1-3 祝!これが双子の本気。
ドラゴンがかっこよくて登場させてみました。
ただ…アニメか何かの最終回みたいな
雰囲気が若干ありますが、ごり押しだと
思ってくれるとありがたいです(笑)
二人の視界から消えてしまった頼れる存在達。
そして、その二人を標的にした黒き竜。
その場に残る緊張感と汗。
「…ダークドラゴン…許さないから…。」
「…もう一発殴ってやりたくなった…。」
ダークドラゴンには見えなかった。
その双子の幼心が。
「カルテフト…。」
吹雪の魔法、呪文の威力がかなり上がった ▼
吹雪の攻撃力がかなり下がった ▼
風吹の装備:キルスアーマーのスキルが発動 ▼
風吹の攻撃力がとてつもなく上がった ▼
風吹の守備力がかなり下がった ▼
そして、二人は顔を見合わせてうなずいた。
「ヘルバーンっ!!」
「画竜点睛ッ!!」
吹雪が特大の煌めく光の玉を放ち、
風吹がその光に走り、剣を降りかざした。
黒竜ダークドラゴン に493ダメージ ▼
「うぅ……ん…?」
気が付くと風吹は家のベッドで装備を着たまま横になっていた。
「…あ、風吹…起きた?」
「…ん…?あれ…なにしてたっけ?」
吹雪は先に起きていたらしい。
(家にいるってことは…どうなったんだろう。)
その後、結末を知るべく村長の家に行った。
外はすでに夜になっていた。
行く途中、果物屋のおばあさんに会った。
「まぁ!風吹君と吹雪ちゃん!」
「あ、おばあさん。」
「こんばんわです。」
「あの黒竜、二人で倒したんだってね…!ここまで出来るなんてすごいわ…!」
それを聞いて二人の顔は夜空に浮かぶ満月のように明るくなった。
「村長さん!!ド、ドラゴンどうなった!?」
「兵の人達は……!?」
勢い余ってドアをノックするのを忘れていた。
それを見て村長は驚いたが、数秒後にこう答えた。
「…二人とも、あの状況でよくやってくれたのう…。すごいとしか言い様がないわい…。」
「てことは…!」
「倒せたんだ……!!」
小さく笑いながらそう言ってくれた村長さんに色々聞かせてもらった。
まず、あの最後の二人の技。
一般の12歳の神経で使える技では無いらしい。
そして、なぜあの場から家にいたのか。
あの森に偶然通り掛かった旅人二人が
黒竜と子供が倒れているのに気づいた。
「マジか…どうする?」
「とりあえず…近くに村があったよな。連れてって看病してもらうか。」
二人をおぶって、二時間ほど歩いて村に到着。
村長はそれを見て「ダメだったか…」とつぶやいたのだが、
黒竜も一緒に倒れていた、と聞いて目を丸くした。
その後その旅人と共にその場所に移動。
しかし、森の入り口に到着した時に見えたのは地面に倒れた馬車と馬。
馬は二匹とも倒れていたが、そのうちの一匹は口から血を流しているのも確認できた。
そして、奥に進むと鉄の匂いがただよい始め、ついに黒竜を発見。
その黒竜の体からは真っ黒な血が流れ出ていた。
「ああ、鉄の匂いって…血だったのか…。」
さらにあの時双子の視界から消えた兵達だが、近くの草むらで気を失っていたのを発見した。
「めちゃくちゃじゃないか…。本当に…討伐したと言うのか…?」
「…黒髪の女の子は、多分魔力の使いすぎで倒れたんだろう。で、あの男の子も
使った技の反動で気を失ったのかもしれない。」
「ま、そうだろ。この黒竜から魔力がすごく感じるしな。」
「そうか…。あの二人…よくやった…。」
そして、気を取り戻した兵から話を聞くととてつもなく強い魔力を一瞬だが感じたらしい。
「じゃが…よく二人で倒せたのう。」
「でもあの時はもう頭の中真っ白だったし。」
「黒竜倒すことしか考えてなかったもんね。」
