ただ、ゆらりひらり
ただそれだけ、ただゆらり
ただ会いたいだけ、ただせつなく
ただ生きていたいだけ、ただ悲しく
あなたが笑顔を見せるたび切なくなるのは
流れ行く雲のごとく
ゆらりとただ消えゆくことを知っているから
ただむなしく、ただひらり
ただ聴きたいだけ、ただむなしく
ただ生きていたいだけ、ただ悲しく
あなたの横顔を見るたび切なくなるのは
晴れ間さす光のごとく
淡く儚く消えゆくことを知っているから
もう充分でしょう、と言いたげ
もうそろそろ行くね、って聴こえる
知っているよ、あなが誰かの悲しみに寄り添うたび
心をすり減らし、逃げ出してしまいたくなることを
だけど逃げ出せないことを
僕は何も言えないけれど
そんな君が誇らしく憎らしく綺麗で悲しいんだ