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ゴブリンプリンスとの死闘

 どうも皆さん。ガクーンです。

 今回はタイトルにもある通り、ゴブリンプリンスとの戦闘です。

 では、お楽しみください。

 バンがカイル達に指示を出している途中に、ゴブリンプリンス達は痺れを切らし、襲い掛かってきた。


「気が早い奴らだな、まったく。カイル! ゴブリンエースは頼んだぞ!」

 バンはゴブリンプリンスをカイル達の方へと行かせないため、一人だけでゴブリンプリンスの方へと走り、注意をそらした。


 ゴブリンプリンスもあの中で一番強いのはバンだと考えたのか、ニヤリと笑い、かかってこいと言わんばかりに声を荒げた。


「グギャラァァァーー!!」

 その声に反応したバンも薄く笑い、両者があと少しでぶつかるという時に突然、バンは方向転換をし、森の中へと駆けて行った。


 その行動に一瞬何が起こったのか分からない様子で立ち止まるゴブリンプリンス。次第に、状況が呑み込めてきたのか、何かをゴブリンエースに伝えると、ゴブリンプリンスはバンを追って森の中へと消えていった……



 一方、カイル達は残ったゴブリンエース2匹と間を詰めながら隙を窺っていた。ゴブリンエース達もゴブリンプリンスに何か言われたのか、剣を持つ方が前、槍を持つ方が後ろに付き、じわりじわりとカイル達の方へと近づいてきた。


 先に動いたのはゴブリンエース達で、剣を持った方が、前に出ていたロックに切りかかると、ロックは上手く盾でその攻撃を受け止める。すると、ロックの後ろにいたカイルがここぞとばかりに剣持ちのゴブリンエースに切りかかった。


 その時、槍持ちのゴブリンエースが槍をしならせ、カイルの脇腹を刺そうとすると、マナが槍でその攻撃を受け流し、仕切り直しと言わんばかりに、カイル達とゴブリンエース達は両社とも後ろへと下がった。


「こいつら、これまでのゴブリンと違って連携を取ってくる……、気をつけろよお前ら」

 そう言うカイルに対し


「分かってるわよ。それに、これまで戦った敵よりも強い。注意していかないとね」

 マナがそう答えると


「分かってるよ、僕は二人の盾だから前衛は任せて」

 ロックもいつにもない真剣な顔をしてそう答えた。



 その頃のバンはある日開けた場所で、ゴブリンプリンスと対峙していた。


「こいつ、あのガタイからは考えられないほど素早いな」

 バンはスキル逃走を使用しながらここまで来たのだが、すぐに追いついてしまったゴブリンプリンスに驚きながらそう呟いた。


「俺がこいつを倒さないと、カイル達が危険にさらされる……、よし、やるか。ステータス」

 バンはステータスを開き、自分のステータスを確認した。


 名前:バン・アルフレッド


 レベル:16

 体力 :54/54

 魔力 :25/26

 物理攻撃力:31+20

 魔法攻撃力:19+10

 物理防御力:31+20

 魔法防御力:21+4

 速さ :33

 補正値:21

 幸運 :26

 

 スキル:強打、逃走、プロテクト、直感(レベル1)

 EXスキル:挑戦者

 装備:バーンフレイム、ゴブリンジャイアントの胸当て、ゴブリンジャイアントのズボン


 

「おっ、レベル上がってる。それに、今だったら使えるかも……、挑戦者!」

 少し驚きながら、バーンフレイムを手に持ち、使うなら今だという顔で、その言葉を口にした。


 しかし、その言葉を口にしてもそのスキルは発動することは無く……


「くそっ、自分よりも格上相手になら発動すると思ったんだが。そうなると、こいつの発動条件はなんだ?」

 バンはスキルが発動せず、気を落としそうになるが、今はゴブリンプリンスを倒すのが先だと考え、バーンフレイムをゴブリンプリンスへと向けた。


 次の瞬間、ゴブリンプリンスは何やらスキルを唱え始めると、突然


「グギャ―――!」

 奇声を発した。


「ッッッッ! 動けな……、 ぐはぁっっ!」

 一瞬動けなくなり、無理やり体を動かそうとした瞬間、ゴブリンプリンスがバンめがけて突進を繰り出し、大きくバンを跳ね飛ばした。


「ぐふっ、はぁはぁ、これはヤバイ……。んぐっ、はぁ」

 後ろにあった木に衝突し、倒れ込むバン。すぐにポーションを取り出し飲んで、体力を回復させる。しかし、体にはまだ少し痺れが残っており、立つのがやっとなバン。そこに続けざまにゴブリンプリンスが大剣を縦に振り下ろす。


