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赤い星

作者: せろり

正直詩でもなんでもない、文字を連ねただけです。私の話ではない。でも、たまにふらっと書きたくなる時があって、恥ずかしくてもそれを大切にしたいです。

厭世的なほど筆は進むものであって


夜空に散りばめられた星が川辺の水面に反射して、その近くに立つ鉄塔がまた手をのばして、あそこなのだと指すから、こんな泥だらけの私の心もすべて癒えるのだと


死んだ、と聞いても、病気だったのか、くらいにしか思わなくて、誰だっていつ死んでもおかしくない、それがたまたま自殺だったわけであって

なんて滑らかに口からすらすら出てくるのを容易に想像しながら、ずいぶんと歯を噛み締めてる現実があって

悲しみは自分の大切な人のために取っておくのだと言い聞かせながら、湧き出ることのない感情を堰き止める準備をしていた


指先に塗ったラメ入りネイルを見て、あのときの星を思い出して、その星が赤く燃えたときに、私の指先も燃えるのだと悟るのも遅く、死はすぐそばに潜んでいることをもうとっくの昔に気づいていたのだっだ


夜明けが近い、薄くなる星を凝視しながら、眩しくなるなんて最初から分かっていたはずなのに、ずいぶんと待ち望んでいる

大丈夫、夜明けはすぐそこ、なんてあの死んだ者に言えただろうか

ともに耐えよう、なんて言いたくない

赤い星になろう、なんて言いたくもない






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