表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

1-4 驚愕!双子と勇者と魔王様。

魔王と勇者が登場します!

やっと本編です。遅くなって申し訳ないです。

m(_ _)m

「ん?吹雪…、ギルドに行くのに…着替えの服とかいると思う?」

「何かあったとき用に持ってくだけよ。」

そして、出発の準備を済ませ、村長の家に向かった。


「夜桜か…おはよう。さて、行くかの。」

「はい!」

「よろしくお願いします。」


村長から誘われ、朝早くに村を出て、リリアス村に装備を着て来た二人。

「風吹、ギルドって何?」

「あ、知らない?ギルドって言うのは、旅人とか魔法使いとかの

戦える人が集まって、パーティを作ってこのモンスターを討伐してほしい!とか

このアイテムを探してほしい!とかの依頼を受ける所。そして…クリアしたらお金が貰えるんだよ!」

「どうせお金目当てなんでしょ?」

「バレたか。」

風吹はこういうのにはかなり詳しい。

リリアス村はシルウィアよりも大きく、町と呼んでいいほど施設もかなり充実している。

だが、町と呼ぶには住人が少ないんだとか。

住人こそ少ないが、旅人や魔法使いなどと言った人達は多い。

そんな話をしながら歩いていると、中央広場にもそれらしき人が数人見えた。

そして、その中央広場の奥に見えたのは

「…!!村長さん!あれがギルド!?」

「そうじゃ、あれがこの村のギルドじゃ。」

「おっきい…!」

お城のような外観で、入口近くはいろんな人でかなりにぎわっていた。

中に入るともっとにぎわっていた。

お酒を飲んで酔いつぶれたりしてる人もいたり、静かに読書をしている人もいたり、

カードゲームをして楽しんでいる人もいたり。

「ここが…ギルド…!」

「夜桜ももうすぐ13歳になるんじゃ。働く場所くらいは確保しておかんとな。」

「それで…、すごい…!」

この世界は何歳からでも働くことが出来る。生まれたばかりの赤ん坊も、年老いたご老人でも。

だが、命の保証は無い。

結局のところ、武器を持って戦えるようにならないと充分じゃないということだ。

「おっと…わしはここの村長と話がしたくてのう。二時間くらいしたら戻ってくる。

それまで自由にしておれ。何かあったらギルドの人に聞いてみぃ。」

「ありがとう!!行くよ吹雪!!」

「あ、ありがとうございます!…待って風吹!お金落としちゃうよ…!」


村長から 3000G をうけとった ▼


「最初はカウンターに行って、登録ってのをしなきゃね。」

「何の登録?」

「そりゃ、クエストを受けるための。」

「登録がいるんだ…本格的ね…。」

物知らずな吹雪は、なぜか負けた気がした。

「パーティのメンバーは何人でもいいけどー四人くらいは必要だと思う。」

「さすがに私達二人だけだとね…。」

こう言っているが、黒竜を倒した実力の持ち主である。

なぜあの時、あんなに高度な技が使えたのか、二人は黒竜を倒す、ということしか

考えてなかったため、はっきりとは覚えてない。

「あ、おはようございますー、リリアスギルドへようこそー。登録ですか?それとも換金ですか?」

「登録お願いします!あ、二人です!」

「はいー、では、ステータスをデータ化させていただきますー。」

すると、ギルドのカウンターの女性は、何か機械の様な物を取りだし、スイッチを入れ、

青白い光を二人に浴びせた。

「わっ…まぶし…!」

「まぶしい…。」

すると数秒後、

「はい、登録完了ですー、

こちらがお二人のギルドカードですー。

無くしてしまうとー、また登録をしないといけないのでー、お気をつけてー。」

そして、小さめのカードを渡された。

「これがギルドカード…!ありがとうございます!」

「機械もハイテク…シルウィアとは大違いね…。」


風吹 は ギルドカード を手にいれた ▼

吹雪 は ギルドカード を手にいれた ▼


「クエストの依頼ー、クエストを受けたい時はー、そこの掲示板から確認してくださいー。」

「行こ!吹雪!」

「え!?ちょっと!?」

「お気をつけてー。」

掲示板に即走り出した風吹、毎回置いていかれる吹雪。

「さて!何から行く?」

「ここ初めてだし…簡単なのから行こうよ。」