「ふっ! あぶねぇ!」

 当たりそうになる寸前に横へ転がり、攻撃を回避するバン。そこに……


「そりゃぁ!」

 スキル、強打を使用し、ゴブリンプリンスの脇腹を切り付ける。


「ギャッ! ゴガァ!」

 ゴブリンプリンスは痛そうに叫ぶと、仕返しとばかりに大剣を持っていない方の手でバンを殴る。


「あぶなっ! これじゃ埒が明かないな!」

 バンはギリギリでよけると、後ろへと下がり、そう言い放つ。


「俺の攻撃はあまりダメージが入らないのに、あいつの攻撃を俺が食らうと大ダメージ。それに、手持ちのポーションはない。これは絶対絶命だな……」

 バンはそう呟くと、ゴブリンプリンスはまたもや何かスキルを唱えると、ゴブリンプリンスの筋肉が少しだけ肥大化した。


「またかっ! 違うな……、あいつ、自分を強化したのか、そんなのありかよ……」

 ゴブリンプリンスはニヤリと笑い、さっきまで以上のスピードでバンへと飛び掛かってきた。


「あぁ! よけてやるさ全部!」

 そこからはバンの攻防戦が始まった。


 バンは相手の攻撃にだけは当たらないよう上手く相手の攻撃を見切り、時には攻撃を仕掛ける。しかし、相手に攻撃が通っているのかも分からないまま、戦闘を続けていると、突然その時は訪れた。


 バンが横に避けようとした瞬間、下にあった石につまずき、態勢を大きく崩すと、その瞬間を逃さなかったゴブリンプリンスは、バンの胴体へ目掛け、大剣を思いっきりスイングした。


「くぅぅ! がはぁっ!」


 バンは、瞬時に自分と大剣の間にバーンフレイムを入れ、大剣が胴体へ当たることは避けられたが、攻撃の威力はあまり減少はせず、そのまま吹き飛ばされていった。


 大きな岩に衝突して、そのままうつ伏せになると、そのまま動かなくなった。


 うっ、痛すぎる……、やばいな……、体の感覚が無い。意識も朦朧としてるし……、俺は死ぬのか。やっと、強くなれと思った矢先にこうかよ、ほんと運がねぇな俺……、まぁいいか、ここまで頑張ったし、よくやったと思うよ、後はみんなに任せて俺は……


「いい訳が無い、俺はまだこの世界でやりたいことがたくさんある。あるんだ! 何でもいい! 俺に力を貸せ! あいつを倒すだけの力を!」

 その時バンは、一つだけ、この窮地を抜ける方法が頭をよぎった。


 バンは片足を地面に付き、もう片方は膝で付くと、岩に手を付きながら立ち上がる。


「おい、今ならいけるだろ……、力を貸せ、挑戦者!」

 あるスキルの名前を呼ぶと、その時、バンの体に力が宿った!


「ははっ、ほんと運がいいんだか、悪いんだか……、まぁいい、これならあいつをやれるかもしれない。いくぞ! ゴブリンプリンス!」

 そうゴブリンプリンスに言い放つと、バンはゴブリンプリンスの方へと走っていき、ゴブリンプリンスもバンが立ち上がるのを確認した途端、バンめがけて走ってくる。何故か両者とも嬉しそうな顔をしながら、バンはバーンフレイムを、ゴブリンプリンスは大剣で振りかぶり、衝突した。



 お読みいただきありがとうございました。

 新作の小説も投稿し始めましたので、良ければそちらの方もお読みいただけると嬉しいです。

 作品名は、鬼畜ゲーとして有名な世界に転生してしまったのだが~ゲームの知識をフル活用して、家族や悪役令嬢を守りたい!~ です。

 では、また次回もよろしくお願いします。

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