「ははっ、今更使えるなんて、でもそうか、俺にもやっと使えることが出来たんだな。これならいける。いけるぞ!」


 名前:バン・アルフレッド (EXスキル:挑戦者使用時)


 レベル:11

 体力 :12/42

 魔力 :6/18

 物理攻撃力:21+5(+55)

 魔法攻撃力:13(+55)

 物理防御力:24+10(+55)

 魔法防御力:15(+55)

 速さ :28(+55)

 補正値:16

 幸運 :22


 スキル:強打、逃走、プロテクト

 EXスキル:挑戦者

 装備:鉄の剣、皮の胸当て、皮のズボン


 *EXスキル:挑戦者;自身のレベル×5だけ、物理攻撃力、魔法攻撃力、物理防御力、魔法防            御力、速さのステータスを上昇させる。なお、他のバフステータスとの相              殺効果は無い。 


 EXスキル、挑戦者を発動して、オーガを一瞬見たのちに、バンはオーガの方へ走り出した。

 

「グルゥゥッッッ!? ガァァ!」

 バンの異変に気づいたのか、一瞬驚きの声を上げたが、次の瞬間にはオーガもバンへ走り出していた。オーガのスキルかは分からないが、バンが与えた足の傷をもろともせず、走り出したオーガにバンも驚いたが、バンもすぐさま思考を切り替え、オーガに飛び掛かった。


「はぁぁぁぁ! 強打ぁぁぁぁ!」


「ギガァァァァァァッッッ!!」


 その時、バンのスキル強打を使用した攻撃と、オーガの攻撃が衝突した。

 両者の攻撃が拮抗したかに思われたが、徐々にオーガが押されはじめ、最後にはオーガの丸太が砕け散り、オーガの胸にバンの攻撃が振り落とされた。


「ギャァァァァァッッッ!!?」

 オーガはバンの攻撃を受け、大きく体を揺らし、地面へ倒れた。しかし、まだ息はあるのか、両手を使い、体を起き上げようとする。


「はぁはぁはぁ、これで終わりだ。強打!」

 最後の一撃を浴びせるため、バンはゆっくりとオーガのもとへ歩き、スキル強打を使用し、オーガの頭へ打ち込んだ。

 オーガの頭は、バンの攻撃を受け、原形が分からないほどに粉砕され、ピクッ、ピクッっと体を痙攣させ、遂には動かなくなり、その生涯を終えた。


「はぁはぁ、これで……終わったのか? ……終わったのか。よし、勝った。すぅぅ、勝ったぞーー!」

 うれしさのあまり、バンはオーガのすぐそばに倒れ込み、大きく息を吸い、勝利の雄たけびを上げたのだった。



 その後、バンはゆっくりと立ち上がり、周囲を確認しながらライのもとへと移動し、ライと共に町へと帰還するのであった。



 ~町の衛兵~

「うん? 血まみれ!? おい!血まみれの人と子供が帰ってくるぞ! 救護班を連れてこい! 早く!」


「おいっ! お前大丈夫か?! って、バンじゃねぇか、いったい何があったんだ? ってか、そんなに血を流してダイジョブなんかよ?!」

 衛兵は驚いた様子で、血まみれのバンに迫るように言った。


「大丈夫ですよ、って言いたいですが、正直立ってるだけでも精一杯です。何かポーションとかありませんか? その分の代金は後でお支払いするので。あと、この血は返り血ですのでご心配なく」

 そう、苦笑いした表情でバンは話した。すると、衛兵は納得したかのように


「そうか、何があったとは聞かねぇ、ひとまず冒険者ギルドに連絡するから、そこの医務室で少し休め、後、すまねぇんだが、今の手持ちのポーションが最下級ポーションしかねぇんだ。これでも飲めば少しは気休めになるだろう。後、その子は俺たち衛兵が家に帰しといてやる。それでいいよな?」

 この世界のポーションは、最下級、下級、中級、上級、特級、最上級となっているが、上級以上はあまり流通しなく、特級以上からは部位破損した体を修復できるようになり、最上級は死にかけの人すら一瞬で治してしまうほどの効果があるらしい。

 今回、バンが受け取ったのは最下級だが、駆け出しの冒険者なら、飲めば半分ぐらいの体力を回復させられるほどには効果がある。しかし、失った血や、お腹が満たされるなどの効果は無いため注意が必要である。あと、ポーションは苦い! それはもう青汁の数十倍から数百倍は苦い。

 伝説では、最上級は、無味無臭であると言われている。なぜ苦くないのかは筆者も分かっていない。


「はい、ありがとうございます。いただきますね。ごくっ、ごくっ、っっん! やっぱり苦いですね。では、俺は冒険者ギルドに行きます。ライ君もこの衛兵さんにお家に送ってもらいな。では、また」


「わかった! 今日はありがとねおじさん! ばいばい!」

 苦そうな顔をしながら、ライや衛兵に挨拶をすると、バンは冒険者ギルドに向かって歩いて行った。


 ~冒険者ギルド~

「うん?」なにかあったのか? 騒がしいったらありゃしねぇな。 なんだあれ? 真っ赤だな…、ってあれ血か? それにあいつは…バンじゃねぇか! おいバン! ダイジョブだったのか!」

 ガリッシュは驚いた顔をしながら急いでバンのもとへ向かった。そこには、血まみれのバンが立っており、周囲の人は避けるように口々と噂話を始めるのであった。


「あっ、ガリッシュさん、ちょっともう限界だから手短に話しますね。まず、今回の緊急クエストをクリアしました。子供は衛兵にお願いして家に帰らせました。あと、森で変位種のゴブリンがいたので討伐しておきました。薬草を採取するところの奥を行った場所に、木々がなぎ倒されている所があるはずですので、そこに俺が討伐した変位種ゴブリンが死んでいるはずです。では、後はよろしくお願いします…」

 そう言ってバンは、ガリッシュに支えてもらうように倒れると、静かに寝息を立て始めた。


「なんだって! っておい、 はぁ、分かった。おい、誰か! バンを医務室へ連れて行ってやれ! ベットに寝かせるときはその汚ねぇ装備を外してやれよ! あと、数人戦えるやつを連れてこい! 俺と一緒にレーゼンの森へ行くぞ!」

 ガリッシュはあきれたようにバンの方を見ると、少しうれしそうにしながら冒険者ギルドの職員に指示を出し始めた。


 ガリッシュは、昔は荒くれ者のガリッシュと言う異名で知られていて。全盛期にはAランク冒険者になったりと、王都では結構有名な冒険者でした。今でも、Bランク冒険者並みには戦えるので、ルーゼンの町で一番強いのはガリッシュかもしれません。もう、冒険者は引退してますけどね。


 

 この世界のレベルアップの原理は、敵を倒したらもらえるのではなく、どれだけの経験を積んだか、またはどれだけの功績を積んだかです。一番レベルが上がる例でいうと、格上のモンスターを倒したとかですかね。今回のバンはそれにあたります。一応、弱いモンスターと戦闘しても経験値はもらえるんですが、あまりもらえません。しかも、バンはレベルがある程度上がってるのに自分よりも圧倒的な格下としか戦闘していなかったので、全然強くなれていませんでした。

 次はオーガと呼んでいたモンスターを倒した結果どのくらいステータスが上がったかが注目ですね。

 お読みいただきありがとうございました。

 誤字脱字や感想や評価お待ちしています。

 次回もよろしくお願いします。

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