第3層
「それでは、この世界の事をお話しします。今から数年前の事でした……“始まりの塔”が突然現れたのです。混乱する我々でしたがまず、探索部隊を塔の中に行かせました。ですが三日経っても戻ってきませんでした」
「探索部隊は全員が魔導師で、魔力が高い者だけを集めて編成してました」
そんな強い奴らが三日経っても戻ってこないか。でも塔に入るには少し情報不足だな。
「続けて第2探索部隊も行かせましたが……帰ってきませんでした。でも、人々の犠牲で次々と構造が分かってきました」
「勇者様方にはきちんと理解して頂きたいので、分からなければ言って下さいね。では、一つ目は中がダンジョンになっているという事。二つ目は塔は1~50まである事。そして三つ目、最後の階。つまり50階には強力な魔物がいる。これはあくまで噂です。つまり、勇者様方が50階にいる強力な魔物を倒せば…何かが起こるのです」
50階は流石に難しい。でもダンジョンとは。俺が燃える構造だ!
「…あの、質問が」
「はい、何でしょうか勇者様」
音が手を上げた。それに対してミアは落ち着いて対処してる。
「私達は何の力も持たない普通の高校生よ。それなのに、勝手に呼び出されて。ダンジョンに行けだなんて」
「申し訳ありません! こちらの都合でお呼びしてしまい本当にすいません……力はこちらにお呼びした際に皆様に合った力を授かった筈です」
何! どんな力を授かったのか見たい。そして早くダンジョンに行きたい。
「なぁ、ミア! 俺の力はどう確認するんだ」
「…陸斗………バカっ! 何、すっかり行く気になってるの」
いってぇ!音の奴。突き飛ばしやがって。でもまぁ、音の気持ち分からなくもないが。
「ま、ええやないの?」
「…これは私の不覚ですから仕方ありませんわ」
「やろうよ、音。どうせ帰れないんだし」
意外だな。音以外はやる気だ。
「…うぅ。 何かあったら陸斗のせいだからね!」
「はぁ? 何で俺のせいなんだよ」
どの場所に居ても変わらない、雰囲気。安心をしろ、音。お前は何があっても俺が守るから。
「あ…ありがとうございます! まずこの世界には職業という物があります。私なら上級魔導師《advanced Sorcerer》となります……では、心の中でステータスと言って下さい」
ミアの言う通り、俺は早速心の中でステータスと言ってみた。
name クサカベ リクト
level 10
HP 500
MP 100
Class 見習い剣士《apprentice Soldier》
AGE 17
SEX 男
RACE 人間
STR 250
VIT 400
INT 250
WIS 300
装備品 見習い剣士の装備
武器 見習い剣士の剣
称号 異世界勇者 見習い剣士