「簡単なの…か…。」

ギルドカードには、名前、ステータス一覧、装備してる武器など、細かく書かれていた。

そして、なんといっても醍醐味(だいごみ)はランク。

依頼を受けて狩りに行ったり、依頼を達成したりすると、ギルドポイントという物が貯まる。

一定数貯まるとランクが上がり、そのランクアップボーナスで装備が強化されたり、

強い武器がもらえたりもする。ランクは大きく分けて7つ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「見習い」   [0~300p]


「駆け出し」  [301~1000p]


「プロ」    [1001~5000p]


「マスター」  [5001~10000p]


「武神」    [10001~50000p]


「真・武神」  [50001~100000p]


「エクスティア」[100001p~]


※ギルドポイントの上限は無い。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「エクスティア目指して頑張る。」

「エクスティアって何…。」

エクスティアとは、リガサザン大陸に(つかかど)る女神の名前。

女神とは言え、その気になれば天と地を逆さにすることも出来るほど力を持っていると言われている。

「あ!神殿近くの森に現れたスライムを倒してほしいって紙がある!これなら行けるんじゃない?」

「スライムなら慣れてるし…まあ、頑張る。」

そして、ギルドの人にその張り紙を渡し、クエスト出発口から外に出た。


「ね、ねえ?大丈夫なのこれ?」

「スライムだよ?絶対楽勝だって。」

「いやあの…メンバーも集まってないし…。」

「たかがスライム10匹だよ?二人でも大丈夫。余裕余裕!」


~クエスト~

[スライム10匹の討伐]

制限時間 3日以内

難易度  ☆

使用武器制限 無し



「よーしやるぞー!」

「お、おー…?」

そんな感じでさっそく神殿の森に向かった。

その途中、違うパーティの人達とすれちがった。


「勇者様と魔王が戦ってるらしいぜ…!」


「この雲行き…絶対ヤバいよな…。」


それを何気なく盗み聞きした風吹。


「聞いた?魔王と勇者が戦ってるんだって。」


「だからどうしたの?」


「え?決まってるじゃん。」


「嘘…よね?」


ヴァルアが召喚された神殿よりさらに奥、丘の上に魔王の城がそびえたつ。

常に黒い雲をまとっていて、たまに雷が落ちるところも見る。

そこで、魔王と勇者が戦っている、と言うのだ。

「ねえ!?絶対行っちゃダメだって!きっと割り込んだ瞬間まっぷたつよ!?」

「大丈夫大丈夫!二人で黒竜倒せたんだしー…そう!勇者様のお手伝いしよう!!」

「バカ!風吹って絶対バカ!!」

小走りで丘を上っていく風吹。それに息を切らしながらついていく吹雪。

「ね、ねえ、……ホントに…?」

「大丈夫!なんとかなるって!」

そう言って、風吹は魔王の城の扉を勢いのまま開けた。


ギイイィッ……ガシャアアンッ


「魔王よ!我は今日、ここで貴様を倒し、この大陸を平和に……はッ!?」

「…ぬぅッ!?誰だ!?」


決戦の真っ最中と思われる勇者と魔王がいた。


双子は開いた扉の所に立っていた。


「やっほー☆勇者様~」

「ど、どうもこんにちはです…。」


「え、あ、……こんにち…は。」


「……勇者よ…誰だ、その子供は。1対1の約束ではなかったか…?」


「こ、こんな奴らなど知らぬ…!」

「あ、そうだ。魔王さん魔王さん。」


すると風吹はてくてくと玉座に座る魔王に近づき、何かを渡した。


「む…?なんだこれは。貴様…我を舐めて…、」


「あ、それ、吹雪のパンツ。」


「え…。」


「な…。」


「…。」



風吹が魔王に渡したのは吹雪の下着。


そこに数秒間の空白の何かが生まれる。


そして…。


「風吹…あなた殺されたいのね?」


「いや、魔王様へのプレゼン…あっ。」


すると、吹雪の黒髪が紫がかった赤色に変わるのが見えた。

そして、深くかぶっている帽子で顔は見えないが…。


「魔王様、それ、返してくださいますか?」


(なっ…魔力が…吸いとられて行く……!?)


