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1-1 双子!伝説的伝説の始まり。

双子、というキーワードで物語を書くのは初めてです。

ほんわかしてますが暖かい目で見ていただけると嬉しいです。

現実世界とほど遠く離れた世界、その存在を知る者はそれを『ルフテネア』と呼んでいた。

『ルフテネア』は、

地球の面積の何億倍の広さがあり、そこにはモンスターや獣人、天使もいれば悪魔もいる。

それらが共存する世界、それが『ルフテネア』だ。

その世界には何千と数えられる大陸がある。

そのうちのひとつ、『リガサザン大陸』。

その大陸の入口に存在する村、『シルウィア』。

これはその村で産まれた双子の物語だ。


「風吹ー、起きてーもう朝だよー。」

「ん、あぁー…。おはよ。」


その双子、なんと名前が同じだった。


兄 : 夜桜(よざくら) 風吹(ふぶき)

妹 : 夜桜(よざくら) 吹雪(ふぶき)


なぜこの名前がつけられたのか知りたいのは山々だが、

この二人の両親は二人を産んだ後すぐ魔獣に殺されてしまったのだ。

そんなことがあったのは12年前。

現在は村長の好意で空き家を借りて暮らしている。

12歳になった二人は、すくすくと育っている。

兄の風吹(ふぶき)は、そこそこ力があり、元気が良い。ついでに怖いもの知らず。

妹の吹雪(ふぶき)は、おしとやかな黒髪の少女。

ちなみに、まな板って言ったら怒る。

吹雪は、産まれつき特殊な魔力を秘めていると村長から言われている。

その魔力の正体は何なのかは、村長にも村一番の魔術師にも分からないらしい。

そんないつも通りのある日、村長の家に果物を届けに行った。

果物屋のおばあさんの代わりと言うことで。

「村長さん!果物持ってきたよー!」

家に着き、コンコンとドアを二回ノックし、村長が顔をのぞかせた。

「はいはいー、…おお、夜桜じゃないか。」

「あ、村長さん!これー果物屋のおばちゃんからだよー。」

「村長さん、おはようございます。」

「おぉ、果物屋のおばあさんからか…ありがとう。」


果物の入った袋を渡した。▼


「吹雪の魔力の事…分かったー?」

「うむ…古文書にも載ってなくてな…。ひょっとしたら…新しい属性の魔力かもしれんな。」

「へえ…そうならいいねー。吹雪ー。」

「新しい属性…すごい…!」

魔法使いに憧れている吹雪。

将来の夢も当然、魔法使いだ。

その上今までにない属性の魔法使いになれるなんて、普通では無い事だ。

『魔力』というのは、

魔法使いの血が流れる者のみに限られるが、その体内に流れる特殊エネルギーの名前。

生まれ持った属性、というのがあり、魔法を使う際に浪費される。

なぜ吹雪に魔法使いの血が流れているのか。

恐らく吹雪を産んだ母がその血を受け継いでいたのではないかと村の人達は推測している。

そして、母がその血を受け継いだとすると、母もその属性の魔力を持っていた、という事になる。

「ん、じゃあ、お母さんの魔力は何だったの?」

「それが、ここに来てからすぐ亡くなってな…お母さんが魔法使いだったということも…すぐには分からなかったのじゃ。」

「それで、私に受け継がれたん…だね。」

すると、入り口のドアが勢いよく開いた。

「村長!ダークドラゴンに動きがありました!」

「なんじゃと…。来おったか…。」

突然、その大陸の西の森で黒竜が暴れだした、とのことだった。

「ダークドラゴン…?…竜!?すご…!」

「風吹…これ…真面目な話だよ…?」

「黒竜など、手こずる物では無かろう、何が問題なんじゃ?」

「昨日のヴィネア戦で、この村の兵のほとんどまだリリアス村にいるので…戦う兵が6人しかいません…!」

「6人…!?少なっ!!」

「あ、そっか…。ヴィネア戦で向こうにほとんど残ってるんだ…。」

ヴィネアとは、知る人ぞ知る大悪魔の化身。

500年に一回、その封印が解かれ、怒り狂ったように大陸を荒らすのだ。

その封印が前日放たれ、リガサザン大陸の東にある、(いにしえ)の神殿に召喚された。

そこで、その神殿の近くのリリアス村を拠点とし、大陸の兵達が集まって再び封印することに成功している。

そして、ダークドラゴンの何が問題かと言うと、少しずつ村に近付いてきているらしいのだ。

「村に来てしまえば…多数の犠牲が出る…。」

「ただ、今は寝起きな様子で、通常よりは弱っています。なんとか…人手が…。」

すると、村長は双子を見つめた。

「・・・?」

そして、こう言った。


「夜桜や、黒竜の討伐(とうばつ)に行ってみないか?」


「え…ほんと!行っていいの!?」

「でも、私達まだ戦えたりしないし…。」

二人が戦った経験は無いわけでは無い。

森に入った時に現れるスライムや石ころによく似た変な生き物などなら倒せるレベルだ。

しかし…ドラゴン、竜などと言った物はそもそも実物を見たことがない。

それを倒せと言われてもどうしようもない。

「装備などは今から作ってもなんとかなる。

行くかどうかは…二人次第じゃぞ?」

そして、二人は顔を会わせてうなずいた。

「もち!行くに決まってるでしょ!」

「防具があるなら安心ですね…行きます!」

二人は、人生初の討伐に行くことを決意した。

野性のIFが現れた!

[どうする?]


    ・特技

    ・魔法

    ・アイテム

    ・評価する

  → ・逃げる    


IF「…逃げないで下さいぃぃ…ッ!!」


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