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私はララリア様!

はじめまして!初投稿になります。

よろしくお願いします!


 フラン王国という、それはそれは大きな国。他の国と比べても劣る所など無いに等しいと言えるほど発展した国であり、堅実な治世のもと人々は日々を暮らしています。


 そしてフラン王国の人間の中でも貴族と呼ばれる階級の私たちは、市井の人間よりはるかに豊かな暮らしが許されていますわ。さらにこの私、ララリア・ガーベルは、そんな特別な貴族の中でも上流階級である侯爵家の長女!分かりやすく言えば、何もかも許されて当然の身ってところかしら!だから毎日、私は私のやりたいように振舞うんですの。私を溺愛する両親は私のお願いならなんだって聞いてくれますし、気に食わない侍女はクビをほのめかせば言う通りになるんですから。ほら、私にできない事は何もありませんわ!


「・・・リア様?ララリア様?」


 そう!私はララリア様!・・って誰ですの、私の時間に割り込んでくる不届き者は!・・・ああ、そういえばこの子が来ていたんですわ。


「ミイナ。なんなの?あなたのせいでせっかくの紅茶がまずく感じるわ」


「それは・・申し訳ございません」


 それっきりで、ミイナとの会話は終了しましたわ。ミイナというのは私と同じ9歳で、お母様の友人の子です。ミイナはローゼット公爵家の三女だから実際は私の家より家格は上なのだけれど、『家格は気にせず仲良くしましょう』、と言われたからその通りにしているだけですのよ。だから彼女が私をララリア様と呼んで、私が彼女をミイナと呼ぶのは当然よね。ミイナとは4歳の頃からの友人、いえ、知り合いって言った方が良いかしら?定期的にお母様たちがお互いの家を訪れてお茶会なんてしているのだけど、そこに連れていかれて私とミイナも二人きりにされますの。でも正直つまらないわ。


 そういえば、ミイナに関して新しい噂があったんですわ。


「ミイナ、あなた第二王子様とご婚約なさったというのは本当?」


「は、はい。その通りですわ。先週の事ですが、すでにララリア様のお耳にも届いていたのですね」


「当たり前よ」


 それにしても、このミイナが第二王子様と婚約なんて、まるで物語の主人公のようで気に食わないわ。主人公はいつだって私ですのよ?まあ、私には既にお慕い申し上げている婚約者様がいらっしゃるから良いですけれどね。



 あら?


 私、ハロルド様とずいぶんお会いしていない気がしますわ。



次回以降はもう少し文章量多めになると思います

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