この学校にマシなやつはいない
子供の頃、良く親に
「〇〇君はテストで100点なのにどうしてこんなに点数がとれないんだ」
と言われたことがあるかもしれない。
そんなヤツらにこの俺はは言いたい。だって俺は頭が悪い!正真正銘のバカだ!
しかしそれには理由がある。それは…
アイツらはアイツら、俺は俺だからだ!
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俺は、親の都合で猫山町に引越しをすることになった。京都の古き良きと言った感じが好きだったが仕方ない。なんでも父の勤め先がここにあるらしい。最近、小学校を卒業した俺は猫山町にある猫山第一中学校に入学することになった。
入学式当日、まずは自分の席を探した。
「今日終わったあとどっか行かない?」
「金欠だしなぁ〜。」
などといった会話が聞こえる。無論、まだ俺に友達はいないから席に座っても一人ぼっち…のはずだったが
「おぉ〜。見ない顔だね!どこから来たの?」
前の席の茶髪ロングの女子が話しかけてきた。
「京都…」
ボソッと言った。
「私、神山祐奈。よろしくね!」
「あぁ…よろしく。」
結構明るいヤツだな。
「暗〜い君をクラス1の陽キャになれるように協力するよ!」
ん?今何か言ったか?陽キャ?冗談じゃない。
「余計な世話だ。やめてくれ。」
「それはありがたい。やってくれ。って言った?任せといてよ!
私が君の中学校生活を最高のものにするよ!」
どうやらこいつはアホらしい。どうやら厄介なことになった。
「呼び名を決めてなかったね!私は祐奈で良いから。君は〜…君も名前呼びで良いか!あらためてよろしくね、拓海くん!」
はいはい、分かったよ。どうせ友達できる気配もないしこいつと仲良くするか。
「あぁ。こちらこそよろしくな、祐奈。」
てなわけで入学式が終わった。
次の日、いきなりテストが始まった。この学校イカれてんだろ…。俺は自他共に認めるスーパー馬鹿だ!しかしこれぐらいのテスト、100点は余裕だろ!
なんて言いながらも5教科オール20点。やばいな。
さて目の前のアホは何点かな。どうせ全部20点未満だし1つ馬鹿にしてやるか!
「おい、祐奈。お前何点だっt…ってハァッ?!」
「拓海君!私全部70点以上だったよ!」
こいつより俺低いのか!この時俺は死期を悟った。祐奈より低いって俺、本格的にやばいかもしれない。
初投稿です。投稿回数は頑張って多くします。深夜の投稿が多いと思います。<(_ _)>よろしくお願いします!