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第2層

続きが気になるが続きは城で、とミアは申し訳なさそうに言った。俺も話より城の方が興味はある。いや、城よりあの塔だな。


「それにしてもミアさん、私達がいる所からあの城まで距離がありますけど……歩くんですか?」


「いいえ、勇者様。この世界には魔法が存在していますので移動用の魔法陣を使います。皆様、私の近くへ集まって下さい」


移動用魔法陣か! それより魔法もあるのか。使ってみたい。他の奴らも魔法と聞いて少し喜んでたし、なりより早くダンジョンに行きたい。


「では、行きます」


全員が近くに来たのを確認したミアはコツンと左足で地面を打つ。すると何にもなかった地面から魔法陣が現れた。魔法陣の光は俺達を包み込んでいった。




「――――っ、ここは?」


光が消えて前を見ると周りは森じゃなく、巨大な城の前だった。どうやらここは城の入口らしく門を護る兵士が二人いた。二人の兵士は突然の事に驚くがすぐに自分たちの仕事を思い出したのか、跪く。


「お帰りなさいませ み、ミア様!」


「えぇ。門を開けて下さい」


皇女であるミアが言うと巨大な門がゆっくりと開いた。ゴゴゴゴという音と一緒に完全に開くとミアは再び歩き始める。

門を抜け、扉を開くと床には赤の絨毯。そして二つの階段が二階へ繋がっている。左右にも扉があってミアが居なければ迷いそうだ。


「凄い所やな」


「これがお城かぁ」


女子は城に興奮してる様子だが男子である俺はそこまで興奮しない。むしろ早く自由行動だ!


「こちらですよ、勇者様」


ミアは、はしゃぐ音達を見て微笑んでいた。ミアの案内で階段を上がり二階へ行く。階段にも赤い絨毯が敷かれていてまさしく金持ちだ。階段を上がりきると一つしか無い扉をミアが開ける。


「ミア、この扉は何なん?」


「ここは王の間です。これから勇者様方には詳しい説明と着替えをしてもらいます。ですので私の父に会って頂きます」


笑顔を絶やさずに言うミア。だが俺達は内心ビビっていた。
























◇◇◇


中は静まり返っていて、誰かいるようには思えない。目の前には薄いカーテンで仕切られている。そしてここには透け透けの服を着た女性が左右に二人いた。


「お帰りなさいませ、ミア様。 どうぞ」


一人の女性が薄いカーテンを少し開ける。人が一人入れるようなスペースが出来た。そこからミアを先頭に一人ずつ入っていく。

カーテンの奥には王が座る立派な椅子がある。その椅子に王様らしき人が凛と座っていた。


「……よく成功させたな、ミアよ」


王様はミアを見て言う。ミアから視線を移し、俺達の顔を順番に見ていく。やがて、王様は椅子から立ち上がり段差を気を付けながら下りて行く。


「お主らが勇者……よく我が娘、ミアの召還に応えてくれた。礼を言う」


近くで見る王様はより威厳を感じた。白い髭は顔の下半分を隠し、鋭い目は自分の心まで見透かされているようで恐ろしくなる。プライドが高そうな王様は俺達に近付くなり頭を下げた。ミアも一緒に頭を下げる。



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