その場にいる全員に殺気をあたえていた。


ちなみに、風吹は何がしたかったのかと言うと、リュックに入れたジュースを取り出そうとしたら

吹雪の下着が入っていたので挨拶代わりに魔王様に渡してみた、とか。


二人のリュックの色はよく似ているため、

朝、着替えの服等を入れるときに吹雪が間違えて入れた物だと思われる。


普段はおとなしい吹雪だが、キレると…。


「…ハルカントエンドネス。」


そして、城内にも関わらず鋭い音をたてつつ

風が徐々に吹き荒れていく。

さらに、風吹と勇者と魔王の剣が砂になって崩れ、地面へ流れ落ちる。


「なっ…!?俺の剣……!はっ。」


「…ヘルバーン。ヘルバーン。ヘルバーン。

ヘルバーン。ヘルバーン。…」


数十秒後、魔王の城の屋根は吹き飛び、窓は全て割れ、地面にはクレーターが出来た。


「ふ、吹雪…その、ごめん。なんていうか…」

「ディンショック。」


さらに立て続けに、ギイイイインと言う音が辺りに響き渡る。


「ぐはあぁっ…ッ!」

「うぐっ…。」

「うわっ……なにこれ…ッ。」


「エスエティアーー」


ボロボロになった魔王の城内で爆発が何度も起きる。


「ふ、吹雪…!」


風吹はそれを見切り、吹雪の背後に回り、あるものを吹雪の口に入れた。


「ヘルバ…うっ…!?」


その後、吹雪はなんとか落ち着いてくれた。

「いや…この木の実無かったら…ほんと…やばかった…。」

道中拾った赤い木の実を不意打ちで食べさせてみたら、吹雪はその場に崩れ落ち、

やっとの思いで静まった。


[クレプスの実]

食べた者の能をだまし、心を落ち着かせる。

だが、強すぎると気絶してしまうこともある。

※アルコール成分が大量に含まれております。


「おのれ…この小娘が…。」


「はっ…。」

(あ、これチャンス。)

「魔王さん、今吹雪に手を出したら…もしかしたら…この辺の土地、全部消し飛ぶと思うよ。」

「バカめ、貴様ら子供に何が出来……、」

魔王はボロボロになった自らの城を見直した。


「…こんな幼い者達でも…ここまで出来るのか…ッ…!!」

勇者がそう言いつつ地面に体を崩した。魔王はそれを見て同じく地面を見た。

「勇者よ…我々も情けなくなった物だな…。」

「あぁ。まさか…こんなに強い子供がいるなんてな…。」


それを聞いて、気を取り戻した吹雪は言った。


「…え、倒しちゃった……!?」

「ふ、吹雪…すごいな…。」


「恐れ入った。ぜひ、我を貴様の戦友とさせてはくれぬか。」


(…ファッ!? なんでそうなるの!?)


「未熟者だが…俺も入れさせてもらおうか。魔王と共に戦うというのも…悪くはないだろう。」

「あ、ホント!?やった!」


勇者 エルアス が仲間に加わった ▼

魔王 ディアーク が仲間に加わった ▼


帰り道、ついでにスライムを倒し、

ギルドに戻った。


ギルドに戻るとそれはそれはみんな驚いた。

「……え、あれって…魔王と勇者様だよ…な?」

「…まじか…え、なんでここに…!?」


丁度、そこに村長も二人を迎えに帰ってきた。


「なんじゃ…にぎわっておるのう…、は?」


村長は人だかりの中心を見て目を丸くした。


「よ、夜桜や、……その人らは…。」

「あ、村長さん、この人達は勇者様と魔王様。さっき仲間になってくれたよ」

「な……なんじゃと!?ま、魔王じゃと…!?」


ギルドには、数十秒間の沈黙が訪れた。

野性のIFがあらわれた!

[どうする?]


    特技

    魔法

    アイテム

 →  評価する

    逃げる


IF「一生ついていきますッッ!!!!」


よかったら感想やアドバイスもお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