そして、兵達も村に無事戻り、吹雪達を助けてくれた旅人二人は再び旅に出た。
その夜はいつもとは違い、にぎわっていた。
「夜桜!よくやったじゃないか!」
「すごいな…俺達よりも強いぞ…恐れ入った…。」
「二人ともよく頑張ったわね!」
兵達は体もかなり回復していた。
「あ!あの時の兵の皆さん!」
「あ、どうも…こんばんは。」
「役立たずでごめんなさいね。まさか吸い込んじゃうなんて…私もまだまだ未熟者ね。」
「吸い込むって…?」
「ああ、弱点は知っててもそこまでは知らないか。」
「…ん?」
兵達が草むらで気を失っていたのは、物理的な攻撃をくらったから、ではない。
「黒竜の血は、黒竜の体内から出てから数秒は湯気みたいに紫色の霧を放つんだ。
10秒もあればその場から蒸発しきって消えるんだが…。」
「あ、それ僕も見た。」
「え、見たの…?」
「その霧ってのは、まあ、例えばお酒に入ってるアルコール…に似た成分か。」
すると、魔法使いのお姉さんがサッと間に入った。
「それで、それを吸い込んじゃうと少しの間だけなんだけど、足とか腕とか、
最悪、脳みそとか心臓とかも麻痺しちゃうの。」
「それを吸い込んだんだ…。」
「私…そんな奴倒したんだ…。なんかすごい。」
「そう!夜桜はすごいんだぜ!」
「そうだな!よく頑張ってくれたな!」
明るく輝く満月の下で、二人はその日、珍しく夜更かしをした。
ー風吹ー Lv 4 『見習い剣士』
攻撃力(攻撃魔力) 21 HP 43/43
守備力 17
すばやさ 13
ー装備ー
武器:剣 輝きの慎剣
頭 キルアヘルム
手 キルアアーム
体[上] キルアアーマー
体[下] キルアレギンス
足 キルアブーツ
特殊装備 無し
ースキルー
・氷属性耐性[頭装備]
氷属性の攻撃に耐性がつく。
・双無双[体上装備]
戦いの場に、自分を含む二人しかいないとき、攻撃力が6倍になり、守備力が3分の1に下がる。
・跳躍距離増加[足装備]
ジャンプ力が常時3.6倍。
ー吹雪ー Lv 4 『見習い魔法使い』
攻撃力(攻撃魔力) 27 HP 39/39
守備力 11
すばやさ 13
ー装備ー
武器 : 杖 漣の杖
頭 黒魔女の帽子
手 黒魔女の手袋
体[上] 黒魔女のローブ「上下」
体[下] 黒魔女のローブ「上下」
足 黒魔女のブーツ
特殊装備 空色の指輪
ースキルー
・魔法反射「小」[武器 : 杖]
敵から魔法の攻撃をくらうとき、ごくまれに反射し、敵にはね返す。
・魔女の色気[体装備]
※自分よりレベルが低い相手のみ効果がある。
戦闘開始時、まれに敵を魅了し、先制攻撃を可能にする。
・水、氷属性耐性[特殊装備]
水、氷属性の攻撃に耐性がつく。
そして、次の日。
朝早くから村長が家に来ていた。
「ところで、ひとつ…わしから提案があるんじゃが…いいかのう?」
「んー、なになにー?」
「なんですか?」
まだ二人がパジャマを着ている時間帯だった。
「黒竜を倒せた力のある二人なら…誰かの役に立つことができるであろう。…そこでじゃ。」
「…?」
「ギルドで依頼、と言うものをしてみないか?」
「ギルド…?」
「依頼…?」
それを聞いて二人は顔を見合わせた後、首をかしげた。
野性のIFが現れた!
[どうする?]
特技
魔法
→ アイテム ・・・ スライムの粘液
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逃げる
IF「ハッ。そんなもの効くわけ…あっ。」
(やべ、地面と足がくっついて離れねえ。)
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